2021-2月 ヘルボロフ狂いが使う零龍ヘルボロフ

2021年2月時点までのカードプールで最良だと思う零龍採用型準黒単ヘルボロフのレシピとその解説になります。



デッキリスト


 まずは今回のデッキリストの公開から。


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こんな感じになります。今回は特に変なものは入っていないと思います。

次に、各採用カードについての説明に移ります。




■採用カードについて

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採用しているカードについて、枠を争う競合札が多いカードについてはどういったデッキを意識してのそのカードの採用なのか、等の説明も交えて述べていきます。



《 零 龍 》 1枚

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デッキのコンセプトのひとつです。このデッキは既に完成しているデッキに零龍を入れたのではなく、零龍を置くことを前提として1から構築したものとなっています。このデッキにおいて零龍を卍誕させることは容易ですが、あえて儀(墓地の儀など)を1つだけ残しておいて、卍誕時の効果をいざという時に備えたカウンター要員として利用することも。



《 一 撃 奪 取 ブ ラ ッ ド レ イ ン 》 3枚

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初動です。このカードの主な強みは「3t目に《百発人形 マグナム》にアクセスできること」、「《極・龍覇 ヘルボロフ》の着地を1t早められること」、「非常に軽いクリーチャーであること」の3つです。中盤以降に引いた場合のカードパワーは低いので3枚の採用となっています。初手で2枚こいつを引いた時はだいたい片方はマナに置きます。



《 学 校 男 》、《 堕 魔 ド ゥ ポ イ ズ 》 計2枚

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低コストの除去カード兼、自壊カード。一枚で零龍の《破壊の儀》を達成できる便利なカードです。2コストと軽いので、破壊の儀で回収したカードを余ったマナでそのまま使うことも多々あります。盤面にブラッドレインが居れば1マナで学校男を出してブラッドレインと学校男と相手の一体を破壊、破壊の儀達成で闇のカードであるブラッドレインを回収し再召喚、という動きが合計3マナできます。 

このカードを使うときは常に破壊の儀によるカード回収を選択肢として思い浮かべておきましょう。



《 暗 黒 鎧 ヘ ル ミ ッ シ ョ ン 》 2枚

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あまり見慣れないカードかと思いますが、相手のブレイク時に自分のシールド一枚を守って自壊するシールドセイバー能力と、バトルゾーンから離れた時にトリガーする非常に強力な除去効果を持っています。防御だけでなく、ウェルカムヘルでこいつを踏み倒し、マグナムの効果で能動的に破壊して除去効果を誘発させる等、色々な場面で活躍するカードです。全体的に強い札なのですが、こちらのシールドが無い時には一気に弱くなってしまうので2枚のみの採用です。

ちなみに面白いところだとドキンダムデリート対面で鬼強いです。こちらがこいつを立てている時に、相手が自身のターン中オールデリートを撃った場合、非ターンプレイヤーであるこちらのヘルミッションの効果は相手の禁断解放後に処理されるため相手はヘルミッションの効果でドキンダムを破壊されて即座に敗北します。



《 機 械 を 絡 繰 る ケ ム リ 》 2枚

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3コスト置きドロソというお手頃スペック。ブロッカー能力についてはオマケ程度に考えるといいかもしれません。あくまでデッキの回りをよくするための札なので、無理して3t目に最速で立てなくてもいいです。3t目にヘルミッション等と同時に抱えている場合は対面によってどちらを先に出すべきかが変わってきます。それと、このデッキの手札の儀は自分の手札を使い切って達成することのほうが多いのでこいつを立てる時にはそのあたりも気を付けてください。

2体並べると物凄い勢いで山札が減るのと、ヘルボロフ着地以降は手札増強があまり要らないので3枚目は採用していません。



《 ボ ー ン お ど り ・ チ ャ ー ジ ャ ー 》 3枚

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最速で《爆霊魔 タイガニトロ》の効果を叩きつける為の札です。しかし、「クリーチャーではないため墓地に落ちても旨みがない」、「このデッキでは他にも3コストの強力なカードが採用されている」、「ツインパクトではない初動カードの宿命として、終盤に引くと弱い」等の理由でフル投入していません。あくまでタイガニトロありきの採用です。



《 ポ ク チ ン ち ん 》 1枚

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1枚入れておくと便利なので入っています。主に相手へのメタとして使用していますが、たま~に自分の山札切れを回避するために使用します。このデッキではこいつが墓地に落ちた場合、サイン系呪文か《不敵怪人アンダケイン》の蘇生効果、もしくはデスゴロスの攻撃時効果でのみ蘇生可能です。コストが軽いのでホネンビーで回収してそのまま召喚することもできます。

採用するデメリットは無色であるため5マナ溜まるまではこのカードはマナに置けない(←タイガニトロの効果の邪魔になるため)ことと見た目がクソダセェことです。お値段が高いなぁと思う場合は代わりに《ダルピ・ルッピー》なんかを入れるとよいかと思います。



《 白 骨 の 守 護 者 ホ ネ ン ビ ー 》 1枚

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墓地回収です。このデッキでは、本格的な墓地肥やしはヘルボロフが着地してからになる為に序盤~中盤にかけてのホネンビーのカードパワーが低いです(このデッキにおけるホネンビーの強みは多くの選択肢の中からの回収だと考えているのですが、序盤は回収先の選択肢が少ないためです)。逆に言えば、終盤であれば回収先が選り取り見取りで強いということですので、1枚だけ採用しています。終盤にリソース枯渇状態になった場合にアンダケインや《絶望と反魂と滅殺の決断》から釣り上げることで墓地のヘルボロフを回収するなどの活躍ができます。



《 爆 霊 魔 タ イ ガ ニ ト ロ 》 3枚

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ハ ン デ ス と い う 名 の 暴 力 。このデッキのハンデスを一手に担っています。このデッキでは零龍を置く都合上解体人形ジェニーは単発ではハンデスの効果が少々薄いと考え、ハンデスカードをほぼタイガニトロのみに絞りました。まだまだ現役のカードパワーです。相手の《希望のジョー星》でバニラになります。



《 百 発 人 形 マ グ ナ ム 》 3枚

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踏み倒しメタ及び自壊用のシステムクリーチャー。よりコストの軽いダルピ・ルッピーではなくこちらを採用しているのは、単純に自壊効果が非常に有能だからです(他にはマグナムの方が効果が引っかかる対象が多いという理由もあります)。このデッキのゲームコントロールにおいて、クリーチャーの能力を何度も使い回すためになくてはならない役割を果たしています。

それと、このデッキではダルピ・ルッピーのファンキー・ナイトメアへのコスト軽減は正直オマケ程度の能力でしかないので、無理にダルピ・ルッピーのほうを採用する必要もないかなと思います(もちろん大いに検討に値する札ではあります)。

ジョー星ゼロルピアに対してマグナムを立てると対面は多分投了します。



《 龍 覇 ニ ン ジ ャ リ バ ン 》 2枚

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あったらいいな、くらいの札です。決して弱くはないけど5コストというのはあまり軽くない(←当社比)ですし、このデッキではヘルボロフから釣り上げるクリーチャーの選択肢が他に多くあります。かと言って0枚だと困る場面があるのも事実なので、腐らない2枚にしてあります。「3枚欲しいな~」と思う場面も時々ありますが実際に3枚にしてみるとよく腐ります。

実際のゲームでこいつから一番よく出す札は《悪夢卍 ミガワリ》で、次点で《龍芭扇 ファンパイ》、その次に《魂喰いの魔狼月下城》です。とりあえずミガワリを付けておけば、こちらがシールドトリガーを使ったときにも発動してしまうマグナムの効果をそこで肩代わりできるからです。



《 ル ソ ー ・ モ ン テ ス / 法 と 契 約 の 秤 》 1枚

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最初に言っておきたいのは、このカードは《ルソー・モンテス/法と契約の秤》であって《法と契約の秤》ではないということです。「なに当たり前のこと言ってんだ?」と思われるかもしれませんが、何が言いたいかというとこのデッキにおいて、《ルソー・モンテス》というクリーチャー面は呪文面と同じくらい頻繁に使用するということです。

実はメインデッキ40枚のうちニトロで残った最後の1枚をハンデスできるクリーチャーはこいつ一枚だけです(まぁ、それで問題ないからそういう構築になっているのですが)。ちなみにこのカード、手札に来るとマナに埋めることが多いです。



《 イ ン フ ェ ル ノ ・ サ イ ン 》 1枚

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入れ得なので入ってます。以上。



《 九 番 目 の 旧 王 》 4枚

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どちらの効果を選んでも強力なトリガーであり、手札から撃ちやすいコストでもあります。パワー低下による除去なので各種の耐性を貫通して《最終龍覇 グレンモルト》などを破壊することができます。2枚以上踏まれた時やスパイナーと同ターンに踏まれたときの強さはかなりのものなのでそれも狙っての4枚投入。初手に来た1枚目のこのカードはマナに置くことが多いです。

また、全体にパワー低下-3000の方を使用する場面では破壊の儀を達成できることが多いです。忘れずに達成しておきましょう。

唯一の欠点は《蒼き守護神 ドギラゴン閃》がギリギリ除去できないことですが、そもそもこのデッキで閃と対面する場合には「いかにして妨害を重ね閃が出る前にコントロールに入るか」が命です。先攻3t目のドギラゴン閃はケアしようとすると極点特化メタすぎてデッキそのものが弱くなるので割り切っていますが、その他の場合にはヘルミッションやマグナムで遅延してタイガニトロでハンデスの流れ等を狙う対面です(というか閃以外の対面でもこの動きは鉄板ですが)。常に主導権を握ることを意識して、”攻めさせない”プレイをしましょう。閃に対して後手に回ったら攻め切られて終わりです。



《 絶 望 と 反 魂 と 滅 殺 の 決 断 》 1枚

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単純にパワーカードなので入っています。今回のリストでは《絶望と反魂と滅殺の決断》を入れていますが、ここの1枠はこのデッキ唯一の完全自由枠です。ファンデッキとして遊ぶ分にはオールデリートとかで枠を埋めても構いません、その場合零龍がドキンダムの代わりにバトルゾーンに残ってダイレクトアタックしてくれます(オールデリートが手札に来た場合コストが重すぎてめちゃくちゃ腐りますが)。

もともと持っているならともかく《絶望と反魂と滅殺の決断》を今このデッキのために買うのはお勧めできないです、《絶望と反魂と滅殺の決断》自体が殿堂に行くか(←単純にカードパワー的にもあり得る)、もしくは《絶望と反魂と滅殺の決断》の主要就職先であるダムドがデッキタイプとして本格的な規制を喰らうことでデッキパーツとしてのこのカードの単価も下がると予想されるからです。というかそうなると信じてます、ハイ。



《 魔 狼 月 下 城 の 咆 哮 》 2枚

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単純に強いトリガーでもありますが、特にダムドに対しての通りが良い札です。このデッキは39/40が闇のカードなので、コストを支払ってこのカードを撃つ場合、基本的にマナ武装は達成されています。ですので《天災 デドダム》のパワーを-3000して破壊しつつ下の武装効果で《ウマキン☆プロジェクト》も破壊することができます。まぁシャッフで「5」宣言されるとなんも撃てなくなりますが、その場合シャッフは別のクリーチャーカードで除去しましょう(このデッキなら呪文が撃てなくてもシャッフの除去はわりと簡単です)。現在のダムドの受け札なんて在ってもハヤブサマルだけです、あのデッキはひたすら除去を撃たれると打点が揃わなくて永遠にまごまごするのでその間にこっちは零龍卍誕させて殴れば勝ちです(これが真理)。

ちなみに……。お気づきかと思いますが、この呪文、相手の《希望のジョー星》で急に弱くなります。

ここの枠は環境にもよりますが《秩序の意志》でもいいです。単純に《魔狼月下城の咆哮》の方が体感として使いやすい(より正確に言うならば、”武装さえ達成していれば対面に左右されずいつでも強い”)のがあってこちらにしています。S・バックは手札に抱え続けていないと使えないですからね。最後のシールドが《秩序の意志》だった時のやるせなさは異常です、ほんとに。

ドロマーオーラ等をみるためにここの枠に《テック団の波壊Go!》を入れるのもいいでしょう。僕は入れません。マナが6枚でハンドがヘルボロフ1枚の時にドローしたトップが多色で奥歯を噛み締めるのが嫌だからです(頑固)。でも正直テック団はどこかの枠に入れた方が強いとは思います(素直)。



《 不 敵 怪 人 ア ン ダ ケ イ ン 》 1枚

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非常に強力な札。百発人形マグナムとはシナジーを形成し、アンダケインの踏み倒し効果によってマグナムの効果が誘発、その効果をアンダケインに当てる、といった具合に何度もアンダケインを使い回すことが可能になります。ヘルミッションをマナに送りながらフシギバースを発動すると対面のアンタップクリーチャーを破壊しつつこちらは横展開するというキモいムーブが出来ます。

卍誕後の零龍をフシギバースの対象にすることで、コストの軽減こそできないものの盤面の損失なしでフシギバースを使用することもできます。覚えておくと便利です。

各種ドラグハートをフシギバースの対象にすることで能動的に龍回避を行うテクニックもあります。デスゴロスの再龍解のためのクリーチャーはアンダケイン効果によって装填されるので、龍解による除去効果を能動的に使用したい場合には有用です。

この記事書いてる人は通常版が好きだけどプロモ版しか持ってません。

余談ですがためしに2枚入れてみたら手札に来た時に腐るので1枚に戻しました。この子の通常コストの「6」っていう数字は意外と重いものです。



《 阿 修 羅 ム カ デ 》 1枚

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場持ちのいい大きめのブロッカーであり、そこそこ良い性能の除去効果も持っているので、なかなか強いです。百発人形マグナムと並べるときっと対面が嫌そうな顔をしてくれるはずなのでニチャニチャしましょう。

カーナベルで50円で買えます。



《 極 ・ 龍 覇  ヘ ル ボ ロ フ 》 3枚

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超絶イケメンカード。以上。


というのは流石に冗談です。はい、すみませんでした。

デッキのコンセプトに据えているカードであり、フィニッシャーであるドラグハート達にアクセスするための札です。採用している理由を説明する必要はないと思うので、どうして4枚マックスでの採用ではないのかを説明します。


このデッキでは、1体目のヘルボロフで出すドラグハートは90%以上の割合で《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》です。そして、ウェルカム・ヘルを龍解させる際に零龍の破壊の儀が達成されるため、そこでヘルボロフを拾って使い回すことができるのです。

あとは百発人形マグナムを立てた状態で、龍解後であるデスゴロスが攻撃する際に 龍解で破壊したヘルボロフを釣り上げて、マグナムの効果をデスゴロスに当てて龍回避することで攻撃をキャンセル、などの方法でもヘルボロフを使い回します。


要するに、「一枚引ければそのヘルボロフを過労死するほど使い回すので問題なし」ということです。2度目に出したヘルボロフでは主には《超魔界楼 ヘル・オア・ヘル》を出しますが、そのあたりは場合によって何を出すかは変えていきます。臨機応変に。


相手の《希望のジョー星》で”サイズの大きいニンジャリバン”になります。



《 撃 髄 医 ス パ イ ナ ー 》 4枚

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パワー低下なので各種の耐性を貫通して(以下略)

クリーチャーのトリガーなので、百発人形マグナムを立てていても効果でこいつ自身を破壊することでこちらの盤面に損失が出ないようにできるのが強みです。テック団を採用した構築にする場合にはここらへんの枠を少し削ることになるかと思います。





ここまででメインデッキ本体の説明が終了です。長かった……。



では次に、GRの中身のほうについて軽く説明していきます。このデッキではGR召喚の手段は零龍の《手札の儀》のみです。

2×6=12のGRなので枚数の表記は省略します。



《 ポ ク タ マ た ま 》

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こいつについては説明しなくても伝わりそうですが、メタですね。

ウェルカム・ヘルを建てている場合、手札の儀でGRしてからウェルカム・ヘルの龍解を行うか選択できるため、こいつをめくった後にウェルカム・ヘルの龍解を宣言して相手のガリュザークやザロストなんかのまたすぐに出てくるクリーチャーを破壊し、そのあとに《ポクタマたま》の効果を処理することで盤面から破壊したザロストなんかもまとめて相手の山札に帰す、といったプレイもできます。



《 カ ッ ト 丙 - 二 式 》

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このデッキの手札の儀は自分の手札が0で発動することのほうが多いので、タイガニトロで残った相手の最後の一枚をこれで刈り取る意図で採用しています。こちらの盤面に百発人形マグナムが居て、手札の儀でロッキーロックをめくりマグナムの効果でロッキーロックを破壊し離れた時の効果からこいつをめくった場合、効果を使うことで「ロッキーロック」+「カット 丙-二式」+「カット 丙-二式を出した時の分のマグナム効果で破壊する自分のクリーチャー」の合計3体で零龍の《破壊の儀》が達成できます。



《 ソ ゲ キ 丙 - 一 式 》

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タイガニトロで残った相手の最後の一枚を(以下略)



《 全 能 ゼ ン ノ ー 》

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高い。高すぎる。大体なんにでも入るのやめてくれ。



《 タ イ ザ イ 丁 - 二 式 》

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カットと同じような理屈でマグナム下でロッキーロック経由でめくると相手のバトルゾーンにパワー4000以下のクリーチャーがいれば破壊の儀を達成可能。最初は《マジン 丁-二式》入れてたけどこちらのマナが5枚の時に手札の儀を達成することが割とあるので試験的にこちらに差し替えてみました。ぶっちゃけここは自由枠です。面白いところだと《王子》なんかでもいいかもしれません(《王子》は攻撃時にマナゾーンからカードを下に置けるので、その効果を使用してから何らかの手段で王子を破壊することで実質的にカードをマナから墓地に送ることができます)。



《 ロ ッ キ ー ロ ッ ク 》

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もう一回遊べるドン! 以上です。





以上でGRの説明が終了です。



次に、超次元ゾーンの内容に関しての説明に移ります。



《悪夢卍 ミガワリ/忍者屋敷 カラクリガエシ/絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ》

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定番。このデッキでのメインの用途は山回復と自分のマグナムの効果よけです。特に出すものがないときに雑にとりあえずこれを出しておくことを「お茶を濁す」と言っています。(だからどうした)

ちなみに、フォートレス側は

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「■龍解:自分の闇のクリーチャーが破壊された時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。」

という龍解条件なので、

《希望のジョー星》を出されるとフォートレスからクリーチャーに龍解できません。



《魂喰いの魔狼月下城/魔狼の悪魔龍 ミナゴロッセオ》

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スレイヤー付与効果と、その他に、こっちは地味でめちゃくちゃ忘れがちな効果なのですが実は相手にクリーチャーを一体選ばせ強制アタック、という効果が付いています。あまり使う機会は多くはないのですが、堅実なスペックといったところです。

ちなみに、フォートレス側は

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「■バトルゾーンにある自分の闇のクリーチャーはすべて「スレイヤー」を得る。(「スレイヤー」を得たクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
■龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の闇のクリーチャーが2体以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。」

という効果なので、

《希望のジョー星》を出されるとフォートレスの間はスレイヤー付与はできず、龍解条件を満たすこともできません。

要するに龍解しないバニラです。クリーチャー側で出す方法もないので完全に腐ります。



《 龍 魂 城 閣 レ ッ ド ゥ ル 》

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このデッキは基本的にガチガチに固めてから殴りに行くのであまりレッドゥルは使わないのですが、0枚というわけにもいかないので1枚入っています。

たまに使います。



《 龍 魂 教 会 ホ ワ イ テ ィ 》

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多少嘘くさいけれどずっとこのデッキに入っているカード。この枠を《始まりの龍装具 ビギニング・スタート/終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》にしない理由としては

「シャッフ等、強力なアタックトリガーを持つクリーチャーを固定できる」「『卍誕させた零龍+何か一体』で無理やりキルを通しに行くときに相手のブロッカーを固定できる」

以上2つの利点が大きいです。


この枠はお好みで《始まりの龍装具 ビギニング・スタート/終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》や《革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル 》(←デジルムカデなんかが多い環境だと入れる時もありました)等と入れ替えて問題ありません。どうせ滅多に使わないここの枠に何を入れるかはぶっちゃけ好みの域



《龍芭扇 ファンパイ/龍脈空船 トンナンシャーペ/亜空艦 ダイスーシドラ》

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もしかしたらループデッキでしか見たことがないかもしれませんが、このカードは龍解させて殴るための札です(この記事を書いている人は皇帝ループも組んでいますし使えますが)。

龍解させたダイスーシドラで殴ったことないやつはヘルボロフエアプ勢です。間違いありません。



ちなみに、

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《希望のジョー星》を出され”ても”フォートレスからクリーチャーに龍解できま”す”。

────────────フォートレス面────────────
カード名:龍脈空船 トンナンシャーペ
カードの種類:ドラグハート・フォートレス
文明:水
コスト:5マナ
マナ:-
■自分の水のクリーチャーが攻撃する時、相手の山札の上から1枚目を墓地に置く。それが呪文であれば、自分がコストを支払わずに唱えてもよい。
■龍解:自分のターンのはじめに、相手の墓地にカードが10枚以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。


────────────クリーチャー面────────────
カード名:亜空艦 ダイスーシドラ
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:水
種族:クリスタル・コマンド・ドラゴン
パワー:11000
コスト:8マナ
マナ:-
■このクリーチャーが攻撃する時、相手または自分の墓地から呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、その後、その呪文を持ち主の墓地に戻す。
■W・ブレイカー

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そう。龍解できるのです。


ジョー星展開下では、貴重すぎるアタッカーになることができます。

……というかジョー星を出されたらこれとレッドゥルとホワイティしかまともにドラグハート使えないんですよね……。あのカードには早く殿堂してほしいですね、スペックがうんぬん以上にデュエルマスターズというゲームの「文明」というルールを根幹から揺るがしています。



《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル/魔壊王 デスシラズ》

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正直言うとあまり使わない札です。しかしウェルカム・ヘル呼び出し後の補助として抜くことが出来ない札でもあります。タイガニトロとニンジャリバンしか釣れませんが、決してこのカードが弱いわけではなく、このデッキの構築がこのカードを積極的に使っていく形ではないという話です。

盤面に4体いなくても龍解自体はできます。ヘルボロフにこいつをつけて龍解させ、龍解時の効果で相手のクリーチャーを破壊すると「ヘルボロフ」+「龍解後の《魔壊王 デスシラズ》」+「《魔壊王 デスシラズ》の効果で破壊した相手のクリーチャー」で合計3体が破壊されているため、《破壊の儀》を達成することができます。そのまま破壊の儀でヘルボロフを回収すれば次のターンにまた召喚できるので無駄がなく、《龍世界 ドラゴ大王》等を立てられている場合には有効なテクニックです。



《超魔界楼 ヘル・オア・ヘル/超・魔壊王 デスシラズ∞》

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「なんやこいつ、墓地20枚とか龍解できんやろ」と思ったそこのアナタ!

”半分正解、半分ハズレ”です。

実際に使ってみると、こちらの山札が5枚くらいになるまで墓地を増やした時点での墓地のカードの枚数は大体16枚程度です。4枚ほど足りません。

しかし。

実際にゲームでこのカードを呼び出す時というのは、ほぼ確実に「既にウェルカム・ヘルは呼び出し済みの時」です。


そこで、ウェルカム・ヘルの龍解によってバトルゾーンのクリーチャー4体を破壊すると……。


16+4=”20


はい、このカードが龍解するときはウェルカム・ヘルとW龍解することが多いです。

少々オーバーキル気味な性能ではありますが、フォートレス面も含めて強力であることは間違いありません。というかフォートレス側の墓地肥やし能力マジで凄いです、相手がこちらの墓地をリセットしてきてもこのフォートレスが貼ってあれば返しのターンで即回復出来るくらい凄いです。

《機械を絡繰るケムリ》の効果でドローしすぎて手札にカードを溜めすぎていると龍解条件を満たせなくなるので注意が必要です。



《極魔王殿 ウェルカム・ヘル/極・魔壊王 デスゴロス》


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大体の場合に最初に出すドラグハートです。このデッキでは龍解と龍回避を繰り返して龍解時効果による相手クリーチャーの除去と自分のクリーチャーのリセットを繰り返します。

零龍の《復活の儀》、《破壊の儀》を同ターンに達成できるカードです。龍解時の破壊によって墓地が増えるので《墓地の儀》も達成できます。

このデッキでは相手のシールドは零龍か《超・魔壊王 デスシラズ∞》でブレイクすることが多く、龍解後のデスゴロスをアタッカーとして使うことはあまりないです。龍解後のデスゴロスは横に百発人形マグナムを立てている状態でアタックトリガーでヘルボロフを踏み倒して《超魔界楼 ヘル・オア・ヘル》を呼び出し、ヘルボロフの踏み倒しによって発生したマグナム効果の対象をデスゴロスにして龍回避、という動きをすることが多いですね。





さて、本記事は以上になります。



1万字も書いたこの記事もここまででお終いです、こんなやたら長いのに付き合ってくださった皆様、ありがとうございました。


こちらのデッキについてさらに質問等がございましたら、TwitterのほうでメンションやDMでお気軽にお尋ねください。FF外の方でも、新たにヘルボロフを志すプレイヤーを筆者は大いに歓迎致します。もし「組んでみたよ!」という方がいらしたら是非是非Twitter等でお知らせください。


熱が入りすぎて(あと環境のデッキの記事とは違って必要な前提説明が多すぎて)長くなったこの記事ですが、ぶっちゃけこれでもめちゃくちゃ削ったのでまだまだ語りたいところです。そのうち2万字くらいの追加版とか出すかもしれません。

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