![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60439040/rectangle_large_type_2_8e9ce3f1e098ebaf5a6602d64332a735.jpeg?width=800)
ファンダメンタル攻略増刊号①
はじめに
好きな重曹は有馬かな!
こんにちは、タラリコです。
普段はファンダメンタルズの解説を
私の所属するオンラインサロン亀心隊より
音声配信という形でアウトプットしいるのですが、
今週は音声配信を取る都合もつかない
かといって相場は大きなイベントを通過した
非常に重要なタイミングと言うことで
久々にNOTEを活用してここ最近のファンダメンタルズの
振り返りとこの後の展望などを簡単に解説することにします。
衝撃的な結果となった雇用統計
何と言っても最重要イベントであった米雇用統計
9/3のこの雇用統計の結果はと言うと中々に
インパクトのある結果でした。
コロナで落ち込んだ雇用もワクチン接種が進み
回復に向かいつつある中での
予想新規雇用75万人を大きく下回る23.5万人
この結果は多くの人にとって
衝撃的に写ったかと思いますが、
実はある程度こうなる予測が立っていたりします
https://twitter.com/hitsuzikai/status/1433907735104409601?s=21
リンクの羊飼いさんのツイートでもある通り
毎年、8月の雇用統計は事前の予測から
下振れしやすい傾向があるんですね
考えられる理由としては
◎サマーバケーション期間なので
労働者もしっかり休んでから職場復帰を考えいてる
◎そもそも企業側も採用担当がサマーバケーション
我々日本人が想像する以上に彼ら欧米人は
『休むべき時には休む』スタンスなのですね
毎年、有給を消化しきれない我々日本人とは
サマーバケーションに対する意気込みが違います(笑)
各業種ともに求人数は上昇しており
新型コロナのデルタ株蔓延の懸念はありますが
翌月は、今回の「先送りにされた雇用」が加算され
強い結果になる可能性もあるかと思われます。
(それでもFRBがテーパリングを先送りする口実になりますが)
雇用統計の結果から考えるFRBの戦略
今年に入ってからマーケットの注目は何と言って
いつテーパリングが開始されるのか
となっており、テーパリング開始時期をめぐる
様々なやりとりもクライマックスに迫りつつあります。
現在FRBがコロナショックで弱った経済を立て直すために
行っているゼロ金利政策の2本柱
◎量的緩和(ドルをジャブジャブ発行して流通させる)
◎政策金利ゼロ(中央銀行の金利ゼロ)
この内の量的緩和の縮小(ドルの発行量を少しずつ減らす)
が今騒がれているテーパリングな訳ですね
ゼロ金利政策はマーケットに大量のドルを流し込む政策で
マーケットを体だとすればドルは血液で
その循環が加速すれば経済は回復しますし
ドルの流通量が増えればドルは余りドル安を招きます。
逆にテーパリングや利上げが近づくにつれドルは
先んじて買われるわけですね
8月に行われたジャクソンホール会議で
パウエルFRB議長が講演した際に
◎年内のテーパリングを示唆した事
◎かねてよりテーパリングする際は
十分な期間を空けて事前に告知する事
コレらのパウエル議長の発言から
テーパリングの開始時期は11月のFOMCと予想されています。
※10月にはFOMCが無いため9月のFOMCで示唆されても
十分な時間(2ヶ月の猶予)を持ってテーパリングできる
実際に、利上げテーパリングが来るのは
まだ少し先だから今のうちにボーナスタイムを
活用してリスクオン相場で稼ごう!
ってのが今のジャクソンホール以降のドル安の流れですね
その上で追い討ちをかけるように
雇用統計の悪結果があり
平常にであれば
雇用統計の結果が悪い→景気が悪いリスクオフ
となるはずが、ゼロ金利政策中の今は
雇用統計の結果が悪い→テーパはまだ先だ!(リスクオン)
となっている為、雇用統計の結果を受けて
さらにドルが売られる形となった訳です。
バッドニュースで喜ぶ人が多い特殊な状況ですね(笑)
今後のドルの見通し(タラリコの考察)
ここまではファクト(事実)のみを上げて
説明させていただきましたが、この先は
私個人のこの先の考察と戦略のお話です。
上の画像はドルインデックス(ドル単体の値動き)の
週足チャートです。
コロナショックからの
ゼロ金利政策開始〜現在までのドル単体の値動きを
見るのに非常に重宝します。
コロナショック以降、ゼロ金利政策の恩恵で
非常に長い期間ドル安トレンドが続き
ワクチンの開発や普及のニュースで反応し
ゼロ金利政策の終わりに先んじてWボトムを形成中です。
ここまでのファンダ解説でも述べた通り
ジャクソンホールでのパウエルさんの発言
そして雇用統計の悪結果が重なり若干
Wボトムの形が崩れてきていますが
「反発するならここ」というところで
ギリギリ踏みとどまっているように感じます
これ以上、崩れるならWボトム否定で
一旦下に大きく崩れるかもしれないし
上に反発するならWボトムを成立させて
大きく上昇するかもしれない
スインガーの私としては今がまさに
ドルは上げるにしても、下げるにしても
ギリギリまで引きつけられた
リスク&リワードが非常に良い状態だと思っています
その上で私、タラリコがドル高・ドル安
どちらの目線で戦略を立てていくかと言えば
ドル高かと思っています。
上記の図はドルインデックス(DXY)の日足チャート
このチャートに僕なりの環境認識ルールを当てはめると
まだ上目線は継続かなと考えています。
これはチャンスの少ないスイングトレーダーの
僕が重宝する簡易な環境認識方法です。
上の図では上昇トレンドでのエントリーの場合ですが
下降トレンドの場合は単純に真逆で
200MAが下向きでローソク足が200MAの下にある場合に
ボリバン+2or3σ付近の反発を見てエントリーを探る形になります。
これに加えてファンダ面で考えても
現状のドル安は
「いずれ来るテーパリングが11月以降に後ろ倒しになった事」
が材料となっている為、本質的な下降トレンドとなるかと言うと
個人的には疑問がある訳ですね。
もちろん日足の大局目線で見れば
ドル高が順張りという論拠のもとで私自身は考えていますが
4時間足以下で見れば完全に逆張りとなる訳です
大切なのはドル高にせよドル安にせよ
来週はチャートが大きく動く可能性のある
節目であり、リスクリワードが良いと言うことですね
来週の注目材料
主要通過国の金融政策決定会合がいくつかあり
こちらは要チェックかと思います。
9/7 オーストラリア準備銀行(豪ドル)
9/8 カナダ銀行(カナダドル)
9/9 ECB(ユーロ)
特に注目なのは
今のリスクオン相場で買われている
豪ドルは中央銀行がハト派姿勢が強いため
今まで通りのハト派な発表(利上げ・テーパはまだ先)
だった場合は売り圧力になる可能性があります。
そしてECBに関してはハト派姿勢が続いていましたが
EUの中でもコロナで経済がボロボロな
イタリアや元々ボロボロなギリシャを差し置いて
ドイツが急回復しておりドイツの強い圧力もあり
今回、テーパリングに進む可能性が高まっています。
(この辺りは連合国の大変なところですね)
現在、ユーロはECBのタカ派展開を織り込んで買われており
9/9の発表には注目が高まります。
仮に期待外れでハト派な内容だった場合は
(ドイツ以外は大変なのでそれも有り得る)
一気にユーロ売りに傾くかもしれません
最後に
冒頭でもお話しした通り
本来であれば毎週の音声配信という形で
ファンダ解説をしていたところですが
こういった文字媒体も良いものですね
(こっちの方が大変ですがw)
私の所属するオンライン亀心隊は
9月はトレードバトル期間ということもあり
参加者の皆の何かしらの参考になればと思って
今回は書かせていただきました
本当はもう少しこういった解説も
多少ふざけながら面白おかしくライトな印象になるように
書いていきたいタイプなのですが
今回は大きなファンダの通過直後で
ある程度タイムリーに発信したかったこともあり
結構駆け足での解説で小難しいNOTEに
なってしまったかもしれません
その辺りは要改善ですね(笑)
今後も相場の節目などで時折こんな形で
僕なりの相場感を発信していけたらと思います。
ご拝読ありがとうございました
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?