価値あるものとは

凡人にとっては慣れが全てだ。
そして、おおよそのことは慣れで解決できる。
だから あとは環境と精神力の問題だろう。
けれど前者はもちろん、
後者でさえ運だという声もある。
たしかに
運否天賦うんぷてんぷは否定しきれない。
それでも僕は思うのだ。
最後に残された、
あるいは唯一 万人に与えられたともいえる
『何を選択するのか』という自由、
つまり『意志』だけは
踏み込まれないはずなのだ、と。

ここに、
『運否天賦』を超えた、
『運命』がある。
こういうことだー。
たしかに
外的にはすべて偶然かもしれない。
しかし
自らの意志で切り拓いた世界は
それを内的な必然と認めるとき、
運命と呼んでもいいだろう、と。

だから運命は変えられる。
いや、『つくっていける』のだ。
信じよう。自らの運命をー。
それは初めて手にし得る、
価値あるものなのだからー。

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