今日から使える?顔グラドット絵小技集

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お世話になります、RMです。
本記事は「裏ドット絵アドベントカレンダー2021」23日目の記事です。
よろしくお願いしたします。

はじめに

まずアドベントカレンダーって?
12月1日から12月25日まで、1人1日ずつテーマに沿ったお話をしていきましょ的なイベントですね。そのドット絵版。25日間毎日ドット絵の話が繰り広げられております。
ドット絵の話だらけの夢の一ヶ月!

裏って?
もともと表…というか無印版が先に設立されていたのですが、すぐに25日分の参加枠が埋まってしまいました。
そのため、新たに「裏」として設立された…みたいです。
ちなみに裏だからといって別に仄暗い話とか愚痴とか、そういうことがあるわけではないです。安心。

すでに本日23日目まで、22×2=44名のドッター様がドット絵の話を投稿されております。最終的には25日までで50個のドット絵記事が新たにこの世に生まれるわけですね。
ドット絵好きの皆様はぜひチェック!

こちら
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これ書いてるヒト誰?
RMと申します。
趣味でドット絵を打ったり打たなかったり、同人サークル「AMBER OWL」としてR-18なゲームを作ったり作らなかったりしています。
最近は手の空いたときにモバマスやウマ娘、オリジナルキャラの顔グラドット絵を打ってたりします。

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▲最近打ったドット絵
Twitterピクシブもあるから見ていってね!

それで何の話を?
本記事では俺が顔グラドット絵を打つ際に使っている小技を備忘録がてらご紹介していきます。
メイキングではなく小技Tips
ドット絵打つ上でのちょっとした工夫的なやつですね。

作る手順をひとつひとつ解説していないので、読んでも同じようなものが作れるわけではないです。
でも、皆さんがドット絵を打つときの何かしらのヒントにはなるんじゃないかと思います。たぶん。

それと、メイキングとか解説とかは作る経験が少ないものですから、文章が読みづらい!とか分かりづらい!とかあるかもしれません。
許せ。

本編


本編として小技をご説明する前に。
文字だけでは説明できる気がしないので、説明用の例をご用意しました。
してません。過去作から持ってきました。モバマスから白坂小梅ちゃんのドット絵です。かわいいね。

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こちらの小梅ちゃんを例として、顔グラを打つ中で使う小技をご説明していきます。

小技1:黒フチ線を使う

顔グラドット絵に限った話ではないのですが、ドット絵を打つ際には必ず黒のフチ線を使ってます。
パレット構成では1グラデーションにつき5色黒のフチ線(全グラデ共通)といったものにしています。
詳しいパレット内容は下記画像の通り。

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小技1-1:黒フチ線は目立たせたい部分に使う

で、黒フチ線をどうやって使ってるのかという話ですが。

まずは目立たせたい場所に使ってます。
同時に目立たせたい場所の付近にある別パーツには使いません。
前者の「使う」より、後者の「使わない」の方が重要かも。

どういうこっちゃねん…
詳しく解説していきます。

顔グラで目立たせたい場所と言うと目と眉です。表情をわかりやすく見せるためには目・眉の形状は非常に重要です。
小梅ちゃんのドット絵ではまつ毛のラインはどっぷりと黒を使っています。
こうすることで周囲の肌色・髪色との明度差・彩度差が発生し、目の形状を強く目立たせることができます。
あとは瞳の色をより鮮やかに見せられるとかそういう効果もある…はず。

同時に、先述の通り付近にある別パーツには黒を極力使わないようにします。
できることなら顔面・頭部として認識される領域内に目・眉のフチ線以外に黒が置かれていないのが理想。
また、黒だけでなく、各グラデーションの色トレス用色も出来る限り使わないようにします。先述の明度差・彩度差を最大限出すためです。
顔グラでは、前髪や横髪のフチ線とかには暗い色は極力使わないようにしてます。

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小技1-2:黒フチ線はシルエットの区切りに使う

目立たせたい場所のほかに、シルエットを区切りたい場所にも使ってます。
具体的には顎のラインのうち首に接する部分ですね。あと外周部分。
すると「顔のシルエット」となる領域と「顔以外のシルエット(首や肩、後ろ髪、背景」となる領域に区切ることができます。

シルエットを区切るとどうなるかというと。
絵全体が「顔」と「その他」に分かれるため、より顔だけを強調できます。
ただまあシルエットを区切るだけではちょっと弱いので、顔以外の部分は色を暗くしてシルエットの差を強調してはいます。

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小技2:アンチエイリアスは目立たない程度に

アンチエイリアスって?
皆さんご存知かと思いますが改めておさらいしておきましょう。

ドット絵を構成する1ドットは四角形なので、並べた際にはそのカドが目立ってしまいます。
カドが目立つと絵がカクカクするし、ハッキリと見えすぎてしまったりでよろしくない。

そこで、中間色を置いていくことでカドをボカして目立たなくしていきましょという技術です。

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このアンチエイリアス、ドット絵を打つ上で必要な技術ではあるのですが万能な技術ではないです。
使いすぎたり使い所を誤ると意図しないドットが生まれてしまいます。

1ドットをボカしに使っているわけで、そうするとその1ドット分はシルエットが変形します。
眉毛や閉じた目などの「線のパーツ」に使用する場合、1ドット分だけ線が太ったりしてしまうわけですね。
たかが1ドットではありますが大きく印象を変えてしまいます。

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また、あんまりやりすぎると「段々グラデーション」となってしまいます。
顎のラインを一発で描ききれなかったときにアンチエイリアスでごまかした結果、ボカシを入れすぎちゃって段々になるのはよくあること。
画風として全体に使用している分には良いのですが、一箇所だけうっかり「段々」になってると悪目立ちしてしまいます。

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個人的な好みですが、アンチエイリアスは使ってるのがバレない程度、目立たない程度に使うのが良いんじゃないかなと思います。
隠し味みたいな感じで。
そこで「どうやってアンチエイリアスを目立たないように使うのか」という話ですが、小技を3つご紹介します。

小技2-1:極力アンチエイリアスを使わない

そもそもの話。
1色で綺麗なシルエットや綺麗なラインを引ければアンチエイリアスを使う必要はないわけです。ここ最近はアンチエイリアスを使わないドット絵の画風が流行ってますしね。
ドットを置く感覚を鍛えて、一発で綺麗なラインが引けるようになりましょう。おわり。閉廷。解散!

いや、そうなれたら苦労しねえンだよなあ!これ小技じゃねえだろ!
そうよね。でもまあそういう観点もときには必要だから頭の片隅に置いておきましょ…みたいな話でした。

俺もドット絵を打つときは常に意識してます。してるつもり。
特に「段々グラデーション」は無意識のうちに作ってしまいがちなので、「あ、『段々』になりそう…」と自覚したらアンチエイリアスを使わないor極力減らす・目立たせない打ち方にシフトするよう心がけてます。

小技2-2:アンチエイリアスの色差を均等以外にする

例えば、明度5%の黒背景の中に明度95%の白い丸を描いてここにアンチエイリアスをかけるとします。

このとき、アンチエイリアス用の中間色を明度50%のグレーで作ってドットを置いた場合。
このグレーは黒背景と白丸の両方に対して色差が均等になってしまうため、どっちつかずのドットになってしまいます。
グレーのドットが置かれているところは黒背景の領域なのか、白丸の領域なのかが分からない。
白い丸の形状・シルエットが崩れるだけになってしまうわけです。

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そこで、アンチエイリアス用の中間色を明度20%のグレーに変更してみます。すると、グレーの色合いが白側に近いため、ドットが白丸の領域に吸収され、悪目立ちしにくくなります。

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このようにアンチエイリアスに使う色の明度差・色相差・彩度差を均等以外にすることで、ボカシとして置かれたドットがどちらかの領域に吸収され、アンチエイリアスとして目立ちにくくなります。

顔グラドット絵でも、アンチエイリアスをかける際には明るい側か暗い側のどちらかに色を寄せた中間色を置くようにしています。
顎のラインのアンチエイリアスを見ると分かりやすいと思います。

小技2-3:色トレスを使う

色トレスって?
皆さんご存知かと思いますが改めておさらいしておきましょう。

黒ないしは暗い色で描いた主線のうち一部分を少し明るい色に変更することで、主線の一部を塗りに馴染ませましょという技術です。
ドット絵だけじゃなくイラストでも普通に用いられる技術ですね。

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この色トレス、「馴染ませる」という点でアンチエイリアスと用途が同じなので代用できます。
主線に対してアンチエイリアスをかけなくても、主線そのものに色トレスすることで「馴染ませる」という目的は達成できるわけですね。

前述の通り、アンチエイリアスにはわずか1ドット以下ではありますがシルエットが変形するという欠点があります。
対して、色トレスで処理した場合は形を変えてしまうことなく馴染ませることができます。

眉や閉じた目など、細くてアンチエイリアスをかける余地のない線形のパーツに有効だと思っています。
あとは毛先などの部分を色トレスで徐々に馴染ませることで、細さを表現することもできます。

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小技3:頬紅と唇で肌の血色を足す

個人的にですが、顔を描く上で割と重要なのが「肌の血色」だと思っています。血色が良いとあたたかみがあるというか、生きてる感じがあるというか、そういう感じがあります。

ではその血色をどうやってドット絵で再現するのかですが、肌色から分かりにくい程度に赤に寄せた頬紅用の色を作り、頬にチークとして塗っています。

ここでのポイントは本当にほんの少しだけ、分かりにくい程度に赤に寄せた色をつくるということ。
言われなきゃ分からんレベルでOKです。
ただそれだけだと印象が弱すぎるため、もう少しだけ赤に寄せた頬紅の色2を作り、数ドットだけ置いて赤みを強めています。

この2色を頬部分に置くことで、地の肌の色を黄色っぽい色や血色の悪い青寄りの色で作っていたとしても、全体の肌色の印象をほんの少しだけ赤に寄せることができます。
あとはメイクの技術的には顔全体を引き締めて小顔に見せる効果があるんだとか。

また、頬紅用に作った色を使って唇も塗ります。これも血色を足す効果があります。
このとき塗るのは下唇のみにしておきます。上唇まで塗ると唇が大きく見えすぎてしまうためです。

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おわり

い か が で し た か?

長々とした記事になってしまいましたが、御清覧くださいましてありがとうございました。
また来年のドット絵アドベントカレンダーでお会いしましょう。
お相手はRMでした。

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