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「医療DX」県内初導入のスマートベッドシステム™ IT化で挑む業務改革とチーム医療の実現

今年12月1日、新たに浦添市前田に移転オープンした「浦添総合病院」。今回は、院長の伊志嶺朝成先生と伊藤智美副院長にインタビューを行い、県内初導入のスマートベッドシステム™ の導入のきっかけや特徴を詳しく伺った。

―医師を目指したきっかけ、外科を専攻した経緯をお聞かせください。
 私が医師を志したきっかけは、幼少期の出来事が大きく影響を与えています。目の前で子犬が交通事故によって命を落としてしまった事がありました。そこで命の重さを実感し、命を救いたいと強く思うようになりました。また、外科医を目指したきっかけは、手塚治虫の「ブラック・ジャック」が大好きで主人公が様々な手術で病気を治していく姿に憧れたからです。

―浦添総合病院のこれまでの取り組みと新病院への取り組みや想いを教えてください。
 医師12名から始まった当院は今年で43年目になります。ドクターカーやドクターヘリを保有し救急医療とがん診療の二つに特に力を入れて取り組んできました。仁愛会には、「地域住民のニーズを満たす保健・医療・福祉」「信頼と人間性豊かな保健・医療・福祉」「働き甲斐のある職場」「職員であることが誇れる企業」という理念があります。今後もその理念を胸に「患者様のために・地域のために・職員のために」を第一に考えていきたいと思っています。
 新病院に関してですが、実は前田への病院移転を検討してから移転まで11年の時間が必要でした。前田自治会の皆様をはじめ多くの方々にご協力を頂きました。今後も地域住民の方々と話し合いを持ちながら、より良い病院運営を続けていきたいと思います。また、旧病院では施設の老朽化に伴い療養環境への不満を患者さんから受ける事もありました。新病院では良好な療養環境を整備し、ヘリポートの新設により超緊急の患者さんの受け入れを可能にしました。また、ユニバーサル外来の採用、スマートベッドシステム の導入により、さらなる患者さんの満足度が改善すると考えます。

―県内初のスマートベッドシステム の導入による今後の展望について。
 数年前、ベッドサイド端末を見た際に、患者及びスタッフ間のタイムリーな情報共有、看護業務のタスクシェアへの期待を抱き導入を検討しました。これまでの情報共有方法は、ベッド横の注意喚起ボードに紙を張付けしていたため、タイムリーな更新に課題がありました。今回、スマートベットシステム を導入したことで、適時、正確な情報共有が可能となり、ベッドサイドも整然となり、より快適な療養環境が提供できています。また、非接触型のバイタルサインの入力も可能となり、迅速な治療方針の決定に寄与できると期待しています。また、眠りスキャンと連携させることで、患者さんの眠りの質等への貢献も期待しています。今後は、これらのシステムを上手く活用させていく運用に力を入れて参ります。
 ベットサイドの看護業務をデジタル化することで、更に患者さんへ寄り添う看護が提供できると考えております。

―今後の意気込みをどうぞ!
 今回の新病院移転で、長年懸念されていた施設老朽化問題は改善できました。今後は今以上に、患者さんそしてそのご家族のために、更に沖縄、日本の医療に貢献できる病院にしたいと思います。患者さん、ご家族から「浦添総合病院でよかった!」と言ってもらえる病院になるよう、職員一丸となって日々取り組んでまいります。

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