DIR EN GREY

好きなバンドの話をします。

DIR EN GREYというバンドが好きです。音楽性・ヴィジュアルともに変化が激しいですが、V系からはじまって現在は世界的な評価を獲得しているメタルバンドと思っておけば間違いないでしょう。

ここでは、私が考えるDIR EN GREYの魅力を書いていきます。曲の多様性と独自の世界観という二つの要素について述べたいと思います。

曲の多様性について
長いキャリアで培われた多様な音楽性と幅広い表現が魅力だと言えます。
DIR EN GREYの音楽性はキャリアを通じて大きく変化しています。V系→ハードロック→メタルの流れで音が重くなり、シャウトやホイッスルボイスなど多様なヴォーカル表現が増えていきます。
ミュージックステーションの「残-ZAN-(GAUZE)」が有名ですが、これはコテコテのV系時代の激しい曲です。その後も、「朔-saku-(Withering to death.)」, 「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇(DUM SPIRO SPERO)」など、その時々の音楽性を反映しつつ激しいキラーチューン的シングルをリリースしています。
これらのテンポが速くシャウトを多用する曲も魅力的ですが、バラードも美しく魅力的です。例えば、「INCONVENIENT IDEAL(UROBOROS)」という曲は、サビの高音やホイッスルボイスによって神秘的な雰囲気をたたえています。
他にもパンクで元気が出てくる「umbrella(six Ugly)」、カッティングリフが光る「RED...[em](Vulgar)」など、 様々な曲があります。このような幅広い曲と表現の存在が多くのファンを獲得している一つの要素でしょう。

独自の世界観について
DIR EN GREYは、その多様な音楽性に二つの要素を加えることで唯一無二の世界観を構築しています。それが、結成以来バンドが掲げているテーマである「痛み」と、和の雰囲気です。
DIR EN GREYの歌詞やMVは暗いことで有名です。性、暴力、中絶、自死、戦争など暗く重いテーマを扱った曲が少なくありません。これは、彼らが結成当初から「痛み」をテーマに活動しているためです。当然暗い歌詞を読むと暗い気持ちになりますが、人間の「痛み」にフォーカスした楽曲は、時に逆説的な癒しや救いをもたらしていると受け止めています。
また、ヴォーカルかつ作詞担当の京が京都出身ということが影響しているのか、和の雰囲気をもった曲は少なくありません。例えば、「かすみ(Vulgar)」という曲には、以下のような表現があります。

虫が鳴き騒めく 八月の祇園坂と扇子屋

夏の京都の情景が目に浮かぶ表現です。このように、和を感じさせる曲が、「痛み」と合わさりDIR EN GREYの独自の世界観をつくりあげています。

好きなバンドの話を終わります。

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