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イラストレーター「生頼範義」

好きなイラストレーターさんはいますか?と聞かれ最初に名前をあげるのは「生頼範義(おうらい・のりよし)」です。名前は知らずとも作品は知っている、という方が多いと思います。多分。

僕がこの方の作品・・・作品というより仕事といった方が良いでしょうか・・・。
仕事を最初に見て「カッケェエエ!」と思ったのは小学生の頃、兄が買ってきたMSXのゲーム「水滸伝〜天命の誓い〜」のパッケージを見たその瞬間でした。
力強く描かれた人物たち、鋭い眼光、なんつーか日本語乏しくて申し訳ないんですが世界観にマッチした重厚感のある「」そしてこのレイアウトですね。映画のポスターっつうか、自分に向かって迫りくる感じと言いますか、当時ゲームにはA3のポスターが付録としてついてましたがしょっちゅう眺めていたのを思い出します。

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これが水滸伝のビジュアル!

よく見たら細かく描かれているというよりは筆の跡とかけっこうあって荒々しいタッチなんですが、激リアルなんです。小学生の自分はそんな不思議にイラストに惹かれていきました。その後も三國志のビジュアルを見て、「あ!あの人のタッチだ」と雑誌から切り抜いて真似て描いてみたりしてたのですが、その三國志シリーズもいつからかその人のタッチではなくなってましたね。

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目ヂカラがパネェ!

当時はインターネットも無いもんで、作者がわかるはずもなく、世の中に出回ってくる媒体でこの人の作品に出会うのを待つって感じだったわけですが、今の仕事についてから「スターウォーズ 」「ゴジラ」などを手がけた方というのを知り、数十年ぶりに興味が再燃した次第です。

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このビジュアルです

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数年前から急にメディアで取り上げられるようになり、展示会も地元宮崎で開催されましたが、僕は第二回開催展に宮崎までいきました。その後、上野で大々的な展示会もありましたが、念願の「水滸伝」原画はなかったです(ポスターはあった)おそらくコーエーテクモ(当時の光栄)が所蔵してるもんだと思います。
こんな大々的な展示会があったのにゲームシリーズの原画が少なかったのはいろーんな大人の事情があったんでしょうね・・・(汗)

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こちらの原画みてきました。デカかった。

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ご本人こんな方

さらにシブサワコウの展示会をなぜか日本橋の三越で開催していて、もしかしたらそこに!?と思って勤務中に仕事サボっていってきましたがそこにも水滸伝はありませんでした。
三國志と信長の野望があったので、すごい感動しましたよ。

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ムーシリーズも手掛けてた

個人的な感想ですが、イラストレーターとして写実的だとか、上手いとかそれだけじゃなくレイアウトがとにかくすごい。ポスターとしてのビジュアルならすでに完成されているんです。このあたりは真似たり、検証したりしてすごい勉強になりました。そして圧倒的な作品数。とにかく毎日毎日仕事をしていて、ご本人の情報がネットにないんです(笑)写真もほとんど出てこないです。展示会にいった時に会場で流れていた過去の取材をみて「あぁこういう方だったんだ」と知りました。生頼熱が再燃して画集を買いあさったり、展示会をみにいく頃にはご本人はすでに引退しておりその後2015年に亡くなられました。

その後は間接的に間接的を加えた繋がりでお仕事をする機会もあり、一人テンション上がったり(笑)
先に述べたようにあまり文章を書くことと日本語が上手じゃないので、興味ある方は検索してみてください。

なんやかんやありましたが、いつかどこかで水滸伝の原画を見れることを願って。

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