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ボーカルや楽器の抜き出しでダントツの性能を誇るソフト DEMIX PRO

どうもマイコンです。各社からボーカルやドラムを抜き出すソフトがリリースされていますが、音声抽出でダントツの性能を誇る AUDIOSOURCERE DEMIX PRO をご存じですか?現在はバージョン3にアップデートして比類なき精度へと完成されているのですが、前のバージョンと比べてどれくらい進化したのか、動画で精度を比較してみました。

音声抽出の限界に挑んだ研究の集大成 DEMIX PRO

AUDIOSOURCEREは、音源分離技術の開発において幅広い実績と18年以上の経験を持つ Derry Fitzgerald博士(CTO)による、サウンドセパレーション研究の集大成です。

2ミックスからマルチトラックへの分離を可能とした音声分離ソフトウェア

DEMIX PROは最先端のAIサウンド・アイソレーション・アルゴリズムと、高度に洗練されたスペクトル編集を組み合わせたスタンドアロン・ソフトウェアです。既存の2ミックス(最大24bit 192kHzをサポート)を元に、ボーカル、ドラム、ベース、ギター、その他のパートに独立分離させ、ミックスのやり直しやトラックの抜き出しを行う事が可能です。無制限の非破壊トラックセパレーション、便利なトラックのマージ機能、内蔵のマルチチャンネル・ミキサー機能など、比類のない柔軟性を提供します。

DEMIX開発秘話
DEMIXの初期プロトタイプは、「グッドヴァイブレーション」などのビーチボーイズの代表曲のリミックスに使用されています。実際、AUDIOSOURCERE社のCTOであるDerry Fitzgerald博士は、ビーチボーイズの4枚のアルバムにクレジットされています。また、DEMIX PRO Version 1は、ロンドンの有名なアビー・ロード・スタジオで、オーディオ・エンジニアとの数多くのテストセッションを経て開発された技術です。

ボーカルの分離精度を バージョン1〜3 で比較

バージョン1では歌い出しが正しく抽出できず、シンセパートやドラムの音も混じってしまう精度でした。バージョン2ではディレイやリバーブ成分も綺麗に取り出せるようになりましたが、それでも歌い出しが欠けてしまう事があります。そしてバージョン3ではそれらの問題が全て解決され、まるでミックス前のトラックを聞いているかの様に綺麗に分離されています。ディレイまでクリアーに抜き出せるのがとても不思議で、人工知能の飛躍的な進化に驚くばかりです。

ドラムの分離精度を バージョン1〜3 で比較

バージョン1では特にハイハットの音が正しく抽出できず、ボーカルの歯擦音も混入しています。バージョン2になってハイハットが抽出できるようになりましたが、ビットレートの低いmp3のような音質です。バージョン3ではハイハットのうねりが解消し、キックのローエンドが増し、スネアは骨太になっています。そして全体的にアタックが改善されビートの輪郭がシャープに、そして音切れもタイトになり実用レベルまで進化しました。

バージョン2で対応したベース分離を、バージョン3 と比較

前バージョンで搭載されたベース分離アルゴリズムは、ベースが認識できるという事自体が画期的でした。ただ、ベースの主な周波数帯域となる低音にフォーカスされ高音が削られたり、アタックが無くなってしまったり、音像が左右にボヤけたり音に歪みが発生していました。バージョン3ではベースの定位がセンターにまとまり、歪みも大分改善されています。シンセベース特有の高域とアタックも抽出されており、AIがベースの音色を判断できているという事に驚きます。

今回のバージョン3 で対応したエレキギター分離を試聴

そして今回のバージョン3で搭載されたエレキギター分離アルゴリズムです! 3種類の 2mixデータを DEMIX PRO 3 で分離した結果は、まるでステムトラックのようにバッチリ分離してくれました。AIがベースとギターを聞き分けられるまでに進化している事に再び驚きです。エレキギターに特化されているためアコースティックギターは抽出されませんでしたが、将来的にはAIがアコギとエレキギターを聞き分けられる日も遠くなさそうです。このギター分離アルゴリズムは他社製分離ソフトの先を行く技術であり、ボーカルやドラム、ベース抽出精度の高さと合わせて、現在最高品質の音声分離ソフトと言えるでしょう。業務レベルで音声分離が必要とされる場合には、このDEMIX PRO をお勧めします。

DEMIX PROは 2mix素材のリマスタリング用途を超えて、ミックスをやり直す感覚で使えるソフトです。ボーカルの抜き出しやリミックス素材を抽出する用途でも大活躍しそうですね。ご自身が原盤権を持っている楽曲であれば、カラオケを作ってボーカルを歌い直したり、ギターやベース、そしてドラムを差し替えたりと、過去には到底不可能と思われていた事が簡単にできてしまいます。バージョン3になって分離精度が飛躍的に向上し、抜き出したパートを新しい楽曲に使用するという事も可能です。昔のデモテープから歌だけを抜き出してリアレンジするのも面白いのではないでしょうか。サウンドエンジニアをはじめ、アーティストやアレンジャーさんにもぜひ活用して頂きたいソフトです。

AUDIOSOURCERE DEMIX PRO


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