新型コロナウイルス関連の集合知予測を調べてみた
はじめに
現在コロナウイルスが全世界的に猛威を奮っており世界中が混乱しています。その中で専門家や研究機関によって様々な予測が行われ、日々ニュースとして発信されています。
今回我々は集合知予測(一般の人たちによる予測)はどのような予測を行っているか調査しました。この調査ではHypermindとMetaculusという二つの集合知予測サイトで行われている予測をいくつかピックアップしてまとめてみました(Hypermindについてはこちらの記事を参考にしてください)。ピックアップした以外にもいくつか予測が行われているので、気になる人はサイトに行ってチェックしてみてください。実際に予測に参加することもできます。
このnoteはあくまで上記のまとめであり、社の見解を示すものでも、客観的事実でもありません。コロナウイルスに関する正確な情報は厚生労働省及びその他公式発表をご確認ください。
実際に行われた集合知予測
3月末までに新型コロナウイルスの症例が世界で何件確認されるか?
Hypermindで行われた予測
→ 500,000~1,000,000件 : 81%
1,000,000件~ : 19%
こちら上のグラフをみると3月22日付近で「100万以上」の確率が「50万以上100万未満」を超えましたがその後は「50万以上100万未満」の確率が高くなっています。ここから推測できることは22日以前は爆発的に感染者が増え流という悲観的な見方が強かったが、その後各国の対策や推移に関する報道で100万には達しないだろうという見方が強まったことが想定されます。ちなみに4/1/12:00時点では849,876人でした。
2021年までに新型コロナウイルス の影響で何人が死亡するか?
Metaculusで行われた予測 → 2,270,000人
ちなみにホワイトハウスはアメリカで10万~24万人が死亡すると予測しているそうです。
すごく単純な計算ですが、アメリカの人口が3.2億、世界人口が77億人とすると世界人口はアメリカの24倍なので単純に予測されている数を24倍すると240万~576万人となります。アメリカは被害が大きいことを考えると227万人という予測になるのかもしれません。
2020年3月のアメリカの失業率はいくつになるか?
Metaculusで行われた予測 → 4.92%
こちらの記事では3/15~3/21の週で労働人口の2%以上にあたる300万人以上の労働者が失業申し立てをしたとあります。これだけでも歴史的な数字なのですが、22日以降でさら3%以上の失業者が出るという見方が強いようです。
新型コロナウイルスのワクチンが1000万人に投与されるのはいつになるか?
Metaculusで行われた予測 → 2022年2月8日
こちらの記事ではジョンソン・エンド・ジョンソンが新型コロナウイルスのワクチンが動物実験で成果を出し、9月よりヒトでの臨床試験が始まるとあります。来年初めまでに大量生産を開始するのではという見方があります。
Metaculusユーザーはその後実際に1000万人に投与されるまで1年かかるという見方をしています。
新型コロナウイルスの症例が報告される件数が2020年の中でピークになるのは何月か?
Metaculusで行われた予測 → 5.12月
こちらの調査ではアメリカの新型コロナウイルスによる入院の件数が5月にピークを向えるという予測がされています。入院の件数が症例の件数のピークより少し遅れることを考えて5月の頭という見方になっているようです。
まとめ
集合知の予測はあなたの考えより楽観的だったでしょうか?それとも悲観的だったでしょうか?もちろんこれらの予測が絶対に正しいということはありません。正しい情報を見分け、冷静に行動するように心がけましょう。
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