神戸空港 - IFR出発編
いつもお世話になっております。ろぼたんです。今回は出発編です。
取材に行って得た情報などを基に、運用を解説します。
※この記事ではTWR以下を扱います。関西RDRやACCについては触れませんのでご了承ください。
1.APUの使用時間
神戸空港では、APUの使用制限について以下のように公示されています。
この記事では出発に関してのみ触れますが、実際にAPU始動音が聞こえてきたのは出発予定時刻の20分前が多かった印象です。VATSIMだと準備に30分以上かける方は多くないと思いますので、湧いた瞬間にAPU始動でも問題ないかと思います。
2.クリアランス要求~TWRへの移管
神戸空港では、クリアランス要求は神戸GNDに行います。
東京や大阪などのようにクリアランス要求に関して、通報するべき事項などについてAIPで特に公示されているものはありません。
私が実際に聞いた中では以下の項目を通報する航空機が大半でした。
1.コールサイン
2.目的地
3.提案高度
4.SPOT番号
また、"Go ahead"を神戸GNDから受領してから要求する航空機が8割ほどでした。
・クリアランス要求~TWRへの移管
実際に聞いてると、最後の神戸TWRへの周波数移管指示の復唱時に、1機も周波数の復唱("118.5"のところ)がなかったですね。こういうところまでやってみたい方はどうぞ。笑
RWY27からの離陸を要求する場合は、クリアランスを要求する際に一緒に伝えることが多いです。この時点で伝えると、可能か不可能かはGNDから通報されます。
3.プッシュバック~関西RDRへの移管
さて、神戸空港ではTWRがプッシュバックの指示を出します。GNDがあるのになかなか珍しい運用ですよね。理由は【JAPA E-Journal 202-005】ATC再発見Vol.034【神戸地上管制席の運用】をご覧ください。
・プッシュバック要求
神戸空港でプッシュバックを行う際は、必ず"within apron"が付いてきます。これはプッシュバックレーン上にプッシュバックを行うことを意味します。この際、あまり長く下がらず、隣のスポット誘導線の真上くらいで止めておくとそれっぽく見えます。
詳しいプッシュバックの手順についてはGroundServicesJP 神戸空港をご覧ください。
・タキシング要求
神戸空港は非常に単純なつくり(要出典)の空港ですので、基本的にこれ以外の指示を聞くことはありません。RWY09でも同じです。
・滑走路端に到達する直前くらい~関西RDRへの移管
こちらもローカル味があるかと言われると特にありません。他と同様といった感じでしょうか。神戸出発、到着は関西RDRの120.85が担当しています。
以上が一般的な「ターミナルから出発するIFR機」の解説になります。到着やVFR関連は別の記事にまとめてありますので、こちらもぜひご覧ください。