オールドスタイル
指示されたデザインは合格ラインを超えてくるが、
それ以上が無いというか「私はこう考えました」というデザイナーにここ数年遭遇していない。
いや、15年くらいあってないかも。もちろん自分の働いていた環境範囲での話なので、全員が全員そうではないのは当然だ。
昔は・・・俺は・・・と書くと「はいはいワロスワロス」という流れになっちまうのだが、「お前はデザイナーとして自分の考えはないのか?」とこっぴどく叱られてきたこともあり、上司のデザインや意見が100%正しい場合(パワハラ含む)であっても必ずもう1案・もう1意見出してたものだが、下手に歳をとって効率よく作業するようになってくると「あぁこいつ何言ってもダメだ」とあまり喋らないでおくスタンスになる(笑)
それでも「何も言わねーのがムカつくんだよ」と頭の悪いキレ方をされたこともあった。
話はそれましたが、テレビでも言ってたが今の若い世代は近道を選ぶという。とにかく物事も結論もシンプルに。無駄は工程や時間は省きたい。という考え方があるらしい。個人的にはすばらしい考え出し考えたら自分もそうかもしれない。が、デザインの現場でも「上司がそうやれと言ってるんだから、これをやっておけばオケ」というのが多くとワクワクしない。作業をふる相手としては問題ないけどクリエイターとしては、まぁあんま期待できねーかなというのが昨今の感想だ。何度も言うが自分の周囲の環境の話だ。
向こうがどういうスタンスで会社で働いているのかわからないので(なんせコミュニケーションも取りたがらないので)今の感じでも十分と思っているかもしれない。クリエイターとして、デザインだけでなく、ディレクションとか企画立案そのものからやってみたいから頑張るちゃん!という感じではなさそうだ。それだけがゴールと思う方がおかしいということらしい。なるほど!
僕は根気よく、頑張って、自分を犠牲にしてでも相手と向き合うことはしないし、2回くらい同じミスをしたらさっさと烙印を押してしまうまあまあ人間失格なタイプなので「あぁそうなの?じゃ」って感じでその人と適度な距離をとって接する。ちょっと前まではお酒を飲みながら、井の中のカワズらしく「あのデザインはどうだ〜」とか言い合ってたけど、そういう話ができるのも地元に帰って昔ながらの仕事仲間と飲む時くらいだ(笑)当然周囲のクリエイターは井の中どころじゃない世界中を相手にした人たちで、話聞くだけでもおもしろい。こんなご時世になってしまったのでそんな機会もなくなってしまったけど、最近は歳も歳のせいなのか、デザインのことでああだこうだ言うこともめんどくさくなってきた。良くも悪くも(良くはないかもだけど)
自分だけ良ければそれでヨシ
と思うようになった(笑)
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