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来期のデュエマCS入賞プロモに対するお気持ち表明

何回目のnote投稿でしょうか。R・マリモフです。

今回は最近何かと騒がれている、来期のデュエマCS入賞プロモについて自分の思うところを書き連ねていきたいと思います。

皆さん今回のCS入賞プロモについては思うところがあるでしょう。
そう…










百鬼の邪王門についてね!!!

1.正答率1%


突然ですが、皆さんはシールド戦というデュエマの遊び方をご存じでしょうか?
その場で15パックを開封してその中から30枚を選択、それを即席デッキとして使用して、同様に即席デッキを組んだ他のプレイヤーと戦う…といった、とっても面白い遊び方です。

そしてまた突然ですが、皆さんは来月全国で開かれるシールド戦CSの数をご存じでしょうか?

ヒントを言うと、オリジナル戦のCSは2022年12月14日現在だと、来月は約280件の開催が予定されております。

まあシールド戦は特殊ルールですので、流石にオリジナルほど数は多くないだろうことは誰でも予想が付くでしょう。

100件かな?50件かな?正解は~、


2022年12月14日現在
来月のシールド戦CS開催数は5件です。



2.隙あらば自分語り


本題として今回のCSプロモについて述べる前に、少し自分語りをば。

かつてデュエルマスターズには、シールド戦の前身とも言える"ブースタードラフト"というルールでの遊び方がありました。元祖レッドゾーンやドギラゴンが初登場した、革命編の頃です。

ルールは簡単で、その場でパックを開封してその中から1枚引っこ抜く→同じようにパックを開封した他の人に自分のパックの余りを渡す→自分も他の人から余りのパックを貰う→貰ったパックからまた1枚引き抜く→また他の人にその余りのパック渡す…ということを何十回か繰り返し、自分が引き抜いたカードたちだけで即席でデッキを組む遊び方です。

一見すると、パックの当たりや回ってくるカードの性能でデッキが決まる、ただの運ゲーのように見えますが、実際はその弾のカードプールや特徴の理解度、マナカーブや色配分を見据えたうえでの引き抜くカードの選択、カードパワーだけに頼らない緻密なプレイング等々、通常のルールとはまた違う奥深い戦略性を包括している神ゲーです。

それでいて、自分も相手も二度と同じ構築になることがない即席デッキによるアドリブや偶発的事象、何の変哲もないコモンカードが勝負の決め手となることもある意外性が、それこそアニメや漫画でのデュエマのようなドラマ性を想起させるのです。

『これは…世界で一番面白いゲームだ!』

この当時、自分の中ではこのブースタードラフトこそが”カードゲーム”として最も面白い遊び方であるように感じましたし、それは今でも変わりません。

しかし悲しいかな、この頃は公式もブースタードラフトの宣伝にはそれほど力を入れておらず、まだCSの体制も今ほど整っていなかった時期のため、CS開催数は全国でもほんの僅か。
結局ブースタードラフトという遊びが広まってから2年後、ちょうどジョー編が始まる頃には、CSも開かれなくなり事実上の廃止フォーマットとなりました。

ブースタードラフトが廃止になったことは、自分にとって本当にショックな出来事でした。
だって、自分が一番面白いと思っていた遊びが無くなったのですから。

自分は初弾から20年以上デュエマに触れ続けているおじさんですが、このリミテッド(パックを開封して遊ぶタイプのルールの総称)の面白さが忘れられず、MTG等他のカードゲームのリミテッドで遊んでいる時期が暫く続きました。

なので、それから数年後に公式からシールド戦が発表された時は、本当に本当に嬉しかったのです。
また大好きなデュエマでリミテッドが遊べるのですから。

しかも、ブースタードラフトの頃の反省を踏まえてか、専用のCSプロモを付ける等、手厚いサポート付きです。
その甲斐あってか、当初はかなり盛んに全国でシールド戦が開かれるようになりました。
自分の住んでる関東周辺でも、週に2~3件は開かれる、ブースタードラフトの頃からすれば信じられないような頻度です。

『わーい!これでまた世界一面白いゲームで遊べるぞ!』

構築戦なんてそっちのけ、暇さえあれば毎週のようにシールド戦のCSに参加して楽しんでいましたが、それと同時に一抹の不安も残っていました。
それは、ブースタードラフトの時のように、シールド戦も数年後には無くなってしまうのではないかという不安です。

『ブースタードラフトの二の舞にはしたくない…!』

そうした思いから、一人でも多くの人がシールド戦に興味を持ってくれるようにと、この頃から自分のリミテッド知識を総動員したデュエマシールド戦の攻略記事を書き始めました。

ありがたいことに、毎記事ともたくさんの人に閲覧頂き、「記事を読んでシールド戦に興味を持った」「記事を参考にして入賞することが出来た」といった声も少なからず頂くことが出来ました。いつも閲覧頂いている方々には改めてお礼申し上げます。

一方で、熱心にシールド戦に関する情報を集めていると、シールド戦に対するネガティブな声もよく耳に入っていました。

「パックを買う分どうしても参加費が高い」
「デッキの組み方がよく分からない、難しそう」

よく聞くのはこのような意見でしたし、実際解決が難しい問題でした。(他のカードゲームのリミテッドでもよく聞く問題です)
だからこそ、参加費に関してはリターンも大きくなるよう公式は高価になりそうなプロモをシールド戦に当ててくれてるのだと思いますし、具体的な戦略に関しても、少なくとも自分が攻略記事を通して世に布教してきたつもりです。(他に無いんですよ?3年間ずっとデュエマのリミテッドについて書かれ続けているシリーズ)

それでも案の定というべきか、月日が経つにつれ少しづつ、シールド戦のCS開催数は減っていきました。
実際問題、開催するお店側からすると準備費が高い分、定員割れやドタキャンが発生すると大赤字なので、シールド戦は開催する旨味があまり無いのです。

そしてほどなくしてコロナ禍を迎えました。パックを配る遊びである以上、リモートは絶対無理なのでこれは大打撃だったでしょう。
まあこれに関してはデュエマを始めあらゆるホビーが存続の危機だったので、シールド戦だけ被害者というわけではないですが…。

それでも、まだ希望はありました。公式は入賞プロモを止めてません、自分も記事を書き続ける意志は途切れてません。最近になって、ようやくコロナ禍も明けつつあります。

『まだまだ問題は山積みだけど、公式は手厚くサポートしてくれてるし、僕も面白さを伝えるのを諦めない!シールド戦はきっと普及してくれる!』




3.好きの反対は…


そして件のCS入賞プロモ発表です。

この発表を最初に聞いたとき、自分はというと…大喜びしていました。

『うわあ、最近シールド戦のCSは少ないし、また環境で4枚使われるようなカードだから、めちゃくちゃ高価になるぞ』
『まいったなあ、これじゃCSの受付はすぐ定員埋まるだろうし、「お前ら金目当てなのかよ!」みたいに言われてSNSも炎上しちゃいそうだなあ!』

人間というのは何とも現金なもので、入賞プロモが高価だとなんだかんだで参加者も増えるのです。
入賞プロモが何であろうとずっとシールド戦のCSに出続けていた自分ですが、今回ほどのプロモなら色んな人がシールド戦に参加してくれるでしょう。

とは言え本当にお金だけが目的みたいな人が来てもそれはそれで嫌だなあ…なんて思いつつ、SNSを覗いてみると、案の定来期からのCSプロモについてデュエマプレイヤーの皆さんは熱く語っているようでした。

(きっとみんな、百鬼の邪王門高すぎだろ!っていつも通り文句言ってんだろうなあ…)
「ヴィオラの黒像じゃ安すぎだろ!」

あれ…?

「でもガイアッシュは高い」
「ベ8のプロモが高くなかったらやる気でないよ」
「CSプロモが安いと人が来ないだろ!」
「金目当てでゲームやってるんかお前ら!」

あれあれあれ?
おかしいな、おかしいな、どうしてみんな「シールド戦は出ない」こと前提で話をしてるんだろう?
そんなにお金が欲しいなら、シールド戦に出ればいいじゃないか。

…なんて事はない。デュエマプレイヤーたちが話してるのは、いつも通りの生産性の無い文句の言い合いである。

けれど、今回の騒ぎで、自分は気付いてしまったことがある。
…いや今まででも、シールド戦の布教活動を行ってる中で、薄々と勘づいてはいた。
ただ、それはあまりにも残酷な真実なので、ついぞ今まで口に出してこなかっただけなのだ。

参加費が高いとか、難しいとか、そうした意見は、皆がシールド戦をやらない大きな理由じゃない。

「シールド戦のプロモと入れ替えてくれ!」

ただ単に皆、シールド戦にーー僕が一番大好きなゲームに、興味が無いだけなのだ。




4.おわりに


とまあ、語り部風に仰々しく書き連ねてきましたが、どうもデュエマはリミテッドを好む人が少ない傾向にあること、現状だと来期のシールド戦CS数がマジで少ないこと、自分のリミテッド記事を読んでくださってる方々への感謝の念は確固たる事実です。

「安いとか高いとかでお喋りできてて、羨ましいなあ」というのが、間違いなく激高になるであろう百鬼の邪王門という特大の燃料があるにもかかわらず、好きなゲームについて一切話題にされない現場を見た自分が、今回のCS入賞プロモに抱いた感想です。

自分はデュエマのシールド戦に限らず、あらゆる分野でマイナージャンルに傾倒しがちな人なのですが、
燃えるだけ燃料がある内はまだ華、というのを実感した経験が少なからずあります。

きっとデュエマはこれからも燃え続けます。
だからデュエマの未来は明るいです。
僕の好きなシールド戦が無いだろうという点を除けば。


それでは今回はこの辺でノシ

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