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【感想】行くぜ!つばきファクトリー #66 新キャラ降臨!バトルロワイヤル

神回と問題回は表裏一体。

つばきファクトリーが出演するバラエティ番組『行くぜ!つばきファクトリー』の感想を綴ります。行くつば関連の投稿は初めてです。メンバー別に書いてみました。全部見るとちょっと長いので、好きなトピックだけでも見てもらえれば嬉しいです。


番組内容

今回の衣装はシングル『ベイビースパイダー』の衣装。オープニングトークが1秒も無くいきなりタイトルコールは珍しいです。撮れ高の多さを窺わせますね。

右上のテロップには「今回は全員怪演!」の文字が。そうです。今回、新メンバー含め全員、余すところ無く怪演が炸裂してます。

企画は「演技力を活かし、自分とは違うキャラクターになりきれた者が優勝」。どれだけ役に入り込めるかの勝負ですね。メンバーは形容詞が書かれたカードと名詞が書かれたカードを1枚づつ引いて、それを組み合わせたキャラを演じます(このくじ引きの様子、みんな良いコメントしてるのでノーカットで上げてほしい)。

まずは皆の引いたキャラクターをそれぞれ確認し、感想を言い合います。谷本さんの引いたキャラに爆笑したり、福田さんの書いた変なピカチュウをイジったり。
実はこのピカチュウが変だったのにはとある理由があったんですね。後述しますが、それは後日福田さんのブログで明かされることになります。

あとは新メンバー3人が皆イラストを描いてるところに注目したいです。
石井さんの「がんばるでゲス」と言ってる女の子のイラストはカワイイですね。一方、村田さんのアフロヘアーの棒人間はなんなんでしょう。シュールすぎて笑ってしまいます。彼女の中で"女将"はこういうイメージなんでしょうか。
土居さんは色々描いてるけど、これはコナンと自由の女神、、?あとハンバーガーもあります。アルファベットも丁寧にAからZまで書いてくれてますね。フェニキア人も喜ぶでしょう。しかしながらコナンのクオリティはそれほど高くないです。

ここからは本編。企画としては、まず前半組と後半組に分かれその中で対決し、それぞれの組の勝者同士が決勝を争うルールになっています。各組ともお題が2問づつ出され、引いたキャラを活かして大喜利をするという、相変わらずのストロングスタイル。しかもメンバーの反応から推測するに、お題は事前に知らされるとか無しにガチでその場で出されてるっぽいんですよね。演技力と共に、即興力も存分に試されます。

ここではメンバー毎に個人的な見どころを書いていこうと思います。全員それぞれ素晴らしい場面があったのでね。

前半後半それぞれのメンバーとお題は以下の通り。

前半組:小野田、秋山、河西、福田、石井、土居
 お題1:お袋の味といえば?
 お題2:朝の挨拶といえば?

後半組:谷本、小野、八木、豫風、村田
 お題1:最強のアイドルの条件は?
 お題2:赤ちゃんの時に初めて発した言葉は?

見どころ - 谷本安美

当たり前のようにMCを務める谷本さん。今回は前半組の演技中だけですが、毎回めっちゃMC上手いですよね。「流れを作り出す」ツッコミより「流れを止めない」ツッコミを得意にしてる感じがします。

それは置いといて、与えられた役は「超ぶりっ子な半沢直樹」。
まぁ彼女が番組的にも視聴者的にも文句なしMVPですよね。

ただ面白いだけじゃない。緩急があって笑いどころが分かりやすい。間を効果的に使う。単純に演技が上手い。つばき1と名高いビジュアルを有効活用できている。何といっても、半沢パートで見せる厳しい表情が美しすぎます。

ぶりっ子のまま半沢の名台詞とかを言うのかと思いきや、完全に分離させるんですね。恐れ入りました。バラエティセンスなのか演技センスなのか分からないけど、とりあえずセンスが光ってました。小野田さんが「感動した」とおっしゃってましたが、私も(我々も?)同じ感想です。

それにしても決勝戦の「ゴミ以下ではない。ゴミだ。」という台詞、言われた側はどうすればいいのでしょう?ゴミより下じゃなくて良かった~と安心すればいいのか、ゴミ宣言されてショックを受ければいいのか。よく考えれば不思議なセリフですよね。

優勝という結果は、役が味方をした可能性を否定はしないですけど、他の人が同じ役をやってもこれだけ出来る人がいたかどうか…たぶんいなかったと思います。やっぱりMVP。これのご褒美に、タニモトガールズコレクション2とかどうですか?

見どころ - 小野瑞歩

高い演技力を持つ彼女に与えられた役は「ゾンビになりかけの炭治郎」。意味分からん。意味分からんけど忠実にやる。そんな小野さんが大好き。

役は一番シュールでしたがやってることは一番王道でしたね。ツッコミとしての働きが素晴らしいです。
急に勃発した八木栞vs豫風瑠乃の殴り合いを止めに行った炭治郎とか、宇宙語しか話せないヤンキーに「言葉の壁を乗り越えよう!」とか、小野さんならではの上手さが光ってました。
2人とも暑苦しいキャラである八木豫風を止める(諫める?)のにちょうど良い温度感でしたね、彼女の炭治郎は。

カオス極まる後半組においても、暴れまくる八木豫風の中においても、間隙を縫うように絡みに行く、バランスを取りに行くところが彼女の良い所です。
キワモノが多かったので(失礼)、いつもの行くつばより喋る量は抑え目でしたけど、上手く役を演じながら常識人ポジションをとるという難易度の高いことをやってたように思います。

というか「アイドルに大切なこと」のお題で「メンバーとの阿吽の呼吸!」は上手すぎない?よく出しましたねこの回答。彼女に鬼滅の語彙があって良かった。流行り物を抑えておくことは大事なんですね。

見どころ - 小野田紗栞

今回は小野田さんがナレーション担当。冒頭の挨拶からさおり全開。「今日も今日とて可愛いです!」からの「いつも応援ありがとうございます!」。呼吸をするようにナチュラルな自画自賛はもはや伝統芸能。その中でおまけのように挟み込まれるファンへの感謝の言葉の軽さに笑ってしまいます。

でもブログでは毎日「えらいぞおお」とファンを褒めてくれるんですよね。包容力があるんだか無いんだか。

収録の日は珍しく鼻声だったみたいですね。彼女の言う通り、大人しく鼻声の小野田さんを楽しみましょう。可愛いですからね。

本編で彼女に与えられた役は「ツッコミ気質の天才外科医」。1人芝居で完結させるのは相当難儀な役どころです。これを小野田さんは「一人ノリツッコミ」で対応しました。

「このハンバーグが私は一番好きだった…
やだ!いつものようにメス持っちゃった!」

これツッコミというかボケだろ、と爆笑しましたが、おそらくこれ以外にやりよう無いんですよね。素晴らしい。正解を叩き出した小野田さんに拍手。その間違い方は天才っぽくないけど。

見どころ - 秋山眞緒

秋山さんが引いたのは「見つめ合うと素直にお喋りできないギャル」。役としては最も普通に近いでしょうか。

「お袋の味」のお題には、5秒ぐらい恥ずかしそうに無言でカメラを見つめてからの「チョコバナナ」。たっぷりの間と一発のワードで笑いを取る高等テクニック。こういうとこ本当に秋山さんの笑いのセンスですよね。喋らせても面白いし喋らせなくても面白い。お袋の味にチョコバナナって誰が発想できるんでしょうか。

かと思えば「朝の挨拶」のお題には「チョベリバー!」と一転してギャル全開。まだ見つめ合ってないから恥ずかしがらずテンションアゲアゲなんですかね。「チョベリグ」じゃないのは天然なのかボケなのか全く分からない。2問とも流石すぎました。

あと河西おばあちゃんから「まおちゃんありがとね~」と言われた後の「いいでいいで~全然いいで」の対応もめっちゃ好きです。演技中だけど普段の2人の関係性が出てるようで。

また、「朝の挨拶」を福田真琳さんがイマイチやりきれていないと判断した際には「やってみいさ」と前に出させる。秋山さんの毎回のこういうサポート本当に最高です。「おはようピカピカ」の名場面が生まれましたね。

後半組の暴れっぷりを見てのコメント「面白すぎて涙出ちゃう」とかも秀逸なサポートです。誰かが「面白い」と明言してくれることで視聴者の代弁にもなりますし、番組の雰囲気も良くなる。メンバーのモチベーションも上がる。こういうコメントを(番組の流れを止めずに)自然に出せる秋山さんの能力にいつも助けられてますね。

見どころ - 河西結心

前半組、最初のお題。企画全体の流れを決めるトップバッターを買って出たのは、演技経験を有するこの方。キャラクターは「あの夏の日のおばあちゃん」。

裏のMVPはこの人かもしれません。初っ端からハイクオリティな演技で、後続の人に中途半端な演じ方を許さない、見事な空気(プレッシャー?)を作り上げます。あとお題が終わってもキャラを崩さない流れを作ったのも河西さんですよね。徹底的におばあちゃんを演じきってやろうという気概が終始見えていました。ビジュアルは王道アイドルなのにそれを全く気に掛けない、それが河西さんの良いところ。

しかもしかも、トップバッターが終わってもなお他の5人の考えがまとまらないと見るや、もう一回手を上げるという暴挙をかまします。
少しボケが始まったおばあちゃんのイメージなのでしょうか。秀逸すぎます。二重の意味でボケてます。
笑いをとる以外にも時間を稼ぐという効果も生まれ、他の5人は大いに助かったでしょう。演技力よりもバラエティ力に感嘆した場面でした。

決勝戦の「もう死んでるって!?」とかも発想が面白すぎますね。うまくオチが付けられなかったみたいな空気にはなってましたが、めちゃくちゃ秀逸だと思ってます。ほのぼのからいきなりのシュール&ホラーテイスト、(本人はそれほど納得いってないようでしたが)この落差めっちゃ好きです。

見どころ - 八木栞

役は「語尾がレッサーレッサーの格闘家」。
毎度毎度「爪跡を残しに行く」姿勢が素晴らしい八木さん。今回はもう爪跡を残すというより、その爪で何かを殺りに行こうとしてます。後半組があれだけ爆発してたのは、彼女のおかげ(彼女のせい)でしょう。

全てに口を挟む。ひたすら皆に絡んで行く。暴れまくる。もはや顔の可愛さが邪魔ですらあります。役のおかげで暴れやすかったのかもしれませんが、どの役でも同じスタンスだったでしょう彼女は。

いつも背筋がピンとして素晴らしい八木さんですが、(やさぐれた)格闘家の役に入り込んで姿勢が終始斜めになっているのも地味な見どころです。

前半組の観客(審査員)をしている時も素晴らしかったです。
「(勝利した河西さんは)上の句ができてた」
思ったよりガチの評論が来ました。前半組は何となく河西さんが抜けてるかな、と思っていましたがそれを言語化してくれてます。真面目に評価するという番組的に非常に正しいことをしてるのに笑いになるのも、八木さんの強みですかね。

見どころ - 福田真琳

ある意味今回一番の問題児。「嘘のように喋りまくるピカチュウ」という役をまさかのアプローチで演じます。

低い声、敬語、ルーツの分からない変な訛り、しゃがんで顎に手を添える姿勢。みんなの記憶の中のピカチュウに1mmもヒットしない、摩訶不思議な福田真琳ワールドが展開されます。彼女はこんな異常なボケ方をする人ではないはず。そのことが面白さを増幅させます。

この異常さの理由は後日、彼女のブログで明かされます

なんと、福田さんはそれまでピカチュウを知らなかったみたいです。オープニングで書いていた絵が変だったのはこれが理由だったんですね。それで役が決まった途端に急いで検索をかけたら、幸か不幸か、英語版のピカチュウが出てきたと。大谷育江には辿り着けなかったみたいです。そしてそのままアメリカ版電気ねずみをインプットした結果、あんな仕上がりになってしまったようです。

(ここら辺を参考にしたんでしょうか)

ブログでは「クオリティの低いピカチュウ」と自虐していますが、クオリティという尺度はこの演技の評価にあまり意味を成さないと思います。とりあえず面白さという観点では大正解でした。

もし福田さん以外のメンバーがこれをやったとしたら少し「やりすぎ」になってしまったかもしれません。笑いより「何してんの?」感が強くなって。こういうぶっ飛び方も不思議な説得力を持って笑いに昇華させるのは、彼女の強みですね。

見どころ - 豫風瑠乃

役は「宇宙語を話すヤンキー」。彼女の可愛いツインテールが似合ってなさすぎる役どころなのを差し引いても、全ての中で一番難しい役だったと思います。

豫風さんの持ち味の異次元の語彙力や、鋭いツッコミ(対八木さん限定?)が封印されてしまいます。言葉の意味ではなく言い方でボケるのにも限界がありますし。

それでもこの役は豫風さんしか出来なかったかな、とも思います。爆発力に突破力、あと何より頭の良さ。機転が効き、周りを巻き込み、天性の勘でよく分からないまま笑いを生み出す場面がここでも見られました。

2個目のお題「産まれた時に発した言葉は?」についてはもう何も思いつかなかったと推測されます。まぁその追い込まれた所も笑えるんですが、八木さんにアイコンタクトして格闘家vsヤンキーを勃発させた所が見事でした。なんなんでしょう、意味分からないんですよねこのケンカ。本編のお題とは全く関係無いところで発生してます。どっちも好戦的すぎる。

また、役の降臨させ具合は彼女がダントツです。よく見たらマジでずーっとヤンキーの演技をしています。ずっとガムを噛みながらやさぐれた姿勢で、険しい顔をしている。
バイクという小道具?を使った場面もありました。幾分ステレオタイプな視聴者に分かりやすいヤンキー像を呈示してくれたことにも賞賛を送りたいです。彼女は16歳という若さですが、この辺のバランス感覚も優れてますよね。

豫風さんは決勝戦のMCも任されました。ちょっとヤンキーが抜け切れてないというアドリブも面白かったですが、普通に良いですよね豫風さんのMC。頭の回転が速くて、自分より年上メンバーが多数の中でもちゃんと仕切れるので。

見どころ - 石井泉羽

役は「語尾が「でゲス」な未来人」。未来人って言われても自由度が高いのでキャラを定め辛いですね。新メンバーの中では一番難易度が高い役でした。

「お袋の味」のお題では特大天然ボケをかまします。
「200年後の話ですけど、アンケートをとった結果、カレーライスでした。」おもいっきり語尾忘れてます。ただの石井泉羽。自分で爆笑する石井さんが可愛いですね。顔が赤くなるのも可愛い。

「朝の挨拶」のお題には「ぽぱでゲス」。
この発想どっから出てきたんでしょう。レッサー王国か?
あくまで彼女は語尾が「でゲス」という特殊性を持ってるので、他の未来人は「ぽぱ」と朝の挨拶を行うのでしょうか。とにかく未来人っぽさは存分に出てた回答でしたね。

自分がミスった時もそうですし、他のメンバーの演技に対してもとても良いリアクションをしますね。特に、大好きな真琳さんが面白い状況の時にリアクションが大きい気がします。

ただ、かなりのゲラらしいですが、笑い声はまだそれほど出力されていないです。音声面でも盛り上げられるようになればさらに活躍できるでしょう。というか声が非常に可愛らしいので、単純にもっと笑い声が聞きたい。

見どころ - 村田結生

個人的なことを言えば一番面白かったです。
引いた役は「めちゃくちゃネガティブな老舗旅館の女将」。
キャラ付けも演技もしっかり出来てて、そこから生まれるシュールさもしっかり笑いになっていました。

特にセンスを感じたのが「赤ちゃんの時に初めて発した言葉」のお題。

「ダメダメな人間でしたので、小学1年生まで喋っておりませんでした」からの「座布団大好き」

ただネガティブなだけでは飽き足らず、彼女の中でとんでもない設定を付け足しています。考えれば考えるほどジワジワ面白いキャラ設定です。

小学1年生まで喋らなかったのも尋常ではありませんし、最初に発した言葉が大好きな物の宣言という、割とポジティブなことも面白いです。キャラに奥行きが出る非常に秀逸なボケ方ですね。新メンバーの14歳の女の子の所業とは思えません。彼女の回答が優秀すぎて爆笑するスタッフ陣の笑いにちょっとつられてるのも見どころですね。カワイイ。

他の先輩メンバーを見るとちょっとハラハラしてるんですよね。新メンバーにとってはまだそんなに慣れてないバラエティだし、スベったらすぐにフォローに行ける態勢を整えてるようにも見えます。そこに村田さんが予想外の角度から爆弾級のボケを飛ばしてきたので、ちょっと困惑してるっぽいのも個人的に面白いです。

新メンバーなのに後半組の中で埋もれなかったのは凄かったです。ワードセンスとキャラ造形で乗り切った感じですかね。さにこ接待ゴルフの時も思いましたけど、爆発力がありますね彼女は。

見どころ - 土居楓奏

ふうちゃんこと土居楓奏さんが引いた役は「アメリカ帰りのコナン」。コナンを知らないと手も足も出ない役ですね。

「お袋の味」のお題には割と良い感じのコナンを演じます。第一声はぶりっ子してる時のコナンをよく再現してると思いました。福田真琳さんも「似てる!」と囃し立てます。しかし「おふくろ」を噛んだぐらいから化けの皮が剥がれます。

小野「ふうちゃんでしかない」
秋山「ふうちゃんやん」
谷本「ふうちゃんやん…笑」

先輩達のツッコミに思わず笑ってしまいます。
ふうちゃんも笑ってます。

続いて「朝の挨拶」のお題では、「バロー」と回答。
英語での挨拶「ハロー」とコナンの名ゼリフ?「バーロー」をかけた答えで見事です。というか八木さんの解説が無ければ気づきませんでした。可愛さの陰に隠れて、こんなシンプルに上手い回答をする方なんですね。

この動画なんかでは全然頭良さそうに見えないけど(失礼)、土居さんはかなり賢い子なのでは?ブログなんかでも整った文章を書きますよね。


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