op.4「トムは真夜中の庭で」
児童文学として有名な作品ですが、久々に読むと、子供の頃とはまただいぶ違って読めました。いろいろな細かいことに気付かされます。やっぱり面白い。
何よりもこれはものすごく古い時間SFなんだって気づいて興奮しました。子供の頃はその辺が曖昧なまま不思議な話、くらいで読んでいたのです。しかも読む人の時間すらコントロールされている気がして。最近のエンタメ小説はとにかく情報も多いし、飽きさせないためスピーディーな展開が多いのですが、この物語はとにかくゆったりとした時間が流れていて。ラスト