小型特殊免許試験を受けて、落ちた話

LUUPの電動キックボードが「小型特殊車両」に当たるため免許の登録が必要ということで、小型特殊免許を取得することにした。

この時はまだ50点満点中合格点45点の試験に、41点で落ちるとは思っていなかった。

免許センターは平日しか試験を受けられないので、有休を取って、府中運転免許試験場に行った。

暗雲が漂う府中運転免許試験場

暗雲が漂う府中運転免許試験場

試験対策

試験対策は2日前から、時間を見つけて、アプリの問題集を解いていった。
「原付免許試験問題集」と「運転免許 普通自動車 学科試験問題集」というアプリ。
時間切れで、前者は500問くらい、後者は100問くらいしか解けなかった。

この時もまだ41点で試験に落ちるとは思っていなかったけれど、41点で落ちるくらいの勉強量ではあった。

あと、小型特殊自動車の定義を検索しておいた。

小型特殊自動車とは、「車両の長さ4.7m以下、車両の幅 1.7m以下、車両の高さ2.8m以下、最高速度時速15km以下」の条件を満たしたもの。この要件を1つでも超えると、大型特殊自動車に分類される。
あと、農耕作業用の小型特殊自動車は、サイズ問わず、最高時速35km未満のものをいう。

ちなみに、この知識が必要な問題は出題されなかった。が、結果的には41点で落ちる。

当日の流れ

試験の受付時間は、午前8時30分から午前9時5分までで、意外と時間が短いので早めに行ったほうがいい。

平時であれば、午前の部の試験に不合格の場合、受験料をもう一度払って午後の部で受験することができるらしい。ただし、現在はコロナ禍の影響で、1日に1回しか受験ができない。

申込書の類いを書いて、証明写真を撮影し、受験料1500円を支払ったら、視力検査の列に並ぶ。

41点で落ちるとも知らずにノコノコと1500円を支払う。

終始、警察官の人の指示に従って、緊張感がある。41点で落ちる人に優しく接しているヒマは無い。

視力検査が終わったら、3階に上がり、学科試験の受付の列に並ぶ。
小型特殊免許試験を41点で落ちる人は(合格する人も)、原付と同じ列に並ぶ。

小型特殊を受ける人は珍しい。この試験時間では3人しかいなかった。ちなみに自分の前に座っていた人は合格していた。

受付が終わったら試験場に案内された。

試験開始直前

試験場に入ると、HBの鉛筆と消しゴムを取るように書いてある。
41点で落ちる憐れな民に鉛筆を貸していただけるのだ。公権力が試験中に私物を使うことを制限しているともいう。

昔の小学校の教室のような部屋で、個人の机もそんな感じだ。受付で渡された受験票に書かれた受験番号の席に座る。

試験監督からいろいろ説明される。携帯電話の電源はオフにすること。試験が始まると妨害電波が出るらしい。

試験時間は、原付・小型特殊は30分。途中退室可能。
試験終了後は一度退室して、23分後に不合格発表を同じ試験室内で行うとのこと。
時間・タイマーが頭上のモニターに表示されるという。

提出書類を回収された後に、解答用紙(マークシート)と問題冊子が配布される。

マークシートはA4の横長で、上部に解答欄、中央に大きなメモ欄がある。

試験監督の指示に従って、まずはマークシートの裏にある質問に回答する。署名をして、表面へ。

受験番号、試験会場、生年月日などを指示に従いながらマークしていく。

問題冊子は、使い回しをするので、一切書き込みをしてはいけない。そのため、メモはマークシートにする。

問題冊子の中身を確認するように指示がある。書き込みがあれば交換してもらう。

問題冊子と言っても、A3の紙を半分に折ったA4サイズの4ページ分。表紙を除くと3ページに、問題50問。

すぐに確認を終えて、試験開始を待つように指示がある。ここまで入室して20分くらい。

試験開始、そして不合格へ

9時30分、試験開始、そして不合格へ。

41点で落ちるために、まずは、マークシートのメモ欄に、縦に1〜10、横に11、21、31、41のように簡単な表を書いて、解答を書くスペースを作った。
問題を10問ずつ解いて、そのスペースに一応の解答を書いておく。正しいと思えば、○。間違っていると思えば×と記入する。
10問ごとに、マークシートの上部の解答欄にマークシートして、次の10問を解く。

10分弱で全問終了。

初見の問題が4問くらいあったような気がした。
終わって退室した後にTwitterで「50点満点中45点が合格のテストで、正解に確信が持てない問題が7問以上あった…」とつぶやいておいた。

結果、41点だった。

解答終了後も途中退室はせずに見直しをした。
見直しをしてもわからないものはわからない。
41点が42点になったり、39点になっていたかもしれない。

10時ちょうどにモニターに表示されたタイマーが終了と不合格を知らせてくれた。

試験後にやること

試験直後、廊下で待っている間に、暗証番号カードの作成をした。
廊下に置いてある専用端末で、好きな暗証番号を決めて、紙が発券されるものの、数分後に不合格が決まると紙くずになった。

不合格発表

10時23分、部屋に戻るように指示がある。
席につくと、モニターに合格者の受験番号が表示されるので確認してほしいと言われる。

「合格発表!」みたいな画面が表示されて、次の画面で合格者の受験番号が表示される。

自分の番号は表示されなかった。この直後に41点だったことがわかる。

試験監督が不合格者の席を回って、提出書類を返却する。
不合格点41点が書いてある。

「今回の点数です。参考にしてください。」

ちなみに、次回受験する場合には、この不合格提出書類を持ってきてください。とのこと。理由は知らない。ぼーっとしていた。

不合格者はここで退室。

ちなみに小型特殊で不合格になった人は自分だけのようで、あとは原付の人たちだった。
半分くらい落ちていた。厳しい世の中だ。

そして、地下に潜る

41点で小型特殊免許試験に落ちた自分は、自堕落な生活を送り、無惨な姿となってしまった。

合格していたら、免許証交付料として2050円払っていたことを考えれば、まだ精神状態はまともなのかもしれない。

3階の試験場をあとにした自分は、自分の現状に耐えきれなくなり、地下に潜ることにした。

幸い府中運転免許試験場の地下には食堂があったので、ラーメンとおいしいカレーのセットを食べて、帰ることにした。

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