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大江裕、1人でも多くの人に「演歌っていいなぁ」と思ってほしいーそんな気持ちで歌い続けています 新曲「北海ながれ歌」は人生の別れ歌 Music news jp 動画 インタビュー 0014

◆こんにちは「Music news jp」の曽崎重之です。きょうは11月6日に新曲「北海ながれ歌」をリリースした日本クラウンの大江裕さんをお訪ねして、新曲への想いなどをお聞きしたいと思います。大江さんは先ごろ、15周年記念コンサート〜終えたばかりで、新曲からはそんな爽やかな意気込みも感じ取れます。

1人でも多くの人に演歌の良さを伝えたい

ーーそれではよろしくお願い致します。新曲はカップリング曲と共に北海道が舞台になっていますが、大江さんと北海道の関わりから教えて下さい。

 「今回の新曲でございますけれど、北海道をテーマにしています。北島三郎先生が北海道出身なんですね、そういうことで1度は北海道を舞台にした作品を歌ってみたいなぁ〜といった夢がございました」
 「最近では3月にスタートした北海道のテレビ番組『大江裕の北海道 湯るり旅』に出演しておりまして、それもありまして今回は北海道をテーマに歌ってみないかーと言っていただきました」

ーー旅番組って、どのような内容ですか。

 「僕が北海道の町を旅をするのですが、前回は松前を訪ねました。お祭りに参加して、その土地の良さをお伝えするというもので、最後は温泉に入って湯るりとする訳です。はい、そういう形で旅をさせて戴いています」

ーー毎回、湯に入るんですね。北海道には沢山の温泉があるんでしょうね。

 「そうですね。函館近くですと湯の川温泉とか、色々あるんですが、北海道も地方によって、お湯の感じが違うんで。錆の入った温泉もありました。スタッフさんが口の周りを荒らしたこともありました」

ーー先ほどおっしゃったように、北海道と言えば北島三郎さんの出身地でもありますが、北海道の良さはどのようなところなのでしょう。

 「人が温かいですね。大阪と似てるんですわ。例えば市場や朝市へ行くと『ちょっと味見をして行か行かないか』と声をかけて下さったりして、なんか大阪の商店街と似たようなところがあります。僕は大阪・岸和田出身ですが、どこか僕とつながるところがあるんじゃないかと思いましたね」

ーーそれじゃ番組もやりやすいですね。

 「やりやすいですね。お饅頭屋さんとかテーラーとかお店に『取材させて下さい』と自分で行くんですが、『あっ、大江くん』と言ってすぐにOKして頂いています、」

ーーその番組をきっかけに北海度での仕事も増えたようですが。

 「最近ではテレビ番組の企画ですが、札幌で路上ライブをさせて頂きました。投げ銭ライブです」

初めての路上ライブにも挑戦

ーー路上ライブって、今までにも経験はあるんですか。

 「ないんです。皆さんステージはビール箱の上で、音響もない所で歌ったりされますが、それは僕もあるんです。そんな初心に戻った気持ちで路上ライブをしています。今までに千葉の柏市から始めて湘南とか行きました。大阪にも来ましたよ」

ーー北海道だけじゃないんですね。

 「全国を回っているんですが、中でも北海道は良いですね」

ーーやはり人があったかい?

 「そうですね」

ーー新曲は今までとは違って、どちらかというとソフトな演歌ですね。この歌ではどのようなイメージで北海道を表現されているのでしょうか。

 「表現と言いますか、歌の内容が少し寂しいんですね。好きだったけれど、別れなくちゃいけなかった2人が、そこにはいます。歌を聴いて下さった方から、最近、お父さんを亡くしたとか、妻が亡くなってしまいましたといっ話を聞くんですね。恋人との別れだけじゃなくて、人生の別れにつながるんじゃないかと思うんです。歌では別れは辛いなぁーと、札幌や網走あたりでお酒を飲みながら、昔を思い返しているんです。そんな想いを持って旅を続けるといった内容ですね」

ーー確かにそんな感じを受ける柔らかい音楽ですね。

 「そうですね。今回、弦哲也先生に作って頂きました。先生に書いてもらうのが夢だったんです。今までは頑張ろうとか一緒に歩いて行こうといった力強い歌が多かったんですが、弦先生に言われました。裕ちゃん、演歌は力強く歌うのもいいけれど、ちょっと力を抜くのも大切だからーーと」

インスタライブも始めました

ーーでも、最後には力強さも感じられますね。

 「出だしは優しく。途中も優しく。そして最後はサビというか、着陸する気持ちで歌いました」

ーーまた今回は衣装も白色で、まさに「白い恋人」ですが、思うところがあったのでしょうか。

 「やはり舞台は北海道ですから紫でもない、草原のグリーンかもしれないけれど、歌の内容からするとそれでもない。冬の寒い時期に男の悲恋を歌っているのならば、雪のような衣装を着てみたいなぁ、と始めて上下真っ白なスーツを着させていただいています」

ーー鏡に映してご覧になって如何でしたか。

 「ちょっと派手だなぁーと思いましたね。コメントをいう時に後ろの壁が白色だったりすると、顔だけ浮いているようで大変でした」

ーーところでインスタライブを行われたようですが。

 「北島兄弟としては経験はあったんですが、僕のアカウントで初めて行いました。コメントを見ながらチャットをしていくんですが、10分の予定を40分もやってしまいました。それくらい楽しい気持ちになれました。昨日、母親が亡くなりましたなどのコメントを見た時には泣けましたね。当たり前が当たり前じゃない、ということですね」
 「演歌を歌っていますと、ご高齢の方との関わりが多いんですね。お会いして1週間後にはお亡くなりなっていたという方もいらっしゃいます。それを思うと、またね、ということはないんだ、と思わされました。だから今すべきことを、(力いっぱい)やらなければいけない、と思います。この歌は人生とのお別れの歌でもあるのかな、と思ったりしています。そういう気持ちを込めて歌っています」

ーーインスタライブと生ライブの違いはありますか。反響はいかがでしたか。

 「全然違うんですね。歌って生きているもんだから、歌い方は毎日変化するんです。お客さんの反応を見ながら、きょうは力強く歌おうとか、優しく歌った方がいいかななど、日々変化しています。よく耳にする言葉ですが、新曲が出ると子どもと一緒で育てて行かなければいけないーーと。そうした中で、こういう風に歌は育てたほうか良いのかなとか、考えながら皆さんにお伝えしています」

ーーこれからの予定を教えて下さい。

 「最近良くバラエティに出ているよね、といったお声を頂いたりします。なぜバラエティに出ているかというと、それによって大江裕って本当は何の仕事をしているんだろう、と思われて検索しますよね。すると演歌歌手であることが分かります。1人でも多くの人に演歌っていいなぁ、と思って頂けるきっかけになればと思っています。そんな気持ちで今もこれからも大江裕は歌の道を歩んで行きます」

ーーきょうはお忙しいところを有難うございました。

 「有難うございました」

動画インタビュー

(Music news jp 曽崎重之)

@3509

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