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ホーンセクション音源の最高峰!MOJO 2: HORN SECTION バージョン2を徹底検証!

どうもマイコンです。アメリカ発 Big Fish Audio社が立ち上げた新世代ソフト開発部門 VIR2 から2013年に発売され、世界中で高い人気を誇ったホーンセクション音源 MOJO 。2018年に待望のMOJO 2 が登場し、そこから更に1年以上の開発期間を経て、過去最大のアップデートとなる “MOJO 2 Ver.2.0” がリリースされました!最高峰と評されるMOJO 2の特徴と、Ver.2.0の新機能をまとめましたので、超リアルなブラス音源を探していた方はぜひ動画を見て参考にしてください!

不朽のホーンセクション音源 MOJO 2: HORN SECTION バージョン2

一から完全に再設計されたインストゥルメントと、最大4ベロシティレイヤーと3ラウンドロビンを持つ完全新規録音のサンプルにより、ポップ、ファンク、ジャズ、ビッグバンドのホーンに革新的なアプローチを提供します。KOMPLETE KONTROLとMASCHINEに完全対応し、全てのNKS互換ハードウェアのコントローラーからパラメーター操作が可能です。

ホーンセクションを完璧にコントロールする17の楽器

13種類のブラスとリード楽器をレコーディングしたMOJO 2。Ver.2.0ではすべてのサンプルを更新および改善し、さらに4つのシミュレートされたミュート楽器が追加されました。

楽器ごとに用意されたアーティキュレーション

  • サステイン

  • スタッカート

  • スタブ

  • ベンドダウン

  • オクターブランダウン、オクターブランアップ

  • ドゥイット

  • ライズ・トゥ・ヒット

  • シェイク

  • スウェル

  • クレッシェンド

  • フォール

  • フラッター・タンギング (Ver.2.0で追加)

  • トリル(マイナー2ndからメジャー3rdまで設定可:Ver.2.0で追加)

  • ヴィブラートもVer.2.0でアップデートされています

リアルな演奏が可能なトゥルーレガートを収録

生楽器のサンプル音源で重要になるのが、音と音の間の繋がりです。生楽器の音程が変わる際には音程が突然切り替わるのではなく、ノイズを含めた様々な音が一つに繋がって変化して行きます。MOJO 2 は音符間の音の“移り変わり”を精緻にとらえて収録されており、リアルなメロディーラインをいとも簡単に奏でることができます。Ver.2.0では従来のレギュラー・レガートのアップデートに加え、音の移り変わりがより滑らかな「ナチュラル・レガート」を新規収録したほか、スタブ、クレッシェンドにレガートモードを追加しています。

ナチュラル・レガートの実力は動画を見て頂けばすぐに分かります。これまでのレギュラー・レガートでは音場変化に不自然な部分がありましたが、ナチュラル・レガートでは、地味にさえ聞こえる見事なリアリティです。速弾きにもしっかりと追従し、とても滑らかに演奏する事が可能になりました。Ver.2.0最大のトピックといっても良いくらい、演奏完成度の向上に貢献してくれる機能と言えるでしょう。

フル・ホーン・アンサンブル

インストゥルメントごとに1~10人の間で奏者数を設定し、パフォーマンスに深みとパワーを加えることができます。さらに、アンサンブルのヒューマナイズとステレオスプレッドをコントロール可能です。生楽器は1つ1つのピッチが微妙に違うため、プレイヤー数を増やすごとにコーラス効果が生まれ、最大で10人まで設定すれば「ブラスの壁」を作る事ができます。コーラスの深さは「HUMANIZE」パラメーターで調整し、パンの広がりを「STEREO SPREAD」で調整します。
そして MOJO 2 の大きな特徴として、コード演奏を各プレイヤーに分割して発音してくれる「AUTO DIVISI」があります。管楽器はモノフォニックであり、モノ楽器の集まったホーンセクションが和音アンサンブルを構成します。そのため演奏者の一人一人に譜面を分けて書き起こす必要があり、コード演奏ならば1音ずつパート分割・抽出する作業が必要です。ところが! MOJO 2 の AUTO DIVISI 機能を使えば自動で分割して割り当ててくれるという、とても便利な機能なのです。人数感よりもリアリティを重視する場合には必須の機能です。

3つのマイクポジション

3つのマイクポジション(Close、Near、Room)をブレンドして理想のサウンドにカスタマイズ可能。Keynoiseオーバーレイを利用して、インストゥルメントと幅広いレンジのエフェクトスイートを使用することができます。3つのマイクポジションを簡単にメモリに読み込めるよう、ステレオミックスに処理されています。

CLOSEでは輪郭がはっきりしたサウンド、NEARでは奥行きが自然なサウンド、ROOMではスタジオの残響を生かしたサウンド、そしてFULL MIXではまとまりのある即戦力サウンドが得られます。シンフォニーで使用する場合など、音場処理にこだわりたい場合にはCLOSEマイクのサウンドから音作り出来るのが便利です。MOJO 2 には9つのエフェクトが搭載されており、とても攻めた音色作りが可能になっています。Ver.2.0ではミュート楽器のサステインにワウ・エフェクトが追加されたのもポイントです。

搭載エフェクト:EQ、アンプシミュレーター、ステレオスプレッド、サチュレーター、テープシミュレーター、コンプレッサー、リミッター、ディレイ、リバーブ

4つの時代を再現

タイムマシンのように機能する4つのERAモードを搭載。全てのホーンを
・Modern
・Retro (60’s-70’s)
・Vintage 1 (40’s-50’s)
・Vintage 2 (20’s-30’s)
それぞれの時代の象徴的なサウンドに変化させることができます。
VIR2は「JAZZが生まれた国アメリカ」の会社という事で、MOJO 2 にはJAZZの誕生から現代に至るまでの壮大な歴史が体現されており、開発者の並々ならぬ管楽器への情熱が感じられます。それぞれの時代の音を研究・分析し「ERA NOISE」パラメーターでは時代のノイズまでも再現してくれます。クリック一つでサウンドが大きく変わり、時代に感情移入してしまうクオリティです。

全ての機能を駆使したリアルな演奏はこちら!

アーティキュレーションを駆使すると、本物の演奏と聞き分けがつかないくらいリアルな表現が可能になります。Soundcloud試聴曲ではソロ楽器の繊細さと躍動感が表現され、ブラスセクションとしてはバンド編成からシンフォニーまで幅広く対応出来る事がよく分かります。映像音楽やゲーム音楽ではメインテーマや戦闘シーンなど、力強さが求められるシーンで大活躍してくれる事でしょう。MOJO 2: HORN SECTION はバージョン2になって更なる完成度を達成しており、ブラスソロ、ホーンセクションをリアルに打ち込みたいプロフェッショナルにお勧めの、最強のブラス音源です。

MOJO 2: HORN SECTION
MOJO 2: HORN SECTION / 1から2へのアップグレード


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