『そのカワイイは誰のため?』を読んだ📚

書きたいことがたくさんあったので、初めてnoteを書きます。

『そのカワイイは誰のため?
 ルッキズムをやっつけたくてスリランカで起業した話』


わたしがこの本に出会うまでに、色んなことを考えた時間があった。

子どもが生まれて、性教育に興味を持って勉強し始めて、ジェンダーやフェミニズムにも興味を持っていろんな本を読んだ。
その中で「ルッキズム」と出会った。
わたしはルッキズムを「自分の中のものさしで他人の見た目を評価すること」と解釈した。

「この子、そんなに可愛くないのにアイドルになれるねんな〜」
「この人、筋肉つけすぎてちょっとバランス悪いよね」

これは実際に、ルッキズムを知る前のわたしがテレビに映る芸能人に対して発してた言葉。
ルッキズムを知って、これは今すぐに辞めたいと思った。子どもに人を見た目で判断したり、軽々しくなにか言ってしまう人になってほしくなかったから。

それからは思ったことを口に出すことは我慢した。でも思ってしまう。これってどうしたらいいんやろ?って考えたときに思い至った。

わたし自身が自分の見た目にコンプレックスあるからやわ、って。

自分でも太ったな、顔丸くなってるな、ちょっと痩せなあかんなと思ってたとき、家族に「顔丸くなったな」って笑いながら言われて普通に嫌やった。恥ずかしかった。

わたし自身が自分の見た目にコンプレックスあるって気づいたときに、じゃあこのコンプレックスを無くすことができれば、せめて上手な付き合い方を見つけることができれば、わたしはきっとルッキズム発言をやめられる!と思った。
それで「ルッキズム、書籍」で調べて出てきたのが、前川裕奈さんの『そのカワイイは誰のため?』やった。

自分でもちょっと痩せたいなと思ってたから軽くダイエットをして2〜3キロ落とした。それでわたしは満足できたから良かった。
(もちろん、本人がそれをキッカケにダイエットしたからと言って周りが指摘していいものではない)

でもこの本の著者、前川裕奈さん始めルッキズムの呪いに強くかかった人たちは止められなかった。過度なダイエットを続けて、摂食障害になるくらいまで細くあり続けないとあかんと思ってしまった。

小学校のころにつけられた衝撃的なあだ名から始まって20年近くルッキズムに呪われてた裕奈さん。
ルッキズムに苦しんだことを忘れてしまうと、帰国子女で、国際協力に興味があって、大手に就職できて、会社辞めてまで大学院入って、海外で働くために外務省入ってスリランカに駐在して、それをまた自ら辞めて企業してと、成功者みたいな人生。
『そのカワ』読みながら、それとこれとは別やなって、自分の中に変な偏見があったなってまた反省。
どんな人でもしんどいことはあるし、しんどいことは人によって違う。しんどさを感じる程度も違う。同じ事柄、言葉での傷付き方も人それぞれ。

裕奈さんは友人の言葉でルッキズムに苦しめられてることに気付いて、そこから抜け出すきっかけをもらえた。
『痩せるため』ではなくて『自分の笑顔のため』に食事をしたり運動したりするようになった。

でもやっぱり!裕奈さんの目標に向かって一心不乱に頑張れる姿は素晴らしい!
わたしにだって、方向性は違っても素晴らしい部分は絶対にある。でも裕奈さんのような行動力はわたしにはなくて、それはもうかっこいいな〜!と思うしかない。
紆余曲折あってスリランカで起業、なんてもうそれだけでパワーワード(笑)

わたしは運動もあんまりしないし、フィットネスウェアを今後買う予定があるとは言えないけど、裕奈さんは応援したい。
スリランカの女性が自立するのを助けて、彼女らのセルフラブ精神を日本の女性に届ける。なんて素敵なの!!!

ちなみに、わたしはまたやってしまってました。フェミニズムを勉強し始めたときも「フェミニスト」にはいい印象を持ってなかった。
怪しいって(笑)
そして今回は「セルフラブ」よ。意識高い系の女性が〜とか思ってたと思う。うん、思ってました!ごめんなさい!(笑)

「セルフラブ」についてはまだまだこれからです。裕奈さんの活動を見守ったり、もっといろんなことを「知って」、ありのままの自分を大好きになれるようになりたいなと思う。
コンプレックスを完全になくそうとせずに、裕奈さんが言うように「自分を大親友と思って大事にする」を実践できるように。

良き本でした🙌💕



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