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誰かのいちばんになりたかった私が自分のいちばんを見つけた話

ずっと探してた

時は1年前の昨日、2021年8月22日土曜日の19時まで遡ります
翌日、私は部活のコンクールで、ステージに立って、たくさんの観客の前で、最高の仲間たちと一緒に、この夏の集大成である歌声を発表しているはずでした
なのに、コロナとかいう奴は、人に幸せをいとも簡単に奪って逃げていくんですね、残酷だ
12時間後には学校にいるはずで、部室という名の音楽室で最終調整をしているはずで
そんな前日の夜、我が家は食事の場
母のスマホに1件のメールが届きました
学校からのメール

「合唱コンについてだって」

当時、校内合唱コンの話も夏休み前に進んでいて、部活の話なのか、行事の話なのか、その言葉1つじゃ判断しきれなくて
スマホを受け取って文面を読むわけですよ
……理解できなかった

「コロナウイルスの感染状況が良くないからステージには立たず、音源審査で大会参加する方向に移行する」

みたいなことが書いてあって
めっちゃわかりやすく5行くらいにまとめてあったのに、なんて書いてあるのかわからなかった
…というよりも、理解したくなかった
幸せな夢を見たままでいたかったのかな
暫く呆然として、母にスマホを返して、そこで初めて現実として捉えられて
気付いたら泣いてた
泣きたいなんて感じなかったし、「あ、これ泣くな」っていう予兆もなくて
信じられないくらい急に、溢れてきて
私がいちばんびっくりしてた
母なんか「そうだろうな」みたいな顔で私の顔見てたし、妹弟なんか何食わぬ顔でご飯食べてたし
泣き止んだ後に食べた生姜焼きは当たり前のように冷えてて、水よりも味がしなかったです

中学最後の大会で
めちゃくちゃ気合い入れて頑張ってたの
ここで金賞取れれば関東大会出れて、もっと長い間、大好きな人たちと、大好きなことをしていられる
その一心で、暑い中、毎日毎日頑張ってたの
1年間続けてきたはずなのに全然慣れない部長の仕事こなして
指示通らないから、ただでさえ酷使してる喉更に酷使して、声張り上げて、それでも通らなくて
だけど、その当時、合唱は私にとって全てだったから
部活でたまったストレスを発散するのは部活で
合唱で病んでも、逃げ込む先は合唱で
それしかなくて
だから合唱で嫌なことがあっても合唱してたら気にならなかった
そういう矛盾だらけの夏休み
まさかさ、前日の夜に全てが潰れるとは思わないじゃん
ただただしんどかった
タヒにたくなった
合唱してない私なんか私じゃないって
最後までやり切れないくらいならタヒんだ方がマシだって
馬鹿みたいなことほざいて、当時いちばん大切だった人に迷惑かけて、傷つけて、心配させて
何やってんだろ私、って、何回もなった
でも思うことはやめられなくて
1年が過ぎた今、どう思ってるかって聞かれたら、迷いなく「あの日ステージに立ちたかった」って答える
正直な想い
当時の私のすべては合唱だったから
私が息をする理由は合唱だったから
今でも思い出したら、1年前と同じくらいの量の涙出てきます
何なら今半泣きしながらキーボード打ってる

ちなみに結果は銀賞でした
しかも銀の中ではトップ
もっと頑張れば金獲れてたんです
最高だよね、病ませに来てる

ステージに立たなくなったから、翌日の部活はなしになって
1日忙しくする予定だったから急に暇になっちゃって
本当は朝5時に起きて喉起こして、整えて、最終調整しに学校へ向かうはずだったのに
その必要がなくなっちゃったから、めちゃくちゃ久しぶりにお昼くらいまでごろごろしてた
実際は、めちゃくちゃ気分沈みながら、夜泣きながら寝たせいで頭痛いし体重いしで起きる気力もなく、布団に寝っ転がりながら死んだ目で焦点合わせずにボーっとしてただけなんですけど
流石にご飯食べないとお腹空くから、とりあえずそのためだけに起き上がって、顔洗って、着替えて、髪結んで
ご飯は相変わらず味がしなくて
人間って不思議で、1回起き上がっちゃうともうしばらく寝れないんですよね
もう1回寝る気もしなくて、だからと言ってやってない塾の宿題やる気にもなれなくて
気分紛らわせるつもりで開いたYouTube
テンション上げようと思って再生した大好きなボカロ
オススメに出てくるやつ片っ端から聴き漁って
その中に混ざって出てきたのが、いれいすの「ヴァンパイア」以心伝心企画の動画でした


この気持ちの答えを知ってるのは君だけだってわかってた

私実は、元々「歌い手」が地雷だったんです(正確に言うと「歌い手リスナー」)
この際なんで言っちゃうけど、某苺の王子様の一部害悪リスナーさんの印象が強くて
ちゃんと推し事してるリスナーさんには本当に申し訳ない認識の仕方だったと思ってる
けど、当時は界隈について詳しく知りたいとかいう気持ちもなかったから、たった1つのグループのめちゃくちゃ小さい嫌な部分しか知らないまま、どんどん苦手になっていって
この動画を再生したのも、「以心伝心って何、どういうこと…?」みたいな、興味と好奇心から手が動いてただけで
そんなに知識があったわけじゃないし、当時テレビ出演とかもする全国的に有名なアーティストを推してたから、「趣味」の延長線上みたいな歌い手なんて、下手ではないけどそんなクオリティ高いわけでもないんだろうな、ってめっっっっっっっちゃくちゃ失礼な偏見を持ってたわけ(まじですみませんほんとにごめんなさい今でも一瞬でもそう思ったこと後悔してますすごく反省してます一生かけて土下座します)
開いてみたら、私のタイプドストライクの声が6つ聴こえてきて

声良、歌うま、ビジュ良、え、好き

ってね、まあはい、軽率に惚れました()
あんなに歌い手毛嫌いしてたのに、びっくりするくらいほんと一瞬で堕ちた
精神も情緒も不安定で、心にぽっかり穴が開いてたタイミングで新しいものを知ったら、まぁそれで穴埋めるよね、みたいなのもあったかもしれないけど

でもそこから、歌い手のイメージがガラリと崩れたと言いますか
そもそも「企画歌ってみた」が初見で
歌い手の「アニメ動画」も「日常動画」も「ファンミーティング」も「個人配信」も「オリジナル曲」も「グッズ」も「CD」も「ライブ」も、私は全部いれいすで知りました
歌い手って、ただの歌ってみたあげるだけじゃないんだ、って
笑わせてくれるんだ、って
歌声じゃない声聞けるんだ、って
カバーするだけじゃないんだ、って
動画再生する以外の応援の仕方あるんだ、って
会えるんだ、って

知れば知るほど沼ってたことは嘘じゃないし、大好きになってたのは事実
でも時期が最悪で
大好きな後輩ちゃん達と、最後にステージに乗れなかったことをずっと引きずってて
あろうことか、「部長だったのに」ってありもしない責任を自分で自分に押し付けてて
私は、後輩ちゃん達を最後まで導けなかった私は、簡単に笑っちゃいけないんじゃないかって、簡単に幸せを感じちゃ駄目なんじゃないかって
笑えるくらい、馬鹿みたいに悲劇のヒロイン気取ってた
だから立ち直ったことを事実として捉えれるようになるまでは、私の中でいれいすは「現実逃避」だった
合唱から離れるための道具
悲しみを、ない責任を誤魔化すための道具
笑うための言い訳
幸せでいるための言い訳
いれいすのおかげで笑顔でいられて、幸せを感じられていたのは紛れもない事実だったのに

それに気づけたのは、本当の意味での中学最後の大会が終わった後でした
結局先生に誘われて、公立高校受験を条件に1月の冬のコンクールに参加させてもらうことができたんです(12月に進路先変更して私立単願受験したけど)
多分世界一不真面目な受験生だった
クラスメイトが皆、HR後、勉強だ塾だってそそくさと家に帰っていく中、私は1人部室へ向かって
家帰っても開くのはテキストじゃなくてYouTubeかTwitter
イヤホンで聴くのは英語のリスニング音源じゃなくて推しの曲
手に持つのはシャーペンじゃなくて線画用のペン
動画見て、曲聴いて、イラスト描いて、部活行って
「受験生って何?」がいちばん似合う人だったと思う
ほんとに勉強してなくて、いろんなことで現実逃避成功させてて
誰に対しても、何に対しても失礼だったと思う
自分の好きなものを、何もかも現実逃避するための道具にしてた
でも私がいちばん逃れたかったのは迫りくる受験のための勉強じゃなくて、無意識に自分にかけてた責任感

まあなんもしてなくても無慈悲に時は過ぎていくわけで
気がつけばコンクール当日でした
2022年1月16日日曜日
結果から言えば完璧でした
いつぶりかの金賞もらえたんです
でも「金賞の内の上位3校」が、関東大会出場っていう条件があって
残念ながらその中には入れなかったんですけど、大好きな後輩ちゃん達と中学最後に金賞を掴み取れただけで、私にとってはもう最高な思い出で
そのおかげか、この後の1週間だけは、すごく勉強に身が入って
と言ってもこの1週間後が入試日で
受験年で真面目に勉強したのは、この1週間と夏期・冬期講習だけ
偏差値60前半の進学校に受かったの奇跡でしかない

その1週間、勉強しながらずっと考えてた
私にとっての「いれいす」って何だろうって
何回考えても出てくる答えは「今の私に必要な存在」で
あの日金賞を取れて、私の中のもやもやが全部吹き飛んだんだと思う
でも多分、出逢った瞬間からちょっとずつ消えていってた
立ち直りかけているという事実を認めたくなかった私が、無理矢理引き戻そうとしてただけで


We can be Ireisu thanks to you

当時私は「ENCORE!!」がすごく好きで、入試当日は受験校に向かう電車の中、イヤホン大音量で動画を再生したことは今でもよく覚えてます
私がいれいすを心から必要としているように、いれいすも「君じゃなきゃダメなんだ」と歌ってくれている
「君」が36万人の「いれりす」を指しているとしてもどうだっていい
自分たちが辛い時も、自分のファンを、いれりすのことをしっかりと考えてくれる彼らが、私は今でも大好きです

しばらくしてネット上で合格発表がされ、無事合格を確認できました
微妙に少し緊張感のしていた心が解放されて、勉強からの拘束も解かれて(そんなに感じてなかったけど)
親の威圧もなくなって、スマホを触り続けることに抵抗感も感じなくなって改めて動画を1から見直して
ただただ、好きだけが深まった
今じゃ「今の私に必要な存在」どころか「ないと生きていけない存在」で
いれいす無くしてりいや無し、なんです、本当に
今のりいやがいるのは、いれいすと出逢えたからで
りいやがりいやとして笑っていられるのは、いれいすと出逢えたからで
あの時辛かったことと似たことを経験しても辛くならないのは、いれいすと出逢えたからで(若干トラウマだから息苦しくはなるけど、すぐ気にならなくなる)

今のクラスでまた3:1でハブられかけても、家に帰っていれいすメンバーのツイートに反応することを考えてたら辛くもなんともなくて
大っ嫌いな勉強も、いれいすにいい顔したいっていうとちょっとあれだけど(笑)、いれいすのためなら頑張れて(今のところ結果には出てないけど…)
最近身の回りの小物がピンクに染まってきてるのは気のせいです、はい

いれいすを知った後に他の歌い手さんの動画を見ても私に刺さらなかったのは、私にはいれいすじゃなきゃダメだったからだと思います
前までは常に供給過多ないれいすでいっぱいいっぱいで余裕がないからだと思ってたけど、思った以上に私はいれいすに夢中でした
だって常に供給過多な推し事に慣れてきた今も、もっと掛け持ちして推そうだなんて微塵も思えない
「I can be myself thanks to you」
私は、いれいすのおかげで私でいられるんです


いつでも 心の中には僕らがいるよ

学生しながら歌い手活動を続けられている努力家なりうくん
唯一無二のかわいい声でリスナーを常に魅了させているいむくん
独自の歌ってみたで、プロのラッパーさんにも才能を褒めちぎられているしょにだ
信じられないほどまっすぐリスナーに愛を伝えてくれるないくん
かっこいいのにかわいくて、意味分かんないくらい多才ないふくん
自分のやりたいことに向かってまっしぐらで絶対に手を抜かない悠くん

勉強なんて、何かをサボる言い訳にできなくて
もう一生出逢えないかもしれないから忘れられなくて
自分には才能なんてないから、なんて簡単に諦めることなんてできなくて
あまりにもまっすぐな言葉だから同じものを返す以外に方法が分からなくて
ありすぎるギャップから目を離すことなんてできなくて
何か小さなことでも、折れる理由になんかしたくなくて

1年前の今日、偶然彼らの動画を見つけて、彼らの声を聴いたことによって、私の人生は大きく変わりました
あのタイミングで彼らに出逢っていなければ、今のりいやは確実にいなかった
今よりもっともっと醜い人間で、自分に向けられた言葉じゃないものにもおかしいくらい過剰に反応して、常に気持ち悪いくらい病んでたんじゃないかな
「3年以内に武道館」という大きな夢を掲げて、まっすぐにその夢を追いかけて、大きくなってからも努力を怠らず、変わらずに変わり続けていく彼らは、私の光だった
目標だった
彼らみたいにがむしゃらに動いて、自分の手で、自分の力で夢へ近づく1歩を掴み取りたい
勿論いれいすは名の通り「イレギュラー」だから、彼らの背中を追いかけても彼らみたいに2年も経たずに「超人気歌い手グループ」と呼ばれるまでに大きくなるなんてことは、私にはできない
でも私の心には皆がいるから
どんな時でも背中を押してくれるから
今の私が生きていられる理由は、彼らだから
だから、頑張ろうって思える
頑張りきれなかったり結果が出なかったりするとめちゃくちゃ悔しくなる
前までの私ならそこまできたら「私には無理なんだ」って諦めるところを、そこで終わらず「次はもっと!」っていう考え方ができるようになったのは、今を今で終わらせずにもっともっと高みを目指すいれいすに出逢えたからです


ねえ 騙されたでしょ?

この1年はびっくりするくらい一瞬でした
全てに騙されているんじゃないかっていうくらい
テレビも、カレンダーも、家族も学校も
何もかもに嘘をつかれている気分
本当は昨日出逢ったばかりなんじゃないかって、それくらい一瞬で過ぎていったいれいすとの1年間
その全てがイレギュラーな彩りで溢れていて、キラキラと輝いていて、忘れたくても忘れられない素敵な日々でした
いれいすに触れなかった日なんてたったの1日もなくて
それこそ最初は、人生で一番辛い出来事を経験した後すぐに立ち直ってしまいそうになった自分が許せなくて、「現実逃避」とか言って誤魔化してたけど
本当はずっと大好きでした、大好きです
だからもう、この出逢いは運命だと思うことにしてます
出逢うべくして出逢ったんだと思う
いや、絶対そう
そもそも私が飽きっぽい人間で、ピークがくるともうほんとにそれしか見えないっていうくらい心から好きなのに、山が過ぎるとそれまでの愛が嘘だったかのように全部が冷めてしまうタイプの人なんです
でもいれいすにはそうはならなくて
あの日からずっと、ピーク状態が続いていて、ずっと大好きで

もっと早く出逢えていたら、こんな辛い思いをしなくても済んだのかなって思うこともあるし
出逢えていなかったらこんな辛い思いをしなくても済んだのかなって思うことも、言ってしまえばある

でも、そうやって私の感情をこんなに動かしてくれたのは、今まで出会ってきた推しの中でいれいすが初めてで
辛い思いをする度に、嫉妬する度に、変に想い拗らせる度に
私ももっと頑張ろう、そう思えるようになったのはいれいすと出逢ってからの私のいちばんの成長
いれいすと出逢ったから変われたんです
本当に
感謝してもしきれない

私に笑う理由をくれてありがとう
私が前を向く理由をくれてありがとう
私に息をする理由をくれてありがとう
私を救ってくれてありがとう
この世に生まれてくれてありがとう

いれいす無くしてりいや無し!
これからも、騙されたと思ってずっとずっとついていきます!
あわよくば、6人全員がマイクを置くその日まで、彼らの笑顔を一番近くで感じていられますように
歌声を一番近くで堪能していられますように
武道館で会えること、楽しみにしています!!

絶対に叶えてください。いれりすに誓った約束を
一緒に叶えましょう。いれいすの物語の約束を

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