不戦のための会話術
みなさまこんにちは。
本日は「不戦のための会話術」をテーマにお話しようと思います。
会話というものは本来、なりゆきまかせに楽しんで、ふとした拍子にゆきあたるその時の、真理のようなものをその場に居合わせた者たちで味わうのが上等とされているのはいうまでもありません。
それでも、大変嘆かわしいことに浅ましき者たちは、会話をおおよそ闘いや、私利私欲のために利用するというのもまた現実です。
さて今回は、そのような困ったさんと口をきかなければならないシーンで活用できる会話テクニックについて考えてみたいと思います。
まず、相手の立場に立ちましょう。なんらかの商品を売りつけたい。そのような立場に立つのです。ありとあらゆる会話テクニックを持っているあなたが相手にして1番困るお客様はどんな人でしょう?
誰か答えられる人はいますか?
いいえ違うんです。
理屈が凄まじい人ではありません。
理屈には理屈で勝てるんです。
そんな人に負けたって
会話ははずんで
むしろ楽しいくらいです。
怒りっぽい人でもありません。
怒りっぽい人は
喜びやすい人でもあります。
仲良くなると楽しいですよ。
気になる正解は…
とんちんかんな人なんです。
そうです。
わかりますね!
「どうも会話が成立しない」
ここがポイントです。
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つまり
「会話を成立させない」
これができれば最強ということになります。
振り返ってみますと
私たちは学校教育で
「会話を成立させる」
ための教育ばかり
受けてまいりました。
具体的には
どこですか?
と聞かれれば
場所を答える。
何円ですか?
と聞かれれば
金額を答える。
「はい」ですか?
「いいえ」ですか?
は全く別の回答を許しません。
意見を聞かれれば
意見を述べる。
そんなことです。
この技術は建設的な話し合いをするのには実際とても重要です。
けれども全く反対の
「会話を成立させない」
という技術も実は同じだけ重要なのです。
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具体的なイメージとしてはですね…
宮本武蔵の巌流島の戦いを思い浮かべて下さい。
これは会話とは違いますが、まずマナー違反をすることです。
大遅刻をする。
組み合わないんです。
イライラさせる。
相手の精神状態をおかしくして
それで一気に攻め込みます。
(現代における宮本武蔵。大変残念ではありますがそれは日本人ではありません。プーチン氏です。私は彼が遅刻するかしないかいつもそれだけを気にしています。発言の内容はさっぱりわかりません。彼に比べたら全ての話題を靴下に持って行こうとするトルドー氏なんてまだまだ可愛い男です。)
あれ?結局戦っちゃってますね。
じゃこれはどうでしょう?
「家庭教師」のセールス電話がかかってきたとして
「ちょうど良かった!」
と相手を喜ばせ
「晩御飯のメニュー」について相談してみるのです。
早くメニューを決めてしまって家庭教師の話に取り掛かりたい。相手をそのような心理状態に追い込みます。
やっとメニューが決まったと思ったら次は
「明日会社に来ていく服」
の相談を始めましょう。
相談したいことっていくらでもありますよね!
必ず相手は電話を切りたくなるはずです。
「ちょっとファッションには自信がありません。」
おそらくそんなことを言い始めるわけです。
そこでやっと次の一言を繰り出しましょう。
「あら残念。じゃあなた庭のバラが枯れたんだけど次に何植えたらいいと思う?あらもうこんな時間。」
相手も喜んで電話を切ってくれるはずです。
応用としては人生について相談するのもいいですね。知らない人に話すのは気楽です。好き勝手いってもバレません。
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ずいぶん長く書きましたが、これはまだ初級編の技術です。
さらなる全く成立しない会話を目指していきましょう。
いろいろなスタイルがありますが恐れることはありません。
質問に対して的はずれなことを言う。ただそれだけです。
何色か聞かれたら「はい」「いいえ」で答えましょう。
これは英語でいうところの5W1H全てに有効です。
「はい」「いいえ」で答えるべき質問にはだいたい現在の時刻か、身長を答えておけば大丈夫です。あともう一つ好きな食べ物でも用意しとくとなおいいですね。
どんどん練習していくと
今後の方針を聞かれたら
現在の気持ちを答える。
謝罪を求められたら
応援ありがとうございますと返す。
何をいってるんだと言われたら
あなたに愛を語る資格はないという。
根拠を求められて
ロマンで返す。
成果をきかれて
未来を語る。
など成立してそうで
全く成立していない。
そんな会話を自由自在にすることができます。
あれ?
1人名前が思い浮かんできますね!
「大変困ったなあ!この人たくさん喋るけどずーっと何にも言ってないよ。」といった感じの人です。私たちは困りながらもその技術に圧倒されついつい喜んでしまうのです。
彼の仕事の性質上これは我々にはゆゆしき事態なんですが、彼にとっては作戦通りです。むしろ天才といって良いでしょう。この教育熱心な日本においてあれだけの成立しない会話を身につけて、まるで吟遊詩人かのように優雅に繰り出すあの男の名
そ れ は
おしえません!
何度も言ってます。
自分で考えましょう。
ヒントはレジ袋です。
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ここまで書いててなんですが、
私はこれが
全くできません。
まんまと相手のペースに巻き込まれてしまいます。
とにかく喋らないことですね!
ムリだけど!
なんのはなしですか
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