TeとTiの違い~お勉強~

初めまして、ろこんと申します。
ユングの心理機能に関する論文を読む機会があり、そこでなんとなーーーくTeとTiが分かったような気がするのでまとめてみます。

正直英語の原文で理解があってるか微妙(+割と適当に書いてる)なので
もしお詳しい方がいらっしゃいましたら、教えていただけると嬉しいです。

意識と無意識について

まず、TeとTiの説明をする前に心理機能の根幹にある、
「意識」と「無意識」を説明する必要があります。

機能に対応付けると、
Te, Fe, Ne, Seは「意識の上」で働く機能で、
Ti, Fi, Ni, Siは「無意識下」で働く機能になります。

これがなぜ大事かというと、心理機能は相対する機能のバランスを取るようにできており、例えばTeとFiの関係を見ていくことにより、Teという機能に対する理解が深まるからです。

意識と無意識の関係に話を戻すと、
意識上(外向機能)の主機能が働いているとき、
無意識下(内向機能)の劣等機能が意識によって抑圧されるのですが、
抑圧された劣等機能は、無意識に主機能の暴走を抑えています。

例えば、Teが主機能であればFiが無意識化でバランスを取るように働きます。
ここで、意識上のTeが暴走し客観的な視点に自己を同化しすぎると、
バランスを崩し健全なTe的判断ができなくなる、とのことです。

その例として、筆者は成功した経営者(Te主機能)の例を挙げています。
この経営者は過度に意識的にTeを使うようになり、他者の建設的な批判を感情的なもの(自身のことを気に入らないのだろう)と早計に決めつけ、強く反発するようになったそうです。
また、上記のような劣等機能の表出の仕方以外にも、自身の抑圧された価値観(Fi)が決断を歪め、真に理性的でない(自己に優位に働くような)判断を後押ししてしまうようになるとも述べています。

このように、「意識」と「無意識」は他方を抑圧する関係でもあり、バランスを取る関係でもある(片方に集中しすぎると上手く行かなくなる)ということになります。

Teってどんな機能?

Tは思考による判断、eは意識の向きが外を向いていることを表します。
これはつまり、客観的に正しいとされることを判断基準にするということです。

Tiとの違いはまさにここにあります。Tiは無意識化で働く主観的な機能なので、客観性が保証されません。自身の無意識の中にある要素をもとに主観的な真理を導き出すからです。

それに対してTeユーザーは、常に客観的なデータによって方向づけられます。主観を無くして外部のデータのみを判断材料にするのがTeになります。

ここで分かるように、Teの機能を使うとき主観が限りなく小さくなります。(意識が強くなり無意識が抑圧される状態)
これは、Teユーザーが自身と客観性を同一化し、外部によって動機づけられるロボットようなものになることによって起こります。

この客体化は良い悪いの話ではありません。Teユーザーはこれによって外部の判断を効率化し、今あるものを組み合わせて最適な選択を行うのです。

しかし、普段はバランスを取っているのですが、Teが行き過ぎると反対側の機能であるFiが抑圧されます。
Fiは無意識化で働く主観的な感情判断であり、TeとFiがお互いに抑圧する関係(同時に成り立つことがない)にあるのが何となく分かると思います。

もし、バランスを崩した場合意識の部分(Te)が強くなり、無意識(Fi)が強く抑圧されます。
それは自身の主観を完全に忘れることであり、極端な判断を後押しするものになりえます。なぜなら、客観的な思考による判断は文化的で感情的なもの(絵画や音楽の鑑賞・友人との雑談・福祉施設の建設)などを不要なものと判断することになるからです。もし上記のものを思考の結果として評価していたとしても、それは本来の自身の内から出る感情的な関り方とはかけ離れたものになるでしょう。

加えて、意識と無意識の章でも書いた通り、Teが行き過ぎると抑圧され未熟なFiが顔を出し、思考判断を悪い方向へと導きます。

Tiってどんな機能?

Tiは上記でも書いた通り、無意識の情報や感覚を頼りに主観的な思考を行い判断をする機能になります。
この機能を考えるときは、対となる機能のFeを考えると分かりやすいと思います。

もし、Tiに没頭し過度にTiを使うようになると、周囲との関係(感情)が見えなくなります。
これは、Tiによって自身の「内側」に「思考」を使って目を向けているので、「外側」かつ「感情」的な流れが見えづらくなるからです。

自分にも経験があるのですが(INFJでTiユーザーです)、自分のアイデアを複雑に考えながら文章にするときに、周りの人への配慮(Fe)が頭から抜け落ちます。
「誰がどう感じる」とか「あの人はこう評価するだろう」的な外部の感情・価値感への心の向きが内向きになって、アイデアの正当性を考えるためだけに使われている感覚です。

総括するとTiは、内側に意識が向いていて、主観的な無意識の情報をもとに思考判断をする機能ということになりますね。

この機能、面白いのが
主機能がTiだと、劣等機能がFeになって、
「周囲の人が自分に関心を持つのは否定的な意味においてである」
と考えるらしいです。
なんかTwitterのINTPっぽいなぁと思いました(小並感)

Tiについては自分がユーザーなのもあって、理解が難しいところがあるので、Teユーザーがこの論文見た感想も聞きたいです。


最後の方めんどくさくなって雑記みたいになっちゃった。
また読み進めたらFeとFiについても書きたいと思いますー

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