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白夜の国のタンポポ
子どものころの記憶はあいまいです
私には5才か6才のころ家にベージュのソファがあった記憶があるのですが、両親は否定します。
どこのソファの記憶なんでしょうか?
一つ心当たりがあります。
そのころ私は入り浸っていた家があります。母のお使いで近所に引っ越してきた母の友人の家に行くのですがそこでたっぷり可愛がってもらっていたというわけです。
私は3人きょうだいの長女でしたから、母は下2人の世話に忙しくわりとほったらかしでした。
母の友人はとてもハイカラな人で、子どもはいませんでした。
お届け物を持っていくと、
「ちょうどケーキを焼いたのよ。」
とか
「ちょっといいものあるから一緒に食べよう。」
とかいって私の相手をしてくれるのです。
私はこのお家にお使いに行くのが全くの楽しみでした。
かしこくみられたくてちょっといいこぶりっこもしてたかもしれないです🤭。
小学生になるころご主人が転職されてスウェーデン🇸🇪に引っ越しされてしまいました。
字が書けるようになると
私はお手紙を何回も書きました。
エアーメールっていうのがあったんですよ。とても軽い紙でできてるんです。あの便箋、封筒を使ってるときの「知らない世界と繋がっている」という感覚は忘れられないですね。
リンドグレーンの児童小説も読みました。ロッタちゃんとかですね。ぶたぐま。ぬいぐるみにつける名前としてはいまだに好きな名前です。
とにかくそんなふうに行ったことないスウェーデンという国に想いを馳せました。小学生なりに。
パンケーキやコケモモ摘みなんかのご馳走はとても魅力的でしたね。
でも1番興味を持ったのは「白夜」
です。
一日中太陽が落ちないなんていったいどうな風だろう?
子どもが真夜中にでも平気で散歩にいけそうです。
私は「白夜」のことを考えるのがとても好きでした。
あるとき私はこの母の友人に手紙で質問しました。
「一日中太陽が輝ってるなんてすごいです。ひょっとして植物もとんでもなく大きくなるんですか?」と。
トロールの絵のハガキが届きました。
「白夜のことよく知ってるネ♡植物は本当に大きく育ちます♪。タンポポなんて腰までありますよ。一度確かめにいらっしゃい♡。スウェーデン🇸🇪って紙を首からぶら下げて、飛行機に乗れば簡単につきますよ!来る気になったらいつでも教えてちょうだいね。勉強もがんばってね♪」
この方は今もスウェーデンにお住まいですが、今もきっと素敵だと思います😉!完全にイカしてますよね✨。
私はまだ確かめに行ってません🤭
タンポポが腰までないと知りたくないからかもしれません♪
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