Outerwilds DLCを終えての、感想や思ってたことのメモ【ネタバレ全開】

Outerwilds DLC(Echoes of the Eye)の全力ネタバレを含んだ、ただの感想とか思ってたことのメモ。忘れないうちに。未プレイヤーは見てしまうと後悔するのでプレイしてから見てね。







結論から言うと大満足でした。
ただ、本編が100点満点中143点ぐらいだったのに対し、DLCは100点って感じ。
まぁ100点なので、差し引きで非の打ち所がないくらいよかったってことなんですけど。
あとOuterwildsベテランではないので、いまいち分かっていないところがある。まぁメモなので。


総プレイ時間は14時間くらい。
一番最初に流れ者に入る時点で4ループぐらい使ってしまった。Gabbroに何回も話かけに行ったり。そもそもPV見てりゃ分かるだろって話でしたね…
あと初手で深宇宙衛星にぶつかっちゃって実績獲得した。まだ0.1%の人しか取ってないのこれ…

もう流れ者の外形を確認できた時点でわくわくは止まらなかったし、いかだが切り離されておもむろに人工感のある内部世界が明らかになったときは放心していた。あぁ、また惑星探索ができる…
そして忘れていた「航行記録更新完了」の文字が出る高揚感。たまらん…

確か最初の死因は増水した隠れ里手前の水路の電線?にひっかかって死。
あとは増水に流されて岩に体を打って死んだり。増水で家の木材の間に挟まって脱出できなくなったり。
ドアの開閉時に無理やり出ようとして体が挟まって死んだり。まぁでもあまり下手して死ぬような場面はなかったような。大概は時間切れ。

リールは文章がほぼ無いのに言いたいことが大体分かって世界観的にすごくよかった。
ちゃんと航行記録では文章化されてるので答え合わせもできるし。
リールの一部が焼かれているところで興奮。王道の隠蔽したい真実感。
これ翻訳機能をアップデートして文章読めないのかな?って炉辺に帰ってみたら「研究するから半年待って!」って言われて笑った。そりゃそうだよな。むしろ半年で翻訳できる見込みなだけでもすごいよ。

眼のシンボルが家の中に落ちていてまた興奮。やっぱり君たちも眼に狂わされた種族だったのか…
しかも明らかにシンボル壊した?焼いた?ような跡があって、「眼は異物だ」と言わんばかり。実際ほぼその通りだった…

イカダはループごとに乗るので、自然とイカダマスターになる。なるよね?
激流の中一回もぶつけずに里から塔まで行くの楽しい。別に意味ないんだけど…

神跡の中で見られる3つのリールの隠し場所が位置見るまで全然気づかなかったのすごかった。
場所を示されるとすぐに見つかるような位置なのに…気づく人は位置見る前に1~2個は気づきそう。

そもそも「危険そうだから目の信号というか存在隠して自分たちは別世界に逃げ込むか」って思い立って実行できるのがすごい。
Nomai達の衛星観測で目の座標分かったってことは、存在の隠蔽まではせずに信号だけカットしてたってことかな。
たぶんNomaiの眼の信号観測は、"彼"が信号カットを止めたとき分の信号だったってことだよね。
眼自体はずっと目視確認はできるようになってたのかな。よく分かっていない。

Nomai達がやたら眼に積極的なので、ここの人たちが消極的なのが対照的でよい。
そりゃ明らかにヤバそうな存在だし、恐れるのが自然だよな…。Nomai達が強靭というか狂人というか…
Nomai達が本気で眼のヤバさに気づいたとき、どんな行動を取るか気になってしまう。逃げずに対処しようとするのかな。

夢の世界?疑似現実?はまた雰囲気が違ってよかった。
なんかイカダに乗ってるとディズニーランドのアトラクションみたいな感じだと最初は思った。明かりがきれい。
これ前住人がいるなら敵対してくるだろって思ったけど案の定だった。
そもそも「隠す」ってコマンドが出ている以上、隠さないと進めない=スニーキングか?って思ってた通り。
自分たちが逃げて来た安住の地に異物がいたらそりゃ追い出すよね。まぁ何を思っての敵対かはよく分からないけど。
殺そうとしてこないだけマシなのか。でもなんか「追跡者に脊椎矯正を施される」って実績取ったときはなんか骨をパキャッとやられていたような。ぶつかったからかな?落ちて死ぬほどの怪我しても現実に戻るし、そもそも疑似現実じゃ死ねないのかな。

この疑似現実って何をコアに動いてるんだろう。もし半永久的にこの世界が存続できるのであれば神の領域に手が届いているような気がするよな…もしこの疑似現実の中で子どもが生まれることができたら、灯に依存しない独立した疑似世界の住人に…まぁ無理なんだろうな多分。この「流れ者」が崩壊したら疑似現実は崩壊するだろうし、結局世界の創造とまではいかないか。

ホラー部分はまぁ…アクセントとするには重すぎるというか、賛否両論得て然るべき要素かとは思う。
でも、DLCだし、本編にない新しい試みを!という姿勢として自分は高評価だった。スニーキングも、何回かやって構造を把握すればすごく高難易度ってわけではないし。まぁ、6回づつくらいは挑戦した気はする。クリアしてから、谷の方はエレベーターで下からくれば短縮できるのでは?って思ってたけど、実際めっちゃ楽できるらしい。試せばよかった…

音楽が鳴ってる家の炎の中についてはリールでヒントもらう前に飛び込んでしまった。明らかに終点なのに何もなくて怪しかったので。
家までのスニーキングをして、中に入る→何か重要なものがありそうだけど人が多すぎて絶対捕まる→何回かやる→増水で焚火が消えて戻されるとき、自分より一瞬前に住人が消えてる気がする→これ焚火消えないところから入れば住人だけ消えるんじゃ?っていう気づき、完全にゲームの思い通りなんだろうけどすごく明瞭でよかった。

最後の"3つの封印"については、いわゆる「バグ利用」な感じでめちゃめちゃ好みだった。
不具合を逆手に取る手法ほんと好き。

左の足場のやつは、「足場が見える」じゃなく、「足場を揃えるギミックが透けるのでダイヤルで足場を作ることができる」なのが細かくてよい。ただ既設の足場が見えるだけじゃないのが素晴らしい。
遺物を手放すのも、既プレイヤーが口を揃えて言っている通り、「明かりが無いと心細い」という心理を上手く突いていて非常に良かった。無理でしょ手放すの。

右(鐘のやつ)については、そもそも死ななきゃ鐘を回避できないって発想もさる事ながら、「焚火を死ぬために使う」っていうギミックをここで盛り込んだのが本当に好き。焚火で眠れる、焚火でダメージを負えるっていう本編ではただのシンボル、仕様だったものをギミックに落とし込む発想よ。てっきり鐘の回避手段は明かりを消すだけか?と思わせておいてからの反則めいたすり抜けはほんと良くできてる。あと、ループするとは言え、世界の謎を解くためだけに焚火で自殺できる主人公の胆力な…
これやってないけど、ワープコア取ってから疑似世界に死に入りしたらどうなるんだろう。明かり消えたら"死亡しました"なのかな。

なんか軽いエンディングみたいなのがDLCとしてあってよかったかな?って思ったけど、封印を解いた先の展開は良かったし、本編EDを見たら満足したので、これくらいさらっとでもいいなぁと感じた。そもそも本編の終わり方もかなりさらっとだし。

封印されてた子との邂逅良かった。ビジョン共有した後に鳴くの、「エモい」って言ってしまってもいいけど、すごい複雑な感情なんだろうなぁってしみじみした。この人たちから見たら眼の信号を解き放つとか極刑並のことしてる気がするけど、「疑似現実に永遠に封印する」っていう手法はやっぱり死よりよっぽど辛い刑なのかなぁ。解放される見込みもないし。というかこの疑似世界って寿命の概念はどうなんだ。分からん。

個人的な不満点を挙げるとしたら、
①そもそも宇宙探索ほぼしてないじゃん
②謎同士のリンクが分かりやすいので、点と点が線になる瞬間があるわけではない
③最初の導入もう少し分かりやすくしてもいいのでは?
くらいか。

①これはDLCなのでしょうがないと思う。新しい惑星とか3つ4つ増やしたりすると本編と整合性が取れないし。そういうの期待するなら続編に期待しろってことで。
②これも1つの舞台だけで進行する以上どうしようもないような気が。結局言ってしまえばほとんど「リール探し」であるのは、まぁ本編も石板と文章探してるだけと言われるとまぁそうだし…って感じもある。量子ゆらぎ的な要素があってもよかったかな?
③ただ自分が詰まっただけなのでなんともだが…もっと「この角度の時の映像をもう一回チェックしてみよう」くらいの文章があったら分かりやすいような。そこまでヒントいらんって人もいそうだけども。

自分としては、ゲームに対してプレイヤーが「ここをこうするべきだった」という評価をするのは何かお門違いだと思っているので、
ホラー要素、今回の世界観、謎解き、全てひっくるめた上で非常に良かったと思っている。
本編もDLCも1つも回答やネタバレを見ずに進めたので、個人的なゲームバランスはめちゃくちゃよかった。DLCも、答え見ちゃった…って人が多くいるようだけど、自分は全部自力でなんとかなった。発想力というかひらめきの勝負なので、ここは運もある気はするが。

もう一度この世界を新鮮な気持ちで探索できたこと、新しい展開、新しい試みがあったことだけで、もう十分すぎるほどお腹いっぱい。
「本編を崩さず、かつ本編をより魅力的なものにする」という意味ではこの上無いものだったと思う。
本当に良いものを作ってくれて感謝です。


追記:エンディング見ようと久々に闇のイバラに向かったらアンコウに食われた。何よりも先に滅びてくれ…。

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