見出し画像

人見知りの恥ずかしがり屋が恋する話 #6



着替えを手伝ってもらったりはしたけど、段々と具合は良くなっていった。

夕方には普段の風邪程度まで熱は下がって、気分も動けなかったのに比べればかなり楽になった。

そこから日が経つごとに体調は良くなっていって、6日目で完全に通りになった。

この1週間、〇〇さんはずっと芽依のお世話をしてくれたけど、〇〇さんに移してへんかな………

そして1週間ぶりに大学に行ったら………





高本)めぇめ〜〜〜〜っ!!!

東村)わっ、あや!?

高本)心配したんだよ〜〜~っ!!!

東村)あやも家に来るつもりやったんよな?
お仕事で来れへんくなったって、〇〇さんから聞いた。

高本)そうなの~~!
とにかく元気になってくれてよかった〜〜!!!

東村)大袈裟やなぁ。
でも心配してくれてありがとう。

〇〇)しばらく大学来れないって言ってなかったっけ?

高本)それがね、取材予定だったところでインフルエンザが流行してて、私たちを受け入れる十分な体制が整えられなくなったらしくてさ。
今日と明日、お休みになったんだよね。
今日は丸1日、明日は午前中の講義を入れてたから、なんとか来れてよかった~。

〇〇)やっぱテレビの世界って大変だな。

高本)会えなかった分、今日と明日はめぇめを充電する〜〜〜〜!!!

東村)充電ってなんなん笑





そうして今日と次の日は、ずっとあやにべったりされてた笑

3日後にはまた仕事が忙しくなってあやと会える機会が減ったけど、土日になれば〇〇さんに色んなとこに連れて行ってもらった。













年が明けて2月。

芽依は初めてデートに行った湖に、〇〇さんに連れてきてもらった。

色々調べてたら、あの時は見いひんかった乗り物とかレトロなゲームセンターとかがあって、それをやりたい!ってお願いしたら、もう寒いからって車で連れて来てくれてん。





〇〇) 本当にここでよかったの?

東村)ここでいいんです!
むしろ、ここじゃなかったらあかん!

〇〇)ま、まぁ芽依ちゃんが行きたいならそれでいいか。





他んなとこでツーショット撮ったり、スワンボート?に乗ったり、ゲームコーナーで遊んだり、とにかく今回は遊べるところ全部で遊ぶつもりで楽しんだ。

全力で遊び続けたらいつの間にか日が落ち始めてて、ちょっと暗くなってた。





東村)あ、もうこんな時間。

〇〇)芽依ちゃん、子供みたいにはしゃいでたもんね笑

東村)むぅ、芽依子供ちゃうもん。。。

〇〇)はいはい笑
それじゃ最後、イルミネーション見に行こうか。

東村)イルミネーション?

〇〇) 実はすぐそこに関東最大級のイルミネーションを見れるとこがあってね。
もし芽依ちゃんがよかったらだけど、見に行く?

東村).....行きます!!





そうして連れてきてもらったのは、関東最大級のイルミネーションが見れるらしいところ。

装飾されてる全部がもう綺麗で綺麗で、芽依はひたすら写真を撮ったり撮ってもらった。

子供みたいって言われたけど、ホンマに子供みたいにはしゃぎながらイルミネーションを楽しんだ。

最後に、芽依たっての希望で観覧車に乗ることにした。





〇〇)イルミネーション、どうだった?

東村)めっちゃ綺麗やった……
こんなとこがあるなんて知らなかったです。

〇〇)それは来てよかった。
でも、なんで最後に観覧車に乗りたいって言ったの?

東村)それは……………





入場した後、案内図に観覧車を見つけたときに芽依は決めててん。

観覧車が一番高いとこに来たときに、絶対言うって、





東村/〇〇)………あの(さ)

〇〇)あ………

東村)ま、〇〇さんから先に!

〇〇) いいよ俺は。
芽依ちゃんからどうぞ?

東村)でも……
ホンマにいいんですか?

〇〇)うん、いいよ。





ホンマは車が出発する前に言おうと思ってたんやけど緊張して中々言えへんくて………

ここに来てから観覧車があるって知って、こっちに変更した。

芽依はめっちゃ緊張してたけど、勇気を出した。





東村)………芽依、〇〇さんのことが好きです。
インフルエンザで寝込んだ時は完治するまで付きっきりで看病してくれたり、芽依を色んなところに連れて行ってくれて芽依が知らへんことをいっぱい教えてくれて。
何より初めて会った時、見ず知らずの芽依に優しくしてくれて……
そんな〇〇さんが大好きです。
付き合ってください。

〇〇)ありがとう。
俺もね、今日芽依ちゃんに告白しようと思ってた。
…本当は人見知りなのに出会って間もない頃から普通に接してくれた優しさ。
何事にも一生懸命に取り組むところ。
たまに見せる男前なところ。
すぐ甘えてくれるところ。
何でも報告してくれるところ。
全部好き。
俺からも……好きです、付き合ってください。





〇〇さんも、芽依と同じ気持ちやったんや、





〇〇)そんな場所で告白するなら、ホントは男から言うものなんだろうけど笑

東村)そんなことどうでもええねん、〇〇さん大好き!!!





芽依は勢いよく〇〇さんに抱き着いた。





〇〇)おわっ、そんな勢いで抱き着いたら危ないって!

東村)えへへ〜。
危なくても〇〇さんが守ってくれるも~ん。

〇〇)芽依ちゃんそういう問題じゃ……
まぁ…いっか、可愛いし………///

東村)えへへ〜。





芽依はずっと〇〇さんに抱き着きながら、乗ってきた車まで戻った。





〇〇)もう夜も10時か………
今から帰ったら1時ぐらいかな、

東村)////

〇〇)芽依ちゃん?

東村)明日は日曜日やから……泊まって帰りたい。

〇〇)へ?

東村)どこかで泊まって、明日ゆっくり帰りたい!!

〇〇)で、でもなにも準備してきてn

東村)も~~~!!!
だからあやに「〇〇はいつまで経っても彼女ができない」って言われるんですよ!
男女が付き合うってなったらやることは1つ、って教えてもらいました!!!

〇〇)芽依ちゃんまでそんなこと言わなくても……
"あいつ、一体何を芽依ちゃんに吹き込んだんだ……"

東村)ナビで検索して………
はい、ここに向かってください!///

〇〇)ここってラブホ。。。

東村)早く!!

〇〇)は、はい!












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?