DACの接触不具合の掃除

身の回りのものが壊れたり、調子悪くなると、通常は困ったなあ・・となります。小生は、大きな声では言えないのですが、ものが壊れるとちょっとワクワクする。新品だと分解するのは躊躇されますが、壊れたことを口実になかを分解できるから。
 
本日のお題は、パソコン用のDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)です。パソコンのUSB端子に繋ぐタイプのサウンドカードです。これは16ビットなので、特に良いものではありません。デスクトップパソコンに繋いで使っています。ところが最近イヤホンジャックの接続が悪くなりました。時々右側の音が聞こえないことがあります。おそらくイヤホンジャックの受け側の端子が汚れて、接触不良となっていると思われます。中を開けて掃除します。
 
【写真1】外観です。真ん中にヘッドホンの差し込みがあります。【写真2】反対側です。USB2.0のケーブルを繋ぐようになっています。【写真3】ネジを外して、基板を取り出しました。【写真4】基板はシンプルです。中央にDAC用の小型のLSIは1個付いているだけです。数年前のものなので分解能は16ビットです。中央の上側は、水晶発振子(クリスタル)で、周波数の安定化をはかる素子です。これが付いている製品は割と良いものです。なお、右側の3個の丸いものは電解コンデンサです。音の上では、これを交換した方が良い。ノイズが無くなります。ただし、本体がそれほど良いものではないので、今回は触らないでおきます。
 
【写真5】問題のイヤホンのジャックを上から見たところです。写真でははっきり見えませんが、なかの接点が僅かにさび付いています。このパーツを1個丸ごと交換すればよいのですが、手持ちのものと大きさが違います。そのまま使うことにして、まずは、接点復活剤をスプレーします。若干、落ちが悪い。【写真6】非常にローテクではありますが、精密ヤスリで接点をゴシゴシ削りました。さらに、綿棒の先にアセトンを数滴付けて、接点の金属板の拭き掃除をしました。【写真7】作業は万力に固定して、上から強力なライトを当てて、行います。【写真8】出来上がりです。
 
イヤホンを繋いてみました。接触の不良はなくなりました。しばらくこれで問題なし。ヤスリでゴシゴシするのならば、中を開ける必要はなかったことになります。まあ良いでしょう。でも、今度は最近主流の24ビットもしくは32ビットのものを購入しようかな?と思います。

画像1