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マネージャーとプレイングマネージャー

こんにちは。
私は普段、デザイン部の管理職を行っています。
今日は、マネージャーなのか、プレイングマネージャーなのか
どっちなのか違いを考えて自分で選んで行ったほうがいいな、というお話です。

プレイングマネージャーは、役割が不明確になりがち、中間管理職として負担が多いなど、あまりいいようには言われませんが、
私は現在プレイングマネージャーをしています。

割と自由に自分の役割を定義できる会社なので、プレイングを兼務しようが、マネージャーに特化しようが、ある程度任されていますが、
選択的に前者を選んだわけです。

私も初めは、マネージャーに専念し組織を円滑に動かすことだけを意識していましたが、準備を行ってプレイングマネージャーにシフトしました。

前提として

そもそも、なぜまず初めに「マネージャー」に集中することになったのか、、、

初めて管理職になったとき、いきなり10人の部下が付きました。
それまでまともに後輩教育も行ったことがなかった私に、そんな無茶な、と思ったものです。
とても管理しながら自分が案件を、というキャパはなく、自分がデザインすることはやめ、管理に集中することにしました。
まったくモデルになるやり方も会社の中にみあたらなかったので、マネジメント本を読みあさりました。

そこから数年。
社内では私の管理の方法を見習うように話が出たりしましたが、それがまったく嬉しくない私、、
#そもそも新米マネージャーが基本を実践しただけ

そして、案件の担当ができないことで、ふつふつとくすぶっている自分自身のデザイナーとしての意識、、、
自分でデザインをするには転職しかないのでは、と日々モヤモヤしながら動けずにいました。
さらに、インターネットで情報が共有され、街中にはもうダサいものなんて売ってない、クオリティはみな満たしてきている。

デザインという特殊扱いされがちな部のレベルアップについても、
これまでの管理メインの手法では手詰まり感も感じていました。

そこで起きたパラダイムシフト


出産・育休で自分の価値観が180度回転し、復帰してからは目の前の業務に追われ続けました。
そんななか起きたコロナでの価値観の変化。
急にいままでしてきた管理の方法が古臭く、部のレベルアップにもつながっていかないものなのが、自分ではっきり見えてきました。

どんどん変化していく価値観とともに、会社の売り出すものもどんどん変化。
デザイナー達は毎回どこか初めてのものに挑戦しながら、差が付かなくなってきた世間の高いクオリティの中での競争。
表面的なものでなく、より中身のPRが大切になってきました。

自分がリアルタイムで最新の情報を調べてデザインに落とし込む「制作」にも従事していないと、リアルな指示ができなくなっているのを感じました。

よし、システムを変えよう。

まず、管理に時間がかかっているものを棚卸しました。
エクセルで入力に時間がかかっている月次集計を、システムを使用して数字を出し、集計は1クリックでできるように変え、
さらに、コロナで一気に加速した社内のシステム変更が後押しになり、今後はエクセルグラフは使用せずにPowerBIというMicrosoft社のソフトで表示するように予定。

教育や指示事項も、WEBで録画しチャンネルを作成。
開示することで同じ内容で済むことは、動画を見るように指示することにしました。

そのようなことをあれこれ時間をかけて変更し、
数か月かけて時間を作れるようになり、空いた時間で常時2件程度の案件を担当。
やはり自分で行うとマネージャーとの両立は大変なのですが、デザイナーとしては得るものも大きいと感じています。

もうとっくに世間の前提は変わってきていたのだと思いますが、
管理の負担を軽減するために以前からやりたかったことが、全てスムーズに移行できました。

パラダイムシフトが社会のシステムを大きく変え、
会社のシステム変更の流れもでき、その流れに乗ることができました。

タイミングが違うと、変更するのに何倍も労力がかかったでしょう、、、
動くのが早すぎてうまくいかないことは以前にもいろいろありましたので、
今回は変化するタイミングだったのだというのを強く感じます。

マネージャーとプレイングマネージャー

大前提として、役割は明確なほうが効率的でストレスも少ないと思っています。
会社は役割を明確にして専念させたほうがいいですよ!!!
#突然どうした
#何でも割と受けちゃう人

ただし、それは「プロで競争できるクオリティが出せる」が前提です。
さっきもお話しした通り、世に出てくるものでダサいものなんてもうありません。クオリティの高さに、みんな慣れているのです。
そもそもチーム自体に要望に応えられるクオリティが出せなければ、効率的にチームを動かしても意味がありません。

土俵にのってないチームを挑戦させなければいけない状況
(たとえば、今回のようなコロナ禍で変化に対応しなきゃいけないときや、少し違うジャンルにチャレンジするとき)は、自身が対応可能なレベルでないとスキルアップの方向性を示せません。

そう思って、プレイングマネージャーにシフトしました。

自身の役割を自由に設定できる人ばかりではないと思いますが、
数年ふつふつモヤモヤとしていたのを振り返ると、
世間のタイミングと会社の指示とチームの状況と自身の希望なんかを踏まえた上で、
「自分で何をするかを選択する」ということが、気持ち的にけっこう大事なんだろうなって思っています。

以上、デザイナーっぽくない管理の話でした。





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