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【充電式電池の目を覚まさせる!】

中国製のニッケル水素充電池です。新品です。1本70円です。容量は3300mAhもあります。ミニ四駆にセットしました。フル充電したのですが、10秒ほどで使い切ってしまいます。ネットで検索して『過放電電池の充電方法』も試しました。何度試しても、やはりダメでした。充電できません。

電気店に行きますと、日本メーカー製のニッケル水素充電池(Ni-MH、1.2V)が販売されています。日本製の電池は、中国製充電池より遙かに高価です。「日本製は中国製より遙かに安全」だし、「価格が高いのも当然」と思っておりました。


『でも、日本製と中国製では何が違うんだろう?』
『某かの真似できない熟練の技があるのかもしれない!』


ところが、調べてみたところ、日本国内にニッケル水素充電池の製造ラインは1つもないそうです。すべてのニッケル水素充電池は中国やベトナムで作られている。表示は日本製ですが、電池の本体は中国製です。日本の電池メーカーは、中国製品を安く輸入し、電池のラベルを日本語表記に貼り替える作業をやっている。製造方法も材料も同じなので、どこで作っても同じ性能になる。

写真は中国製のニッケル水素電池です。残念ながら、これは一般的な急速充電器では充電できませんでした。すぐにフル充電状態になり、実際に使うとすぐに使い切ってしまいます。『やっぱり中国製はダメじゃん!』となる。

実は、充電池は、最初の時点では『過放電状態』であり、そのままでは内部抵抗が高くて、高性能な充電器では充電ができません。いわば『電池は眠った状態』なので、起こして『目を覚まさせる』必要があります。そのための方法は、充電電流がわずかであっても、そのまま最後までフル充電し、数回充電・放電を繰り返すことです。ところが、困ったことに、この『目を覚まさせる』作業は、市販の急速充電器では実施できないんです。

ダイソーに素晴らしいものがありました。安全装置の無い充電器です。この充電器は、急速充電はできませんが、1時間で100mAhほどの電気を充電できます。このメタハイ電池の場合ですと容量が3300mAhなので、30時間ほど充電すれば満タンになります。その後、電圧が1V(ボルト)くらいになるまで使って、また強制的にフル充電する操作を数回繰り返します。この作業を行うと、電池が目を覚まします。その後は、通常の充電器でも充電できます。ただし、強制的に充電しますと、場合によっては電池が発熱する可能性があります。そのため時々電池を触って、熱くなっていないかを確認する必要があります。

日本製の充電池の場合は、購入した時点で電池の中に半分ほど電気が充電されています。おそらく、輸入した中国製充電池について、何度か充電と放電を繰り返す操作をすでに行っているということなのでしょう。

【ただしこの方法を試される方は、当方では責任を負えません。発火等に注意をされて、くれぐれもご自分の責任にてお願いいたします。】

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