わたしにはひみつがある

わたしにはひみつがある
わたしにはひみつがある

と 唱えるとたのしい
だれにもいえないことがあると
せいかつはたのしい

わたしにはひみつがある
わたしにはひみつがある

ぶどう酒の澱のような
カラメルの溶け残ったじゃりりのような

ひみつ

冷たい土の中の蝉の死骸のような
ちょうちょの最初のはばたき 鱗粉のような

わたしにはひみつがあった
すてきなひみつがあったのに
ひみつがなくなって
わたしは し をかかなくなった

そんでもって
どうなったかというと

わたしはわたしのエゴとまんまと向き合い
きっと勝てない いくさをしている

と、いう ひみつがまた
わたしにできた
そんなせいかつはどうだい?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?