😈デーモンコアについて教えてください

デーモン・コア(Demon Core)は、アメリカのマンハッタン計画の一環として製造されたプルトニウムの核兵器用コアで、1945年8月13日に製造されました。このコアは、第二次世界大戦中に日本への原子爆弾攻撃に使用される予定でしたが、戦争が終わったため使用されませんでした。

デーモン・コアは特に二つの事故で知られています。どちらも臨界事故と呼ばれるもので、過剰な核反応が発生し放射線が放出されました。

  1. ハリー・ダリアンの事故(1945年8月21日):

    • ロスアラモス国立研究所の科学者であるハリー・ダリアンがプルトニウムコアの臨界性をテストしている際、実験用のブロックを誤ってコアに落とし、臨界状態を引き起こしました。この事故によりダリアンは致命的な放射線を浴び、25日後に亡くなりました。

  2. ルイス・スローティンの事故(1946年5月21日):

    • 同じくロスアラモス国立研究所の科学者であるルイス・スローティンが、ドライバーの先端で半球状のベリリウム反射材を持ち上げる実験をしている最中に、反射材が誤ってコアに接触し臨界状態に達しました。スローティンは致命的な放射線を浴び、9日後に亡くなりました。この事故は特に「反射材の半球を持ち上げていたドライバーが落ちたこと」が原因でした。

これらの事故は、核物理学の研究と安全対策の重要性を強調する出来事として歴史に刻まれています。デーモン・コアはその後、1950年代初頭に再利用され、さらに他の核兵器の実験に用いられました。

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