見出し画像

「style」全曲解説 M11. インストール

12.27(水)にリリースするアルバム「style」のセルフライナーノーツを連載していくマガジンです。

バックナンバーはこちら!
「style」全曲解説|ジユンペイ / ギタリスト|note

リリース当日まで毎日更新。試聴コーナーも設けているので、チェックしていってください!


曲をつくっている中で自分なりの方法が確立するのは悪いことではないと思いますが、その弊害としてマンネリ化しやすいというのがあります。

2022年の夏頃、僕は見事にマンネリの沼にハマっていました。


テーマとメロディを決める

ドラムを仮で打ち込む

コードを当ててベースを打ち込む

バッキングギターを録る

という一連の流れが形骸化してきてた時期だったんだと思います。


端的に言うと、いつも同じことばかりやっていてつまんねーなというのが2022の夏でした。


「インストール」は、そのマンネリを打破することを一番の目的として制作した楽曲です。


ということなので、制作にあたっての判断基準は「普段やらないことをやれているかどうか」というところに持ってきました。

そのため各パートがことごとく普段と逆です。

・ドラムキット→エレドラの音源
・ギター→ほぼ弾かない
・間奏→ギター以外の楽器
・歌→ボカロ

ボカロについてはデモの段階では使用していましたが、「自分を表現する」というアルバムコンセプトと相反するため後に生歌へ変更しました。

そうやって生まれたデモの音は、無機質で機械的な印象を帯びていたので、歌詞もそういった世界観を意識して書きました。

「インストール」や「ダウンロード」、「リブート」などデジタルな手ざわりを連想させる言葉を軸にして詞を組み立てていく中で、詞の外見と中身をあべこべにしようというアイデアが浮かびました。一見するとデジタルな歌詞だけど、中身は実はアナログな内容です、というような。


最終的に独特な雰囲気でまとまったと思います。


ギターについては本当にほとんど弾いていません。

普段の僕の曲ではギターは10トラック前後になることが多いですが、「インストール」で使用しているのはたったの2トラック!それもパワーコードのダブリングのみです。

アタックを出すためにリバーブを殺したかったので意図的にラインで録ったのですが、結果的にデジタルな音像が曲の世界観とマッチして、とても好きな仕上がりになりました。


アルバムを制作しなかったら、作らなかったタイプの曲だと思います。

皆さんにどのように受け入れられるかはわかりませんが、自分としてはひとつ挑戦できた曲として印象に残っています。



「インストール」はアルバムの11曲目。下記リンクから試聴できるのでチェックしてください!


「style」
12.13(水)~ 予約開始
12.27(水)~ ストリーミング&一般販売開始

通常版   ¥2,444(税込)
ハイレゾ版 ¥3,500(税込)

※注意
●予約版はハイレゾ処理非対応です。ハイレゾ音源をご希望の場合は、
12.27(水)の一般販売開始後にお求めください。

ハイレゾ音源を取り扱っているサイトは下記のとおりです。
■music.jp
■mora
■レコチョク
■e-onkyo music
■OTOTOY

●ストリーミングの配信開始は12.27(水)の予定です。
●購入予約されたダウンロード版の配信も、同様に12.27(水)開始です。

収録曲
1. Starting Over
2. ZERO
3. 徒花(2023 Mix)
4. LARK(2023 Mix)
5. empty
6. Crow Field
7. 黒い世界
8. Rain
9. ドッペルゲンガー
10. 空電
11. インストール
12. Rebooter
13. 羅針盤
14. 若葉の秋
15. Root


☆購入予約ページはこちら
https://linkco.re/aQNaBUGV

みなさまの支えのおかげで今日を生きております。いつもありがとうございます。