Arduinoとリレー
Arduinoとリレーを組み合わせて使用することで、Arduinoのデジタル出力を使って高電圧や大電流を扱う機器をコントロールできます。リレーは基本的に電気的に操作されるスイッチで、小さな電流で大きな負荷をオン・オフすることができます。これは特に家庭用電器やモーターなど、Arduinoの出力能力を超えるデバイスを制御する際に有用です。
必要な材料
Arduino ボード
リレーモジュール(通常1チャンネルまたは複数チャンネル)
ジャンパーワイヤー
コントロールしたいデバイス(例:ランプ、ファン)
リレーモジュールの選択
リレーモジュールはArduinoと直接接続できるように設計されており、内蔵のドライバ回路が含まれていることが一般的です。これにより、ArduinoのGPIOピンが直接リレーを駆動できます。リレーには通常、NO(Normally Open, 通常開)とNC(Normally Closed, 通常閉)の接点があります。
回路の構築
Arduinoとリレーモジュールの接続:
Arduinoのデジタルピン(例:ピン7)をリレーモジュールの入力ピンに接続します。
リレーモジュールのGNDピンをArduinoのGNDに接続します。
リレーモジュールのVCCピンをArduinoの5Vに接続します。
リレーと負荷(デバイス)の接続:
リレーのNO(またはNC)接点を負荷の一方の端子に接続します。
負荷の他方の端子を電源のプラス端子に接続します(例:ランプの場合、もう一方の端子を家庭用AC電源に接続)。
リレーのCOM(Common)接点を電源のマイナス端子(またはAC電源の場合はもう一方の線)に接続します。
プログラミング
Arduinoプログラムを使ってリレーを制御します。基本的には、リレーモジュールの入力ピンをHIGHまたはLOWに設定することでリレーをオン・オフします。
プログラム例
void setup() {
pinMode(7, OUTPUT); // ピン7を出力に設定
}
void loop() {
digitalWrite(7, HIGH); // リレーをオン
delay(1000); // 1秒待つ
digitalWrite(7, LOW); // リレーをオフ
delay(1000); // 1秒待つ
}
注意点
電源:リレーが消費する電流に注意してください。必要に応じてArduinoよりも高い電源をリレーモジュールに供給することが必要です。
電気的ノイズ:リレーを使用する際には、電気的ノイズやスパークが発生することがあります。適切なスナバーやフィルターを使うことでこれを抑制できます。
安全性:高電圧を扱う場合は特に注意が必要です。適切な絶縁や保護措置を講じてください。
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