ホラー小説読みたいね

ホラー小説というジャンルを
5冊とか読んで思ったこと

少なスギィ!


ラヴクラフト、名前忘れた海外の人、
夢野久作、小野不由美、梨さんくらい
恐怖の描き方が違うという話がしたかった

様々な小説のネタバレあり


『残穢』小野不由美

「家の畳部屋から何かが擦れる音がする」
という便りから始まるホラー小説。
現在の怪奇現象の原因となる怪奇現象の原因となる怪奇現象の……。と怪奇の連鎖を遡っていく。

小野不由美は『十二国記』シリーズや
『屍鬼』などを書いた超大物ヤベー人。怖ぇ〜

ホラー小説読んで「怖……」ってなったこと
あんまないんですよね
想像力の欠如

残穢、初めの方かなり
嫌だったけど後半ミステリー的になってから
(長いな……)と思っていたし
「大昔の怨念が……!!」とか言われても
ぴんとこね〜って感じだった。

最初の方はマジで嫌すぎた

だって畳の部屋から聞こえてくる
何かが擦れる音、目視したら着物の帯だった
→首を吊ってる人間から垂れる帯の長さだ

ってなるんですよ!?最悪かい!!

深い苦しみの中で死んだ人間の怨念より
日常に浮かび上がる不可解の方が怖いってワケ


『かわいそ笑』梨

ネットで活躍する怪談作家「梨」の
初書籍(多分)。
筆者の収集した5つの怪談話が
ある1人の被害者に収束する
ホラーモキュメンタリー。
多分もうそろそろです。

梨さんは激コワSCP「けりよ」、
バラエティの皮を被ったテレビ番組
「このテープもってないですか?」構成、
オモコロホラー記事など多数の作品を出していて
私の大好きな作家さん。多分年下

そういう点で言えば梨さんって最悪だよね
本人は気づかないうちに呪われてて、
明らかにおかしいんだけど何がおかしいのか
説明できないくらいの狂いが
そこかしこに。

元凶はぼんやりと浮かぶけど
はっきり解明はしないし、なんか知らんけど
視聴者が巻き込まれてること多数。

うわっっ嫌すぎっっ となる事が沢山ある。

かわいそ笑 も視聴者巻き込み方の呪い
あと悪意がすごい。
全容は全然見えてません 何があったん
どしたん 話聞こか?
聞いたら呪われるんだよなあ

虫の描写最悪すぎワロタ

「やたら説明的な口調で」みたいな描写が
出るけど、これ
『このテープもってないですか?』が
後半すげー説明的だったのと同じなのかな
人間じゃないものが人の口を介して喋ってる感

私はちゃんと可哀想にしてあげましたよ笑


『人間腸詰』夢野久作

短編集
人がソーセージにされたり
意図せずODで死んだりする
怖いんかな
不気味っぽい

ドグラ・マグラ書いた人 読めねえ 許さない

人間腸詰さあ
怖いか????
おもろいけど

想像力が足りないのと
少し前の文章だから「少し前の文章だなあ」
という気持ちが先に来るんだよね

ドグラ・マグラを俺は許さない

ていうか主人公が
「へへ……っ恐ろしい体験でやした……。」
位のテンションだから
「そりゃ怖いぜベイベー」
位のテンションになっちゃうよね


『クトゥルーの呼び声』
ラヴクラフト

言わずもがなクトゥルフ神話の創成者
正確にはラヴクラフト全集1~7を途中まで読んだ
めちゃめちゃクトゥルフ神話。大体バッドエンド
文体がやばい。

てめえもうちょっと読みやすい文体で
書けねえのか!?!?

怒っちまったよ

高校生の時に読んだけどまじでキレそう
何が言いたいねん小論文なら2点やぞ

翻訳が悪いという説や
この読みづらさこそクトゥルフみたいな人も
いるけど
進まねんだわこれが

頑張って読み進めると面白い
世界観の構築 やば 頭良さそ
ラヴクラフトって絶対神経質だよね
黄色人種嫌いだし タコ嫌いだし

視野狭そう(悪口)
狭い視野の中で宇宙より広いこと
考えてんだから作家ってすげえよな

大抵発狂or殺害or信者化エンド
大いなるものには抗えないよ〜

構造的には人間腸詰と似てるんだけど
決定的な違いがあると思う 後述


『ネクロフィリアの食卓』
マット・ショー
マイケル・ブレイ

母はただ、わが子の幸せを祈った。
父はただ、己の血を継ぐ者を欲した。
子はただ、自らの本能に従った。
そして、誕生パーティーがはじまった。
純粋で残酷な怪物のために--。

おもろそ〜と思って読んだんですけど

つ ま ら な い で す

いやビックリしたよね〜
おぞましい感じで嫌な事がいっぱい起きるけど
起きるだけ
やだ……なにこれ……。

沢山人が死んだ だから何やねん

これ読んで
(私ってホラー小説楽しめないんか?)
って思ったけど今色んなレビュー見たら
酷評されててワロタ
だよね〜

なんか人が連れ去られて母体虐待のせいで
障害が残った息子の為に
すげーグロいことになる
人を生きたままケーキにしたりね

読む価値はね……マイナスではないよ
得られるものは何も無い 怖くもない
グロ耐性ない人は怖いかも
ただ読んだという事実だけが残る

何だったんだあの本


日本人的価値観

今から知識も調査もない状態の
偏見だけを述べ連ねまーす!

ここで話したいことは大きく1つ、細かく3つ

日本人が怖いものは人間だけ説

①神の存在

②倫理観を許容する

③日本人が怖いものは人間だけ


①神の存在

海外小説を読む上で必ず意識しとかなきゃ
いけないポイントだよね

アメリカ、イギリスの小説家は大抵
「キリスト教」が守護として背景にある。

ラヴクラフトなんか正にそうで、
「大いなるもの=神=キリスト」は
人々を導き正してくれる存在だから
祈り頼るべきまさしく神なんだよね

でもそんなものは幻想で、本当は
人を供物や手足や虫けら程度にしか思ってない
むしろそう思う知能もないモノらが
強大な力を持ってして地球、
あるいは宇宙中を支配していたら?

キリスト教信者にとってはそりゃものすごい
恐怖なわけです 多分 知らんけど


なぜ知らんかと言うと私は無神論者(仮)
だからです。

はえ〜海底にはでっかいタコがいるんだね
怖いねえ
狂信者が沢山?
怖いねえ

以上の感想がない

いや〜クラーケンとかクソ怖いっすけど
根源的恐怖と言うよりか海洋恐怖症の方が
でかいしなあ

「こんなものが存在してはいけない」
みたいな恐怖は雑に言うと海外的ですよね

だって日本はさあ ほら 全部神様で悪霊だし

ヤマタノオロチもお酒飲んで寝て死ぬんだよ
草でしょ
怪物も上位者も妖怪の域を出ませんよね

海外だと「冒涜的な異形」は
キリスト教を否定することが恐ろしポイント
なのかなあと思います
もちろん日常を侵食する恐怖とか狂気とかは
私も恐ろしポイントだと感じるけどね

信じてたもの全部否定される
底のない恐怖感は、私には無かったなあ


②倫理観を許容する

ここで急に映画の話をします

「ミッドサマー」
ちょっと前にすげー流行ったよね
私も見に行きました。

ミッドサマー
北欧の山奥に存在する村で、
90年に1度の夏至祭に参加した大学生グループ。
だがその村は、異教を信仰するカルト的な共同体であることが段々と判明していく。
Wikipedia参照

真昼に起こる惨殺。狂気、幻覚、調和。
まあ面白かったんですが

怖くね〜

怖くねぇんですよこれが。

「昼が怖くなるホラー映画」なんて聞いて
ワクワクして見に行ったら
素敵な惨殺計画を見せられて終わった

いやほんと面白かったんですよ!?

私の遺伝子には
これを怖がる信号が遺されてなかった

これも多分、というかどっかで見た気もする、
「日本の村多様すぎ問題」
これ日本に限った話なのか
マジで知らんのですけど

人喰い村とか、昔の日本にあっても
全然ふーんって感じしませんか?

日本の山奥の村で起きた出来事だとすると
いや 怖いけど ありそ〜ってなる、っていう

日本人、変なことする人を「へー」で
済ませがち(偏見)

ミッドサマー自体は映像もストーリー構成も
綺麗なのでおすすめ


③日本人が怖いのは人間だけ説

人間腸詰も、かわいそ笑も、残穢も、
「人の狂気」「人の悪意」「人の怨念」
が原因だよね、多分
他のホラーあんま読んだことないけど
恩田陸の「私の家では何も起こらない」も
元々は土地に根付いた死人の念が原因っぽい

貞子も呪怨も人だし
でも青鬼とかきさらぎ駅は違うわ

比較的幽霊ホラー多め

海外のもスプラッタは殺人鬼が多いが
海外のホラーって悪魔にならん?
人に取り憑いた悪魔

それは人なんか?

それも宗教上の悪って感じする
そういえば死霊館もそんな怖くなかった
悪魔がでてきたから
「悪魔かーい」ってなったんだよね
怖い日本人もめっちゃいそう

訂正してお詫びします。
日本人が怖いのは人間だけ説
美奈が怖いのは人間だけ。

とりあえずおわり

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