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続・ひとつの転機

こんにちは。





前回のお話は、
https://note.com/rocketmode/n/nef8e9f93dc7e








では、続きを。








2016年5月17日の夕刻、
とあるカフェでの待ち合わせ。

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一日の仕事を終えた安堵と解放感が心地良い。


ミントたっぷりの冷たいモヒートを飲み、
ふーっ、と一息。
それも束の間、どうやらやって来た様子。
ほんのりとした緊張。








”あ、どぉも〜。中野ですぅ〜。(首だけのお辞儀)”








うっわぁ、ゆるいwww
っていうか、この人がデザイナーなの!?
想像と全然違うのに、怪しさだけは期待通り😂





初めまして、の挨拶を済ませたら、今度はお互いの自己紹介。
来歴やこれまでの仕事などを、
雑談を交えつつも、少しずつ話していく。

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ただ、何故だか自分が話す割合の方が多く、
先方の事が一向に分からないまま。




”この人は一体?”という想いが増していく。。。




ここで、彼の書いたブログを一部抜粋して、ご紹介。

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いろんな国を旅してきたけど、在パリの日本人というのは、そのほとんどが、なかなかにいけ好かない。あいつら、気取ってやがんの。
マルシェとかでのすれ違いざまの態度が「アタクシはパリ在住よ。トートバッグにバケットが刺さってるのが見えないの?信号待ちで一口つまんじゃうくらいよ。一緒にしないで。あ〜もう、日本人観光客は街の景観を損ねるからヤだわ〜」とスカしている。

で、この人はどうか。やっぱ一緒(笑)期待通りの来たわ。彼は僕の器を推し量る。「自分の貴重な時間を費やす価値があるのか、この男には…?」と、過剰なくらいの個人主義的なフランスらしい、そういう目がそう言っている。
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見知らぬ人間からの唐突な仕事依頼。
その割に、具体的なことは何一つ知らされずに
”会いたい☆”という出会い系のようなメッセージ。
加えて言うなら、デザイナー感皆無、怪しさ満点、(以下略





推し量る為の条件が揃い過ぎてて、
もはや、お膳立てしてるとしか思えないwww








ひととおり話が終わったところで、唐突に質問が投げられた。






”で、仕事なんですけど、何かやりたい事ないですかぁ?”





”はい?”





”いや、だからw 何かやってみたい事ってないです?”








仕事の話と言うから何が来るのか、と身構えていたのに、




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”ちょw 丸投げww マジかwww”








ただ、ここで空気がガラッと変わった。





明らかに普通の仕事じゃない。
今まで経験したことのない ”何か” が広がりそうで、
好奇心がどんどん膨らんでいく。








”面白そうだから、もう一歩踏み込んでみるか!!”








決意はしたものの、この後の事は、あまりよく憶えていない。笑
食事に行き、よもやま話をしながら大笑いし、杯を重ねた。





こうして彼との出逢いを果たし、
ここから顧客さん達との出逢いへと繋がっていく。





その為のアイテム第一弾として、
モッズコートの(丸投げ)作成依頼がやってくるのだが、
それはまた別のお話😉





TS

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