星野源
これは、星野源と星野源に対し歪んだ感情を抱くに至った女のお話です
もう一度言いますけど、星野源が好きなひとは以下の文章を読まないでください
星野源を愛し、その後殺意を抱くようになり、そして無関心となった今、どうしてそのように感情が移ったのか、冷静に分析してみようとおもったので、星野源とわたしについて冷静に書きます
1. 出会い
星野源と出会ったのは、2012年、わたしがまだ中学一年生のときだった。ANESSAのTVCMで流れた「夢の外へ」で初めて星野源を知ることになる
テレビ右端に小さい文字で移る「星野源」という人物の名を、あわててパソコンで検索したのは今でも鮮明に思い出せる
その軽やかな音楽とやさしい声にまず惹かれ、検索したあとに知る彼の顔にさらに惹かれてしまった。昔から塩顔が好きだった。塩顔という概念がまだあまり定着していない当時、自分の顔の好みを的確に理解してはいなかったが、直感でわかった。星野源はめちゃくちゃかっこいいと、そしてめちゃくちゃタイプだと
しかし、わたしはまだ中学一年生。財力もまったくないし、その当時好きだったRIP SLYMEになけなしの全財産をつぎ込んでいたので、「夢の外へ」のCDを買うことはできなかった。そこまで深く星野源を追うこともできず、時が経つにつれ次第に星野源を意識する回数は減っていった
2. 再会
しかしひょんなことからわたしは忘れかけていた星野源とまた出会う
それは初めての出会いから二年後、中学三年生になったわたしと星野源を再び引き合わせたのはヴィレッジヴァンガードだった
ヴィレッジヴァンガードイオンモール浜松市野店には、「地獄でなぜ悪い」の初回限定盤が置いてあった。そのときの自分の思考はあまり覚えていない。多分「星野源だー。懐かしいなあ。病気から復活したってめざましテレビで前やってたなそういえば。DVD付きで1500円て安くね?優待券あるし買うかー。」くらいにおもっていたのだろう
さっそく家に帰ってCDをきき、特典のDVDを見たわたしは、星野源という人物に完全にやられてしまった。そのDVDには、「化物」のPVと、ライブ映像が収録されていた
「夢の外へ」のPVからますますかっこよくなっている星野源。パーマをかけたもじゃもじゃ頭(かっこいい)でスーツを着て(かっこいい)必死にマリンバを叩き(かっこいい)たのしそうにギターを弾き(かっこいい)歌う(かっこいい)彼に、釘付けになってしまった
好きになったひとのことはとことん知るというのがわたしの信条である。次にしたのはもちろん星野源についてのウィキペディア、まとめサイトをちまなこで見ることだった。星野源の経歴、ディスコグラフィ、信憑性のない浮ついた話、、とりあえずがむしゃらに読み込んだ
それと同じころ、「地獄でなぜ悪い」のあるAmazonのレビューを目にした
星野源は変わってしまった。病気にかかり、回復する前と後で、彼の音楽は変わってしまった。私はもう今の彼を受け入れられない。
そのときのわたしは、このレビューがなんのことを言っているのかまったくわからなかった
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