【過去記事】縦横無尽な旅をしたい。
アロは、9月に東京、鹿児島、福岡と旅をした。横の旅である。しかし、同時にそれぞれの場所で縦の旅もしてきた。
東京。パートナーとその演劇仲間に会い、演劇の味を知った。その空間にプロジェクターがなくても、特殊なデバイスがなくても、人間が動くだけで、見えないものが見えるようになる。シーンが生まれる。パートナーのシェアハウスにお邪魔し、自分が住むきらく荘を別の視点から捉えられるようになった。自分から行動しなければ、その場は変化しない。他人任せではいけない。自分が動けば、環境を変えられる。
鹿児島。兄の結婚式が挙行された。結婚するということ、成熟した愛について考えた。兄の友人たちと言葉を交わす中で、「自分を測れる基準を自分の中に持つことの重要性」「人との巡り合い、そしてその人たちと語り合えるありがたさ」を知った。
福岡。姉の家に滞在し、「まち」について考えた。函館と東京と鹿児島と博多と。どれも変わらない人の集合体。東京は人が多いからできることが多い。仕事の数も多く、インフラも整っている。しかし、東京も一つの街だ。自分たちは、社会というシステムの中で生きているのではなく、自分たちが社会をつくっているのだ。博多では、多くのすてきなお店とも出会った。
「横に広がる世界へ行ける自由」と、「どの場所でもそのとき出会った人々と深く語りあえる力」がほしい。この世界の中で、人とのコミュニケーションの中で偶然の学び、邂逅やセレンディピティをたくさん得ていきたい。そんなことを思いながら見た、帰路の景色である。