麦茶のと闘い

妊娠して色々不便だなあと感じたことはあったけど、私にとって妊娠生活はお茶との闘いだったと言っても過言ではない。

妊娠中に禁忌とされている食べ物・飲み物は色々ある。まず、第一に挙げられるのはアルコールとタバコ。その次に言われるのはカフェイン。こちらは一日の摂取量を守れば良いと言われている。あとは、これも感染症のリスクがあるという意味で、生もの(魚・肉・チーズ類etc)は避けるべきと言われている。食べることが好きという女性についてはなかなか辛い期間を過ごすことになる。私もつわりがひどいときは、そもそも食べることができなかったため、あれがダメ、これがダメと言われてもそれほど苦ではなかった。特に好きだったカフェイン含有飲料についても、酸っぱい飲み物しか飲めなかった時期には特に恋しいとも思わなかった。

しかし、本当の苦しみはつわりが終わるとともにやってきた。少し肌寒くなると、暖をとるために飲みたくなる、ホット飲料。今思えば、私はかなりのカフェイン中毒だったのでは思うほど、家にいる日は一日中カフェインを摂取していた。

朝はホットコーヒーで目を覚ます。少し作業をしてブレイクに、10時半ごろ少しのお菓子(チョコレートひとかけ)とともにダージリンティー。昼を食べ終わったら緑茶を飲む。午後3時頃、またブレイクにコーヒーか紅茶、ブレンドティー、あるいはハーブティーを飲む。夕食後しばらく経った後、そろそろお風呂に入ろうかという時間にほうじ茶を飲む。といった具合。ちなみに夏場、妊娠がわかる前までは冷蔵庫にアイスコーヒーが常に入っていて、作業中にもPCの横に専用のグラスに注ぎ備え置いていた。常にカフェインオンの状態だ。

妊娠生活は自分が思っている以上に長い。だから、最初は「カフェインは摂らない方がいいんでしょう」と大真面目にカフェイン飲料は全く飲まず、ミネラルウォーターか、ルイボスティーか、麦茶を飲んでいた。しかし、問題はこの麦茶だった。麦茶が苦手な私にとっては、麦茶を飲むことが何よりつらかった。
※ルイボスティーは会社にいく時の水筒に入れていたが、やはり麦茶のほうが圧倒的に安価なので、家で水分補給するのに飲むには麦茶を選ばざるをえなかった。

一般的に、カフェインゼロと言われており子どもでも安心して飲める麦茶を飲んで育つ人が大半だと思うが、我が家は母が麦茶が大嫌いな人間だったため、実家で麦茶を飲んだことがなく、そもそも飲み慣れていなかった。だからか、麦茶を久しぶりに入れて飲んだときに、麦独特の匂いに耐えられず、盛大に戻した。特に温かいままだと匂いが強くなるため、身体を冷やしてはいけないとわかっていても氷を入れて飲むしかなかった。妊娠6ヶ月を迎えた今でも、淹れたての麦茶の匂いを嗅ぐと、気持ち悪くなる。(においづわりではない。)

そういうわけで、妊娠5時ヶ月ぐらいから主飲料が麦茶という生活に本当に嫌気がさし、1日の許容量を守るということでカフェインを解禁した。とは言え、もちろん4割くらいは麦茶を飲んでいる。コーヒーは飲み出すと歯止めが利かなくなりそうなので避けているが、紅茶はギリギリまで薄めても香りを楽しむことに気づいたため、割と毎日飲んでいる。

出産予定はあと4ヶ月後であるが、授乳中も控えないといけないため、これからもこれに懲りず、色々工夫してカフェインレス生活を続けていきたいと思う。



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