2020御嶽山修行的拷問〜天国到着の旅with Columbia montrail FKT

Columbia montrail さまにFKTと言う今年新作シューズのレビューをと言うお役目を頂戴しました。決して著名なランナーでも速いランナーでも無いわけで、砂漠やジャングルなどオカシナ所に行って書いていた体験記的SNSを見て、レビュアーに1人くらいゲテ物が入ってるのもと思っていただけたようです!

僕は5年前にサハラ砂漠250kmと言うレースに出るまではエンジン付きのレーサーでした(車ですね)。走る?頭=おかしい人達と感じる人種でした。世界の変態レースほぼ全制覇した赤坂さんと言う方に誘われ、やってみようかなぁと相談したF1レーサーのジェンソンバトンがロバートには絶対出来ないと言うから「てやんでぇ〜」とうっかり申し込んで以来、実力以上の成果を出すための靴探しが始まりました。サカイヤスポーツと言うランニングシューズの聖地で、10足くらいのシューズを大人買いして試しました。足が出来てないくせにフカフカとカチコチ両方ある砂漠を走るという事で、結果Hokaを選び、以来何故か始めてしまったトレランでも履き続けて来ました。

最近開通した山陰海岸ジオパークトレイル230km、最近すぎてまだ誰も端から端まで走ってないという事で9月のシルバーウィークに砂漠仲間とうっかりSNSネタに(人生の思い出作りに)行った所、ゾンビになりながらも何とか完走したのですが、近年稀に見る足裏の痛さに襲われて、それ以来痛過ぎて痛過ぎて、藁をも掴む気持ちでFKTシューズモニターに申し込んだら選んでいただけたという、まさに神様が履いてみなさいと機会をくれた試走です。試走なのでレースや長い距離というのが正直怖くて、今回UTMBやトルデジアンなど数々の海外メジャーレースのオフィシャルツアー催行会社であるドS企業fields on earthが海外にまで行って辛い思いが出来なくなった人達のために国内で類似体験をしようと企画した1つに大瀬選手と行く木曽御嶽山地獄を見る旅で使わせていただきました。約20kmの旅です。

結論から言います。これは神様がくれた奇跡でした!走ってる最中も終わってからも足は微塵も痛く無く、来週の志賀高原エクストリームレースに向けて枕を高くして眠ってます!

走る前まで:①ワクワク梱包開けてガックリ。ソール薄い。これきっとヤバイよ。Hokaでさえ痛くなってるのにこんな薄いソールじゃ無理じゃ無いか。。。②シュータンと靴が接してる所が最近のトレンドに沿って?一体化。あかん。。。他の靴(Hoka。。。)でも折角の接してるの部分を切って使ってるのに。。。何故にメーカーは甲の高い人の事を理解しないんだ?③足を入れてみて、キツッ。少し大きめのサイズをお願いしたのに履くのが大変ってどういう事よ?いやぁここまでネガティブな感想が続いたのですが、ひとまず両足履いて家の中で立ち上がってみると。。。あれっ?なんか超絶ソフトなマシュマロ的な物に包み込まれた感じ?あれ?キツさ感じないぞ??足の甲も全然大丈夫。神様、僕が落とした金の斧がこの靴です!

いざ出走。前夜まで台風大雨の御嶽山。当然ぐじゅぐじゅどころか川化した路面。このソール、大してギザギザしてないし怖いなぁ。。。などと思いながらのスタート。あかん。。。前週ヴァーチャルハセツネやった時に転けて打った肋軟骨折れてるし痛い。あかん。。昨夜に限ってワイン飲んだら息苦しい。ってかそもそも最初5kmで1200m登るって鬼コースじゃない?という事でシューズ考えるどころじゃ無く必死だった訳です。ペース出来るだけ落としてなんとかかんとか中腹まで来たら、なんと突然元気になりどんどん登る、なんなら走って登る。世界の大瀬選手を追い越して(撮影のため行ったり来たりしてただけ)頂上までレッツゴー!ふと靴の事を思い出した。何というかストレスゼロ。FKTは今日も、ドロドロの御嶽山でも、岩だらけのコースでも僕のか弱い足を優しく包んでくれてる。まさに目から鱗!御嶽山は台風一過の晴天で、気温は秋の肌寒さだけど太陽ガンガンで全然寒くない最高の気候。そして槍ヶまで見えてしまう絶景さ。多分トレラン人生の中で最も絶景体験な一日だった。ありがとう御嶽山。ありがとうFKT!

どんどん行きましょうという事で山頂から降りたり登ったり2500-3000m辺りを行ったり来たりで3つの山を制覇する中、待てよ、足が痛いぞ??なんか色々あたってる?これまずくないか?と焦って、靴の中で足をもぞもぞ動かしてみる。あ〜そこそこ、そのポジション!が見つかると再びマシュマロ体験。逆にポジションズレるといててての繰り返し。足の甲が高い事もあり、普段は大きめシューズを紐ゆるゆるで履いてるのですが、日本一サイコーじゃないかと感じた五の池小屋(シフォンケーキやアップルパイ絶品)で思い切って紐をキチンとタイトに絞めてみる。なんか嫌だなぁ〜と思いつつもドSなfieldsの旅はどんどん進むので僕も必死でついて行く。絶景の中を突っ走るイケイケの55歳だ。寒いと思ったからTシャツは寝巻き用に外で絶対着ないあずき色の物にねずみ色の長ズボン履いたら、完全オッサン系。レースクイーンに囲まれてたレーサー時代が懐かしいぜと昔の事を思い出すメンタリティまでオッサン化。。。そんなバカな事考えながらもあっという間に絶景極楽御嶽山の旅は終わりを迎えた。そして神様に伝えた事は「ごめんなさい、金の斧も銀の斧も僕のです。神様が取り上げるなら、まとめて大人買いするだけです!」

家の中で足を入れた印象とは全く違う、こんなに足にストレスを感じさせない、しかも僕を優しく包み込んでくれる靴に出会ったのは初めてです。少しまともな事も書いてみると、まず変に分厚いソールじゃ無いので足裏感覚がある。今何を踏んでて、それがどうなってるかが非常によく分かるくせに痛くない。そして軽くて華奢なので足の置き場に困らない。いわゆる足捌きに優れるという事か(ネットで読んだ専門用語!)。そしてミッドソールが柔らかく衝撃を吸収するクセにふにゃふにゃせず、キチンと大地の力を使って走れる。僕は商品のレビュアーでも無いし、ステマするインフルエンサーでも無いので、こんな事は初めて書いているが、それくらい惚れ込んだシューズだという事です。来週の志賀高原レース、再来週箱根外輪山周回、再来週ITJコース試走とハードなのが続くので(思えば僕も変態な世界に浸かってしまった。。。)インソール入れたらどうなるか(靴内足のポジション変化に煩わされなく?)、50km超えたらどうなるか?70km超えたらどうなるか?そんな実験をしてみたいと思います。(後2〜3足届かないかな。。。甘い!)

最後になりましたがColumbia montrailミキティさま、素晴らしい巡り合わせに心から感謝です。最高の1足に出会えました!


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