🛠️MSのポインタがらみの型LPSTR型とか 型図鑑
typedef char* PSTR, *LPSTR;
マイクロソフトが提供しているWindowsプログラミングで使用される主な文字列型をまとめてみましょう。これらの型は、特にWindows APIでの使用を目的としており、CやC++などのプログラミング言語でよく見られます。
LPSTR
`char*` 型のポインタ。ANSI文字列を指します。
LPCSTR
`const char*` 型のポインタ。変更不可のANSI文字列を指します。
LPWSTR
`wchar_t*` 型のポインタ。Unicode文字列を指します。
LPCWSTR
`const wchar_t*` 型のポインタ。変更不可のUnicode文字列を指します。
LPTSTR
ビルド設定に依存する文字ポインタ。`_UNICODE` マクロが定義されている場合は `wchar_t*`、定義されていない場合は `char*` になります。
LPCTSTR
ビルド設定に依存する定数文字ポインタ。`_UNICODE` マクロが定義されている場合は `const wchar_t*`、定義されていない場合は `const char*` になります。
BSTR
COM(Component Object Model)プログラミングで使用される、長さプレフィックス付きのUnicode文字列型。
これらの型は、Windowsプラットフォーム上でのプログラミングにおいて、様々な状況で文字列を扱う際の標準的な方法を提供します。特に`LPTSTR`や`LPCTSTR`のような型は、プロジェクトの設定によってANSIとUnicodeの間で切り替わるため、柔軟なコーディングが可能になります。
Windows APIでは、文字列型以外にも様々なデータ型がマクロを使ってエイリアスとして定義されており、プラットフォームやコンパイラの違いに柔軟に対応するための抽象化が行われています。以下は、そのような代表的な型のエイリアスの一部です:
HANDLE
オブジェクトやリソースへの参照を抽象化したハンドル。通常は`void*`のエイリアスです。
DWORD
符号なし32ビット整数。`unsigned long` のエイリアスです。
BOOL
真偽値。通常は`int`のエイリアスで、`TRUE` や `FALSE` と定義されます。
BYTE
符号なし8ビット整数。`unsigned char`のエイリアスです。
WORD
符号なし16ビット整数。`unsigned short`のエイリアスです。
LONG
符号付き32ビット整数。`long`のエイリアスです。
WPARAM
メッセージに関連する追加情報を渡すためのパラメータ。プラットフォームによってサイズが異なる場合があり、通常は`UINT_PTR`のエイリアスです。
LPARAM
メッセージに関連する追加情報を渡すためのパラメータ。プラットフォームによってサイズが異なる場合があり、通常は`LONG_PTR`のエイリアスです。
これらの型は、APIの呼び出しをより安全かつ便利にするため、また異なるプラットフォーム間での互換性を保つために使用されます。
Ptrもエイリアスですか?
はい、Windows APIにおける`Ptr`という接尾辞を持つ型名も、ポインタサイズがプラットフォームに依存することを抽象化するためのエイリアスです。これらの型は主に32ビットと64ビットの両方のアーキテクチャで互換性を持たせるために使われます。以下はその例です:
INT_PTR
符号付きポインタサイズ整数。これは、32ビットシステムでは`int`、64ビットシステムでは`__int64`に対応します。
UINT_PTR
符号なしポインタサイズ整数。これは、32ビットシステムでは`unsigned int`、64ビットシステムでは`unsigned __int64`に対応します。
LONG_PTR
符号付きポインタサイズ整数。これは、32ビットシステムでは`long`、64ビットシステムでは`__int64`に対応します。
ULONG_PTR
符号なしポインタサイズ整数。これは、32ビットシステムでは`unsigned long`、64ビットシステムでは`unsigned __int64`に対応します。
これらの型は、特にウィンドウプロシージャのパラメータや様々なAPI関数で、メモリアドレスやその他の整数値を格納するために使用され、アーキテクチャ間でのデータサイズの違いを透過的に扱うことができます。
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