研究室

最近病院に出入りしている。
今期、病理部に配属になって、ハイツ友の会の清水みたいな女と一緒に研修している。

ずっと病院ではなく研究棟の実験室で作業をしていたのだけれど、それが終わって病院の病理部に場所が移った。


病理部での研修初日、教授のところに行ったら開口一番「今日だっけ?」と言われた。私はこの教授のことがかなり好きでここの研究室を選んだのだけれど、絶好調でとても嬉しかった。
適当ばっかりこいているけども、「患者さんには親切にしなければいけません」といっつもいっつも言っている、とても優しい人。でもものの言い方が直球なのも好き。優しすぎてすごくオブラートに包んで言われるのが私はあまり好きではなくて、なんでもストレートに言ってくれるのが嬉しい。

清水のそっくりさんは病理の教授が部活の顧問で、清水はエースだからかなり可愛がられているし、私は第1希望できているのに対して清水は第8希望だからかなり気を遣われている。

この間、教授からオリエンテーションを受けていた時、清水が半分寝ていた。

実験室に行ってた時も先生の話中によく清水が寝ていて、先生の視線をこちらに向けてなんとか怒らせまいとするあまり、相槌とか絶対にやりすぎていた。全然、目上の人にそういうことできるタイプじゃないのに、先生の問いかけに対し軽くちょけたりもしてしまった。

もちろんこの日もなんとか教授を怒らせまいとがんばっていたけれど、ついに教授が「眠い?大丈夫?」と言ってきた。ひ〜!と思いながら清水に目をやると一言「大丈夫です。」謝らないんかい!!!!!!!!!

更に教授が「紅茶飲む?」
え〜⁈やさしい!!!!!!
清水が「大丈夫です」と答えると教授が「遠慮しないでね」と言ってくれて、二言目には「お願いします」と言っていた。お願いしますなんかい。

紅茶を頂いた後もまた清水は寝ていたけど、もういっちょ私ががんばって、次は気付いていたのか見逃したのかわからないけれどその場をやり過ごした。


病理部ではこんな私たちにもデスクを与えてくれている。研修が始まるときに「病理部に来る時までに場所を作っておくからね」と言ってもらえてかなり嬉しかった。だからはぴだんぶいのガチャガチャで引き当てたタキシードサムを連れて行ったんだけど、先生にぶりっ子してしまっている現状を踏まえると、技師さんや他の学生たちにやべえやつだと思われているかもしれない。

ガチャガチャでサムが出てきたとき、おかんが「幸ペンちゃんだ😆」と言っていた
やべえやつだと思われたら警察に通報されるかもしれない


先生を怒らせないようにがんばっているのは結構自分のためでもあって、というのも将来この道に進みたいと現時点で思っている。
清水はその日のタスクが終わったら早々に帰るけれど、私はしばらく残っていて、すると先生たちの仕事が結構見えてくる。

今日は若い先生が教授にコンサルトしていた。教授は「はぁ〜もう……。肛門が多い!!!!!」と怒っていた。

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