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GO GO!『ダックちゃん』


旧車沼にハマっていた頃のこと✨



持て余すほどの
大パワーの車に
乗っけてもらうより

非力で
パワーのない
”あかんたれ”を

自分の手足のように
操って走るほうが
何倍もステキだ✨

パワーがある車は
とても
限界まで使えない。

使える場所も
限られる。

高速か
サーキットでなくては。

アクセルが
踏めなくて
フラストレーションが
たまるばかりだ。

非力な車は
チャレンジングだけど
エンジンを
ブン回して

限界ちかくまで
思いっきり
使えるのだ!

知らず知らずのうちに

楽しくて💛
顔がほころんでくる。

りずむ

🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙


2CVは 1948年~1990年までモデルチェンジなく造られた車
実車の写真は、自分が写っているため掲載できませんでした🙇


シトロエンという
車のメーカーがある。
フランスの車だ。

そのメーカーが
作った車に
2CVというのがあった。

読み方は
英語ではツーシーブイ
フランス語では
ドゥシュヴォ

わりと高級車が多い
シトロエンだったが
庶民の乗る車
作ったのだった。

ルパン三世にも
登場している。

「カリオストロの城」
クラリスという
女の子が乗っていた。

タンタンの冒険には
シトロエン
他の車とともに
2CVが登場している。

そして
宮崎 駿さんが
長年乗っておられた
愛車が2CVだ。

007「ユア・アイズ・オンリー」
にも登場していたと思う。
(イエローミモザという黄色の2CV)

もちろん
大衆車
当時は価格も
安かった。(今は高くなった)

ただし
見た目が
個性的過ぎて

スキ派キライ派
別れそうな車なのだ。

この車のことを
語るとき

数々の
エピソード
ありすぎて

とても
語り切れない。

今回は
楽しかった想い出を
振り返ることに。🍀

2CVの詳細については
わたしが書くより
興味のある方のみ

こちらのサイトを
どうぞ💛


最初はエンジ&黒
ツートンカラーの
チャールストン

後に
グレイがかった青
塗り替えることに。🍀

ダックちゃんとの出会い🚙


わたしは一生涯
車の免許
取らないと思っていた。

ところが
結婚をして
東京にいるときに
気管支喘息を患い

急展開で
田舎暮らし
することになった。

田舎では
車は一人に一台

車がないと
生きてはいけない。

免許を
必死で取得した。

MTで取ったのは
旧車
乗るためだった。

最初は
英国車
MINIに乗ったが

通勤用に
スバルビビオにも
乗っていた。

そのころは
2CVの存在を
知ってはいたが

スキではなかった。

むしろ
ヘンな車だと
思っていた。

ところがある日

実車を見て
乗せてもらう機会が
やってきた。

「な、なにこれ!
遊園地の
乗り物みたいに
楽しいわーー💛」

わたしの
衝撃の第一声だ(笑)

サスペンション
ふわふわ!

シートがふかふか!

軽いから
走り出しが
飛んでいくよう

まるで
農耕車みたいな音!
だけども
踏むと野太い音が!

コーナー
ロールする!
(サスがやわらかいので
曲がるときに内側の
タイヤの沈み込みが
かなりあった)

「これはーーー🍀
クルマじゃないね!
2CVっていう乗り物だ!」

あまりに
自分の想像を超えた
ものであったので

驚くと同時に
これに
乗ってみたいと
思ってしまったのが

旧車沼
はじまりだった💛

『ダックちゃん』
わたしが付けた
車の愛称なのだ🍀

2CVが発売された頃は

「みにくいアヒルの子」🦆
「乳母車」などと
ジャーナリストに
酷評されたらしい。

当時は安価なうえに
いろいろな知恵を
結集して
作られたので

ものすごい台数が
売れたのだそうだ🦆

モデルチェンジ
一切せずに
1949年~1990年まで
生産されていた。

今の時代に・・・

旧車に乗ろうと
いう時に

いろいろと
覚悟しなければ
ならないことが
あるのに

わたしの
アタマの中は
この楽しい乗り物
早く乗ってみたいという
気持ちしかなく

もしも
いろいろ考えて
しまったならば

2CVには
乗れなかったと思う💦

ダックちゃんを日常で使う💛


幸か不幸か⚡
わが家には
車を2台以上所有する
財力がなかったので

通勤用車と
休日の車の両方を
所有できず

わたしは
どこに行くにも
ダックちゃん」で。💛

たまたま
失業中に購入して

次の職場には
いきなり
ダックちゃんを
乗りつけたので

会社の人は
😲ビックリ仰天!
しばらく
遠巻きにされていた(笑)

幸い
ご近所の方に
紹介して頂いたので
人づきあいは
うまくいった。

田舎は
紹介者がいないと
入れない会社が
多数あるのだ。

『ダックちゃん』のことを
少し書こうと思う・・

エアコンなし(ヒーターのみ)💦

屋根はになっていて
取り外し可。

排気量はたった602cc。

4速マニュアル
変わったシフトパターンで
通常の Hパターンではない。

エンジン
空冷水平対向2気筒OHV。

車両重量は、約500~600㎏。

足回りは、「前後関連懸架」
悪路をものともしない。
(悪路でもタマゴが割れない車
で有名だった)

ハイオクガソリンで25ℓのタンク。

駆動形式は、FF。(前輪駆動)

ステアリングは、ノンパワー
(重ステ)左ハンドル

主な所は以上。

車重が意外に
軽いので
パワーはなくても
軽快
走るのだった。

ただし
坂道には弱かった。

うちの近くの
では
前の車の
速度が遅ければ
つらかった。

2速で登らねば
ムリだった。

スピードさえ
のっていれば
勇ましく
峠道も登れた。

高速
ムリかと思ったが
意外と
大丈夫だった。

最高速
110㌔まで出たのだ。

燃費
街中では、13~14㎞/ℓ
高速では、20~22㎞/ℓ
良い方だと思う。

何も考えずに
手に入れて
しまったわりには

思っていたより
良くできていた(笑)

最初は
もっと苦労するかと
思ったが
意外と使えて良かった。

楽しいダックちゃんとの生活🍀


毎日好きな車
通勤できることは
最高にシアワセだ💛

車好きにとっては
たまらない。

楽しく
運転するためには

車を自分の手足のように
動かせるようにならねば

そう思い
毎日 練習の日々だった。

シフト
意外に早く慣れた。

ステアリングは
ノンパワーなので
重たくて

今の車のように
片手運転など
できなかった。

エンジンをかけてから
走り出すときの
ふわーっと出る
軽快感がすごかった。

車ともいえない
ヘンな車なので

ジロジロ見られたし

農耕車のような
後姿なので
遅いと思われ
よく煽られた。

「もう!(怒)
仕方がないなあー」

ムカつくときは
やおら
アクセルを踏んで
エンジンを回すと


フツウに速かったので
驚いたのか⚡
もう
煽ってはこなかった(笑)

いろいろなエピソードたち💛


たくさんの
想い出話があるが

その中でも
印象に残った
出来事を
書こうと思う。


2CV・ダックちゃん
エアコンがなかった。

購入したころは
今より
夏が涼しかったので

何とか使えていた。

逆に真冬は
雪がふり極寒なので

オーバークール
なるため
グリルカバーを付けて
走っていたものだ。

もちろん
スタッドレスタイヤ
履いていた。

雪道の通勤も
運転にコツ
あったが
何とか行けていた。

何しろ車体が軽いので
他の車が停車で
何ともない時も
左右に振れていた。(怖)

今でこそ
笑い話になっているが

が安っぽい
ビニールで
経年変化で
弱っていたので

ある日
大きなヒョウが降った時に
穴が開いて

お空が見えていた(笑)

その上
その頃は
スノボをしていたので

スノボに行こうとして
ボードを車内に
入れようと思った主人が
屋根をボード
突き破ってしまったのだ(大笑)

仕方がないので
を張り替えようと
業者を探したら
運よく
福山でみつかり

キャンバス
しっかりした
作り替えてもらった。

ビニールの時は
雨が降ると
をさしているような
音がしたものだった。

そんなことも
当時は
楽しかったのだ🍀

シート
くたびれていたので

幌屋さん
シートの修理
出来るというので
お願いしてみた。

後から
ボディカラーを
ブルー系に塗り替える
つもりだったので

ブルー系の
ツイードのような
フランスっぽい生地で
作り替えてもらった。

この生地が
のちに
色を塗り替えたときに
大ハマリだった。

すごくステキになった💛


毎日の通勤
週末に
遊びに行く時も
いつも
ダックちゃんで走った。

毎日乗るおかげで
自分の手足のように
馴染んできた。

旧車マニアのひとは
アシグルマを通勤に

遊び車を2CV
することが多いが

わたしはいつも
ダックちゃんなので
ひとの何倍
楽しさを満喫できた。

車のイベント
ミーティングにも
よく出かけたものだ。

ボロくて
チープな車なのに

2CV
どこに行っても
人気者
ひとが集まって来た。

高級車の
オーナーさんまで
見に来られたので

少々恥ずかしくて
恐縮してしまった。

個性的な車
乗っていると

お店の人に
すぐに
覚えてもらえる
メリットがある。

フレンチレストラン
オーナーさんには
とくに喜ばれた。

お店の前に
2CVを停めていると
お客さんが
たくさん来ると
喜んでもらえたのだ。

いつも
後からひとが
わんさか
入って来た。

みんなが
車を見て
笑顔になるので
いつも嬉しかった

良いことばかりでは
なかった。

旧車
当たり前のことだが

消耗パーツ
マメに
点検して
替えなければ
不具合が出る。

メンテ
お店選びには
苦労をした。

今の車の
ディーラー
パーツはほとんど
アッセンブリー交換

修理をしてくれなければ
話にならなかった。

最初は
近所の車屋さんで
メンテ
お願いしていたが
手に負えなかった。

旧車仲間の紹介で
修理のメンテを
してくれるお店が
見つかったのが
幸いだった。

遊びに出た途中で
車が
止まってしまったことが
何度かあったが

うまい具合に
よけて
停車できる場所
うまく停まれた。

レッカーがきても
処理に
困ることはなかった。

きちんと
消耗品を取り替えて
メンテをすれば
旧車でも
きちんと
使えることが分かった。

丁寧な
運転を心がけていたので
自分で
壊すことはなかった。

大体車は
経験上 エンジンの始動
悪くなったら
要注意なのだ。

ダックちゃん
大した不具合は
出なかったが

一度だけ
顔面蒼白💦どうしよう💦
‥と思う出来事があった。

会社から
帰るときに
エンジンを始動させようと
キーを回したら

キーシリンダー
経年変化で
もろくなっていて

ヒビがはいって
粉々になった💦

あのときは焦った。

粉々・バラバラになったので
キーが回せない。

だけども
始動しないことには
家に帰れない💦

どうしよう‥と思って

考えついたのが
ジグゾーパズルみたいに
バラバラのものを
シリンダー内に
うまく収めて

梱包用に使用する
透明の強力なテープ
貼り付けて
固定してしまう
方法だった。

火事場の馬鹿力・・
ではないが
困った時には
思わぬ知恵
浮かんでくるものだ。

その方法は
なんと!うまくいき✨

キーを回すと
いつものように
エンジンが回った。

「ラッキー!✨」

テープの粘着力が
強かったおかげで

翌日
車屋さんに
ダックちゃん
連れて行く時も

そのままエンジンが
始動出来て
事なきを得た

しっかりと
メンテをしていると
旅行にいくのも
安心だった。

意外に丈夫
元気に走ってくれた。

をあけて
オープンで走ると
尚、楽しかった。

青い空が見えて
鳥の声が
すぐそこで
聞こえた。

ダックちゃん
ボディカラーは
エンジ・黒
ツートンで

チャールストンという
モデルだったが

暖色系は
どうもしっくりこなくて

後に
グレーがかった
青色に
塗り替えることに。

塗装
お願いするときに

「どんなカンジの色に
しますか?」

・・といわれたので

ちょうど近くに
青い色の
バケツが目につき

「このバケツの色に
してください!」
思わず言ってしまった。

きれいすぎる色より
すこしだけ
濁った色の方が
ダックちゃん
ピッタリだった。

塗装は
思い通りの色に
出来上がり

ようやくホントに
自分の車
なった気がした。

チャールストンの色は
クラシカルすぎて
洋服が
難しかったが・・

ブルーグレイになって
お洒落な感じになった。

デニムでも
ワンピースでも
どんな洋服でも
お洒落に見えた。

何年も
ダックちゃんとの
楽しい生活
つづいた。

今から考えると

よくも
あんな車に
乗っていたものだと
思うけれど

あの頃は
ユメのように
楽しかった。

決して
高価ではないが
自分に合った
車に出会って

毎日乗って
使い倒して
乗り倒した想い出

何ものにも
代えがたい。

スキならば
何があっても
なんともなかった。

周りから見れば
お馬鹿さん
見えただろう。🍀

旧車沼・・・

そう書いたけれど
沼ではなかった。

よく外野
旧車に
乗ったことがないのに

「外車(この表現はキライ)は
よく壊れるでしょ?」・・と
言われたものだ。

ふるいので
消耗パーツ
くたびれているだけなのに。

「お乗りになったことが
あるんですか?」と聞くと

ほとんどが違った。

中には
旧車に乗っていても

扱いが荒くて
自分で
壊している人もいた(笑)

そのことに気付かず
「よく壊れる」
・・というのも
なんだかなぁー。

スキだから
何があっても
なんともなかった。

適切な対処をすれば
よいだけだった。

恋愛
同じかも‥と思った。

スキならば💛
イバラの道
なんともないのだ。


思い切って
2CVに乗ってみて
良かった💛

時は流れて・・・・

現在は
便利な現代車
乗っている。

快適が手に入れば
反面
面白味が少なくなった。


ライフスタイルが変化
もうそろそろ
旧車はやめようと
主人と話し合い

近県のかたで
2CV
探している人がいたので

どうせ手離すのなら
2CVが好きなひと
お譲りしたいと思い

迎えに来ていただいた。

ダックちゃん
お嫁入りしたのだった。

さすがに
さみしかったけれど

毎日一緒
楽しさを
堪能していたので

気持ちは
スッキリしていた。


いまも
2CVを見ると
胸が
キュンとなる
💛

ダックちゃんが
大好きだった

非力
ダックちゃん
走るとき

いつも
励ますように
声が出た。

「GOGO!ダックちゃん」✨































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