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こころが死んでしまう前に、ひさしぶりに旅に出た

2021年までに世界197カ国を可能な限り制覇しようと計画していた。
(現在57カ国)
しかし、現実は世界中がウイルスに脅かされ、突然旅ができない世界になってしまった。
ずっと引きこもってたコロナ禍。
睡眠時間は乱れまくりだし、外での運動も全くしない。
狭い部屋でひたすら画面と向き合う日々。
今考えてみると、正直かなり病んでいた。
動いてないのに疲れてしまって一日中寝ている日も少なくなかった。

10月になって以前よりもコロナの深刻なニュースが少なくなり、Go Toトラベルのキャンペーンが全国的に始まった。
友達に教えてもらった展示を見に行くことと誕生日(いつも何か新しいことをしたくなる)が重なったことをきっかけに、半年ぶりに旅に出た。
期間は1週間。
本当はもっとぶらぶらしたいけれど、約束があるから帰りのリミットは決まっている。
逆にリミットがなければ、それこそ糸の切れた風船のように、家には帰らなくなるだろう。
まだ、世界を旅するには制約が厳しいから、今は日本でまだ行ったことのない県に行って、現地のおいしいものを食べて観光業界や飲食業界にほんの少しだがお金を回していく。
ホテルにあまりいないのと人との出会いが楽しいので(本当は1人で止まるのがちょっと怖い)普段はドミトリーに泊まる。
今回は旅行補助もあるから、いつもより奮発してちゃんと個室の宿を取った。
バスも極力使わない。
普段より人と距離をとる。
ひたすら歩く、歩く。

友達がいろんなところに住んでいるので、快く応じてくれた子に会いに行った。
最近少しずつ人と会うことを再開し始めた。
友達と会うこと自体が本当に久しぶりで、爆笑したのも久しぶり。
「あ、本当に笑ったことって最近なかったな」と気づいた。
人と話さないから表情も作らない。
家にずっといると体も疲れないから眠れない。
拭えない閉塞感。
物理的には健康になって息がしづらい。

旅に出るとたくさん歩いて、たくさん調べて情報を吸収して、人と会って話すことで心も体も健康になれる。
そして、自分で目標とした「世界制覇」を少しずつ達成していくことに正直なによりもやりがいを感じているし、生きがいだ。
やっぱり私には本当に旅が必要だったんだなと思う。
不急ではなかったけれど、ないと心が死んでしまうので私にとって旅は不要ではなかった。
(結局外出自粛をしていたけれど、結果心が病んだ)
美味しいものを食べて、歩きすぎてくたくたになって、夕陽を見て、温泉に入って、ベッドに倒れ込んで泥のように眠る毎日が恋しい。
今回は仕事をしながらの旅になったから、全然寝られてないのだけれど、それでも確実に気持ちはスッキリしてきている。
解放されてきてる。

まだまだ難しい時期なのかもしれないけれど、少しでも自然に触れたり、「非日常」を味わうタイミングを味わった方がいい。
ライブやイベントなどの日常の中の「非日常」も制限される中、どこかに自分にとっての「非日常」や「何かスペシャルなこと」を取り入れることって、とっても大切。

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