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時差のあるやりとり

7年前にむちゃくちゃ悩んだときに
相談に乗ってくれた人がいる。

子どものことでどうしていいか悩んでいることがあるんだけれど、まだ混乱してるから頭冷やしてからまた相談にのってもらいたい。

とたしか私は彼女に頼んだ。

そしたら彼女は、

頭ぐちゃぐちゃのまま話すのが肝心だ。頭を冷やすと勝手にいろんなものに繋げて考え始めるから良くない。

そういって、小さな子どももいるのにすぐさま場所を変えて話を聞いてくれた。

どっちにするかという相談だったんだけど、
彼女の答えはどっちでもいいで、ぐちゃぐちゃのまんまなるべくたくさんの人に相談して自分で決めるのが大事だと教えてくれた。
人は話すときに無意識のうちに相手の反応によって話す内容が変わるらしい。自分が何を話して何を話さないかそれを観察しながらたくさんの人に話す。そうするとステンシルのように自分の考えがうかびあがってくる。彼女がそう言ったかどうかは覚えてないが私の解釈ではそんな感じの話だった。

全く意味がわからなかったけれど、彼女真剣な顔つきにこれは本当のことだと、私は意味がわからないまま実践した。

同じ悩みの人もいて、その人もたくさんの人に相談して自分で考えて私と反対の選択をした。

結果、本当にどっちでも良かった。

自分で決めるというのが後で人のせいにしないので本当に大切だと後でわかる。自分で選んだ結果はいかなるものでも引き受けれるのだ。

それで、その後大きく悩むたんびに私はこのやり方に支えられてきた。

先日、たまたま彼女に会った。
あんまり昔のことなので少し迷ったけど、私は駆け寄ってお礼を言った。
「あの時教えてくれたこと、何回も助けられている。ありがとう。」って。
「そんなこと私言ったかな?」
って照れて彼女は言ったけど、私は満足した。

3日ほどたってから
ショートメールが届いた。
あの時は私はLINEもしてなかった。
電話番号は変わってないからな。

「こないだ照れちゃってごまかしたけどちゃんと覚えてる。大切にしてくれて嬉しい。ありがとう。」

みたいなこと。

こういう時差のあるやりとり。
真実っぽくて嬉しいな。
反射じゃない気持ちのやりとり。

これも私は覚えておこうとおもう。

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