テナント解約で得たもの
30年間で開店・閉店・移転・を繰り返し小さな飲食店を営んできたジャンク親父です。
バブル以前に起業し、バブルで右上がりで売り上げ上昇、95年の神戸大地震・消費税増税・リーマンショック・東日本大震災後、にっちもさっちもいかなくなり30年続いたお店を閉めました。
閉店後スケルトンにするために解体作業を見守った翌日、次の仕事にとりかかりはじめたのです。その話は長くなるのでわきに置いときます。
テナント料って毎月の経費だけでなく継続のための更新料や駐車場は別料金、商店街の組合に入ると組合費等その他の経費もばかになりません。景気が良ければその経費を支払っても利益は残りますが低成長時代から増税や自然災害で消費マインドが冷え、売り上げが下降し始めると店舗家賃を稼ぐために休日を減らしたりしても固定費が負担になってくるのです。
計画より早めに店舗撤収を決めたのは解体費が安く済んだからです。以前6坪の店舗解体費用が約20万かかりました。その倍の12坪の店舗を借りていたので解体費用は最低40万円かかるだろうと予測していました。そこで実家の酒店を閉めるときにお世話になったAさんに相談した結果、解体作業3日間で10万円の予算でしていただけることになったのです。
なぜ40万の解体費用が10万円になったのか?
店舗内の大型冷凍冷蔵庫や製氷機、空調機もふくめ厨房器具を専門業者に売ることにより解体業者は利益を得る。解体作業に私も参加して二日間で作業が完了し、その翌日からAさんの紹介である仕事を始めました。
テナント解約後は家賃を稼ぐ必要もなくなり気が楽になり、自由時間が増えました。昼食はともかく毎朝夕食は妻とテーブルを囲み会話の時間が増えたのです。長時間の拘束からも解放され、通勤時間の負担がなくなりストレス解消。鋭気を養いながら次の一手を考えスローペースで再スタートが切れました。長い年月の浮き沈みを経験して言える事は「退くことは普通のこと」と思うようになりました。さみしさもありますが新たな再スタートができるわけですから・・・
コロナ騒動で店舗家賃負担で悩んでいる方が多いと思いますが撤退をお勧めします。
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