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特異点

3年前東京NSCに入ろうと思った理由は、相方見つけやすそうだからとか、当時好きな芸人が東京吉本に多かったからとかだから吉本興業信仰があるわけでもないし、今でも吉本の一員っていう自覚がないから思い入れもないけど、お笑いは吉本興業のものだと言われたら、そうだねって思う。

漫才がどうやって生まれたかとか、コントも大喜利も誰がやり始めたとか知らないけど、今までお笑いっていうものは吉本興業を中心に動いてきていて、今もそうだと思う。浅草、他事務所、俺が知らない何かしらの界隈に勢いがあった時代もあっただろうけど、それ以上に大きな存在としてずっと吉本興業はあったんじゃないかな。

革命が起きたこともあったんだろうか。あったとして、それすらも吉本のストーリーに組み込まれていて、利益に還元されている気がする。
思惑通りと言うと違うかもしれないけど、他事務所もアマチュアも全部含めて吉本にエネルギーを与えている。お笑い芸人を騙って活動している以上、みんな吉本。体制側、レジスタンス、全員で吉本興業をやってる。抵抗も調和も革命も全ては吉本の中で起こっていること。

お笑いでは吉本を倒すことはできない。倒すとかそういう次元ではない。対象ですらない。「これだから吉本は」なんて言葉に使われている"吉本"という単語は吉本興業の本質を現してはいない。お笑いの中では吉本興業に触れることすら不可能なのだ。





そう思っていた。





彼を見るまでは。




お笑い界の第一級特異点。
マギでいうシンドバッド。マギでいうシンドバッドというか、マギのシンドバッドしか言われてない第一級特異点って言葉が今、お笑い界においてその芸人に当てはまった。

お笑いは吉本興業の中にあって、芸人はお笑いの中にいるのだから、芸人が吉本興業をはみ出ているなんてことあるわけがないのに。



その芸人とは…







彼の名は…








小松。






ミラ小松。



小松が覚醒した時、お笑いは吉本興業の手を離れ、小松のものになる。今はどういうことかわからないだろうけど見てたらその通りになるからただ見ていてほしい。



俺小松がTwitterに載せるバンドの練習動画何回も見て、歌詞なんて言ってんのか理解しようとしたりしてる。

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