ねんどろいどをドール化する

去年推しのねんどろいどを初めてお迎えしました。ドール化したことでお着替えやお出かけが楽しくてしょうがないので少しでも気になっている方の参考になればと思い備忘をまとめます。
うちではオビツ11とピコドーを使用しているので、両方のボディについて記載しています。


用意するもの

①ねんどろいど

パッケージに含まれるうち、フェイスパーツ・髪パーツ・首ジョイントパーツの3点があればオビツ化できます。

②ドールボディ(オビツ11、ピコドー9または10など)

①となるべく肌の色が近いカラーのボディを用意してください。
サイズも色々あり、オビツ11、ピコドー9/10あたりがよく見るサイズかと思いますが、ドール化したいキャラの身長や他に所持しているキャラとのバランスで選ぶと良いと思います。
検索すると下記のように比較してくださっている方がたくさんいるので参考にしてみてください。

※ボディによっては一時的な品薄などですぐに手に入らないものもあります。イベントに連れていきたい!等の目標がある場合は余裕を持って手配しておいた方が安心です。

(参考)
うちの場合は龍之介にはピコドー10、楽にはオビツ11+一部身長調整キット(後述)、大和にはオビツ11を使用しています。
オビツ11は全てホワイティ(マットスキンタイプ)、ピコドーはホワイト(ジェイド用)とナチュラル(龍之介用)です。
オビツ11は手足が細くスラッとしてる一方で、ピコドーはやや肉感のある曲線的なラインをしています。腰回りや脚がオビツ11よりも太く、加えてピコドー10は長さもあるので、身長差と体格差を楽しむために選択しています。ただ下半身のシルエットが各ボディでかなり異なるので、ボトムスはそれぞれ専用サイズのものを選ぶ必要があります(オビツ11サイズのパンツはピコドー10では着られません)。トップスは同じサイズのものを共用することが可能です。
オビツ11は関節がとても外れやすいというデメリットがありますが(最後に対策を書いてます)お洋服を作られている作家さんが多いので手軽にお洒落を楽しめるメリットが大きく、使用されている方が多い印象です。

③首用パーツ(オビツ11使用の場合のみ)

ボディにオビツ11を使用する場合、ねんどろいどの頭部とボディを直接組み合わせることができないため、一工夫必要になります。(ピコドーの場合は必要ありませんので、読み飛ばしてください)
検索すると色々な方法がヒットするのですが、私は唐糸屋さんの販売されている首用キットを使用しています。各種イベントや通販で販売されています。

こちらは接続の際、オビツ11ボディの上半身を一度解体する必要がありますが、そこだけ乗り越えればドール化した後は非常に楽です。ドール化した後、頻繁にお着替えさせたい!という方にはこちらが断然おすすめです。
使用時は見えなくなりますので、ねんどろ本体やボディの色を問わず使用可能です。

また唐糸屋さんでは下記の首用ジョイントも販売されています。

こちらは最初に挙げた首用キットに比べて装着手順が簡単なので、細かい作業に自信がない方やあまり頻繁にはお着替えさせない方におすすめです。
キットとジョイント、両方の使用手順を載せていますので見比べてみてください。
(※似たようなパーツがメルカリでも売られているのを見たことがあるのですが、実際に使ったことがないので適合の可否や使い心地は分かりません)

④身長調整キット(オビツ11使用で、高身長にしたい場合のみ)

こちらもオビツ11を使用し、かつデフォルトより高身長にしたい場合のみ必要です。使用されない方は読み飛ばしてください。

①のボディと同じ色を用意してください。
商品画像の通り首、腕、お腹、太もも、膝下の長めパーツがセットになっていて、デフォルトのボディと全てのパーツを入れ替えると約1cm身長が伸びるそうです。
脚だけ入れ替えて脚長にしたり、膝下だけ入れ替えてほんのちょっと差をつける…のように好みに応じたアレンジも可能です。うちの楽も全てではなく一部のパーツのみ入れ替えています。
※個人的な使用感ですが、お腹のパーツを入れ替えるとその後高確率で不安定になってしまった(ポーズを取らせにくかったり、お腹が外れてしまう)ので、お腹の入れ替えはあまりおすすめしません。

⑤道具類

素手でもいけないこともないですが、あった方が安心です。
・ペンチやピンセット等のしっかりつまめるもの
細かいパーツを引き抜く時に使用します。
・上記の使用時にパーツをくるむための適当な薄い布
ティッシュを重ねたりしても代用できるかと思います。
・マイナスドライバーやピンセット等、薄くて細いもの
パーツの隙間に差し込んでこじ開ける時に使います。ない場合は素手で強くパーツに触れることになり、勢い余ってパーツを落としたり強い摩擦で塗装に跡が残ってしまう可能性もあるので、できれば用意を推奨します。

作業手順(オビツ11の場合)

①ねんどろいどの頭部を解体する

ドール化せず、ねんどろいどとしてフェイスパーツを差し替える時と同じではあるのですが、初めてねんどろいどを買った時ここすらどうしていいのか分からなかったので、一から書いていこうと思います。
撮影時期が異なるので写っているねんどろいどが色々変わりますがご容赦ください。

ねんどろいどの頭部パーツは前髪と後ろ髪の2つで構成されています。ちょうど耳の上あたりにその接続部があるので(▼▲の部分)前髪を引っ張って取り外します。なかなか動かない時は力まかせにせず、パーツの間にピンセットの先などを差し込んで少しずつ隙間を広げていってください。

隙間が生まれたら、前髪パーツを引っ張ってパカッと取り外すことができます
前髪パーツが外れたら、フェイス、後ろ髪、ボディも簡単に取り外すことができます

ドール化せずにねんどろいどとして表情変えをする場合は、ここで別のフェイスパーツをセットし、元通り組み立てればOKです。

②ボディに首用キットを取り付ける(+身長調整する)

次に唐糸屋さんの首用キットをボディにセットしていきます。キットではなくジョイントを買ったよという方はここは飛ばして⑤以降をご覧ください。

まずオビツ11のボディはうつ伏せにした方が作業しやすいです。
肩の隙間にマイナスドライバーやピンセットの先など薄いものを差し込み、背中を開きます。腕が外れるので置いておいて、首の中に入っているパーツを入れ替えます。

首のサイドまたは脇の下の隙間から開いていきます
首の中に入っているでこぼこしたパーツを取り出します
首用キットは、返しがついている方が下(胴体側)です
でこぼこパーツが入っていたところに首用キットを入れます

腕も元の位置に戻し、背中パーツを閉じてピンセット等を差し込んだ隙間がなくなるようしっかりボディを閉じます。隙間があると後々支障が出るのでしっかり閉じてください。

また身長調整キットを使用する場合も服を着せる前に行なっておきます。
腕や足のパーツは引っ張れば抜けるようになっていますが、小さいため素手では引き抜きづらい場合があります。そういった際はパーツを布等でくるみ、ペンチやピンセットで引き抜いてください。

左:デフォルトのボディ 右:身長調整キット
左:すべて身長調整キットに入れ替えるとこれくらい変わります

③ねんどろいどの首ジョイントを分離する

胴体に残っている首パーツを引き抜いて使います

大きなパーツと小さな軸パーツの2つで構成されているので、これを分離します。かなり固くはまっているのでまずドライヤー等で全体を温めてください。熱いうちに大パーツの穴に細い棒等を入れて押し込むようにすると、中に入っている小さな軸パーツが取れやすいです。

温めた状態で穴から押し込むか、反対側からペンチで引き抜きます
軸を抜いた大きいパーツのみ使用します

大きいパーツのみを後頭部に戻し、フェイスパーツ、前髪パーツも元通りに組み立てます。

④ボディと接続する

ボディに洋服を着せ、元通り組み立てた頭部パーツを差し込みます。これで作業は完了です。
ちなみに洋服はバンザイのポーズをさせると着せやすいです。腕を横から上げるのではなく、ラジオ体操の深呼吸と同じ動きで前からバンザイをさせて両袖を通し、同様に前へと腕を下ろし、洋服を整えます。

キット部分のみでなく、ボディの首部分までしっかり中に入れてください

着替えの際は頭部を引っこ抜くだけでボディと分離できるので、頻繁に着せ替える方におすすめです。またこの状態のボディを複数用意し異なる洋服を着せておけば、頭部を抜いてボディを付け替えるだけで良いので、外出先でも簡単に着替えができます。

⑤ボディに首用ジョイントを取り付ける(+身長調整する)

キットでなく首用ジョイントを利用する場合のカスタム方法です。
身長調整キットを使用する場合は先にパーツを入れ替えておいてください。比較画像は②の最後に載せています。

①ゴム、②ジョイントの2点が入っています
首の下側の溝に①ゴムを嵌めて、
②ジョイントを首の上側の溝に嵌めます

ジョイントが大きいので、前開き・後ろ開きでないトップスは後から着せられません。Tシャツなどの首から通すタイプのトップスは、ジョイントを嵌める前に着せておいてください。

⑥ボディと頭部を接続する

取り付けたジョイントの後ろ側(背中側)はカーブしています。そこをねんどろいどの後頭部パーツの下の溝にはめ込み、組み立てていきます。

後頭部の溝にぴったり嵌まるようになっています

フェイスパーツ→前髪の順で組み立てて、カスタムは終了です。

実際には先に服を着せておいた方がいいです

ジャケットなどの開きがあるトップスと、ボトムスはこの状態からでも着せることができます。

こちらの方法はボディを開く必要がないので簡単ですが、着せ替えのたびに髪とフェイスパーツ、首用ジョイントを外さないと被るタイプのトップスが着脱できないため、色々とお着替えをさせえたい方には手間かと思います。
実際、私も最初はボディを扱う自信がなくこちらを使用していましたが、お洋服が増えるにつれ面倒になり、今は全てのオビツボディをキットにしています。
ボディを開きたくない、お気に入りの洋服をずっと着せていたい、という方には手軽でおすすめです。

作業手順(ピコドーの場合)

①ねんどろいどの頭部と首ジョイントを解体する

ピコドーボディを使用する場合、ねんどろいどとピコドーボディ以外に必要なパーツ等はありません。オビツ11の場合の作業手順のうち、
①ねんどろいど頭部の解体
③ねんどろいどの首ジョイントを分離する
こちらの2点を行うだけですぐに接続ができます。
手順の詳細はオビツ11の該当項目を参照してください。

②ボディと接続する

ピコドーボディの首部分は、最初からねんどろいどの首ジョイントの穴に合致するサイズになっています。そのため、ねんどろいど頭部側の準備が終わったら、ボディに服を着せ、頭部の穴へしっかり差し込むだけで接続が完了します。

こちらもオビツ11に首用キットを使用した場合と同様に、頭部を引っこ抜くだけで着せ替えができ、ボディを複数用意しての早着替えも容易なので、とても扱いやすいボディです。
またオビツ11に比べて格段に関節が外れにくく、持ち歩く際や色々なポーズを取らせる際も安心です。

難点はピコドーサイズのお洋服を作っている作家さんがオビツ11サイズに比べて少ないため選択肢が狭まること、オビツ11よりも価格が高いこと、また濃い色のお洋服を着せるとボディに色移りしやすい、というところかと思います。
長袖を着せると手首やハンドパーツに色が移りやすいため、半袖やノースリーブを着せたい場合は長袖を着せないボディをもう1つ用意した方がいいかもしれません。

またシルエットも曲線的なので、使用するキャラによって合う・合わないがあるかと思います。龍之介とジェイドはどちらも190cmのメンズキャラですが、がっしり筋肉質な龍には合っていると思いますがスレンダーなジェイドには少し身体が厚いとも感じます。
とはいえ、スキニーのようなボディラインが出る服を着せない限りそこまで気にならないので、お洋服である程度カバーも可能です。

オビツ11の関節ポロポロ問題対策

オビツ11は前述の通りお洋服も入手しやすくボディの値段もお手頃なので多くの方が使っていると思うのですが、大きな課題として関節がとにかく外れやすいです。肩も脚もすぐに取れてしまい、長袖、しかもジャケットを重ね着している状態で腕が取れてしまうと、服を脱がせて腕を刺し、もう一度慎重に服を着せてポーズをとらせて……と全てをやり直さなければいけないのでとっても面倒です。

私が対策としてやっているのは「よく取れる場所はくっつけてしまう」です。ボディにより個体差があると思うのですが、私の場合は腕が取れやすかったため、腕に接着剤をつけてくっつけてしまいました。具体的には以下の場所です。

よく抜けてしまう関節の凸部分に接着剤を塗ります
ボディにうっすらと入っている中心線を合わせて、腕をくっつけます

関節と腕の中心線を揃えれば、くっつけてしまっても特に可動に問題はありません。服の着脱も前からバンザイをさせることで問題なく可能です。

また肩の関節自体が抜けやすい場合は、肩関節の体側の軸をヘアアイロン等で少しだけ溶かし「返しを作る」という手段もあるそうです。
私は試したことがないのですが、度々ツイッターで目にする方法なのでお困りの方は検索してみてください。


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