肥掛け事案

職場がある秋葉原の駅周辺ではここ数年、妙な声掛け事案が発生している。
「秋葉原　声掛け」で検索するとここ数年どころじゃなくけっこう前からTwitterやまとめサイトなどで紹介されていた。
そういえば10年近く前も秋葉原で似つかわしくない系の美人なお姉さんがパイオツを揺らしながらギャラリー見学なさいませんか？なんて声をかけてきた事を思い出した。そんな挑発的な声かけで絵に集中できるとでも？

駅を見てみると、ぱっと見どこにでもいそうな普通の女性が妙にウロウロしている。正直駅前って人は多いけどみんな目的を持って駅を出るのでほとんどの人が一直線に歩く。その中で周囲をキョロキョロしながらフラフラ歩いている姿ってけっこう目立つので逆に怪しさ150トン（小林旭）なのだ。

それでもたまに捕まってる人を見かける。偏見を含めた範囲でいうと秋葉原が好きな気の弱そ〜うなお兄ちゃん。こういうのが多い。逆ナンしてきたと思ったのか、その人の優しさなのか話を聞いているようでこれからどこかに連行されるんかな・・・。
ただ、その女性が声かけに失敗するとどこからともなくスーツ姿の男性が現れて女性に何か話している。多分こいつが元締めなんだろうな的な。

声掛けは女性だけでなく男性も多い。特にラジ館の前にはムッチムチのジャケット姿の男性が数名いていきなり「ちょっとすみません」と声をかけてくる。筆者も以前、声をかけられて一瞬相手を見てしまう事もあったが最近は目も合わさずガン無視するスキルを手に入れたので、3〜4歩も歩けば相手はあっさり諦めてくれる。

秋葉原というちょっと特殊なエリアでムッチムチのジャケット着た男が声をかけてくるって怪しい以外の何者でも無いだろ（笑）でも全然減らないって事はやっぱカモられる人がいるって事よね。

ラジ館の反対側、ガンダムカフェがあったタクシー乗り場のあるあの広場にもいる。ここにもラジ館前と同じく声掛け部隊がいるが、ここは屋根も無い広場なので本人らは気づいてないが遠くからでもわかる。
あの広場は風がまあまあ吹いていて冬場は激寒い。あそこで声掛け以外のいわゆる「ほんとに待ち合わせしている人」は広場のど真ん中に滞在しない。だいたい駅の中の柱とかに隠れて寒さをしのいでいる。
夏場は逆に日差しがきつく、同じく待ち合わせしている人は駅舎に避難する。
もちろん広場のど真ん中に滞在はしていないのだ。

そこを踏まえた上であの広場には十中八九声掛け部隊が暑さ寒さに耐えながらキョロキョロして広場を徘徊している。
見通しも良い場所なので「あ、自分にくるかも？」と思う時は車の合流ポイントみたいに斜めに自分の速度に合わせてこちらを見ながら歩いてくるのですぐわかる。ラジ館で不意に声かけされるよりも「ガン無視スタンバイ」がとりやすい。
あのあたりをガン無視カフェと名付けよう。なんだそれ。

筆者は先日歩いていたら「ちょっとお兄さん！」と言われたけど、40代も後半になった老人捕まえてお兄さんは逆に失礼極まりないというか眼科でレーシックしろって感じである。そいつはどう見ても自分より半分くらいの年齢だった。老人を敬ってほしいと思う。カモに見えたんだろうか。

今日もメシの種に肥をかけて頑張っていた