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モトヤフ尾澤稔さんインタビュー

本日は、ヤフーの草創期に当たる1999年から約7年間ほど、就職転職、グルメ、占い、YahooBB(会員、課金)、ウォレット立ち上げ、MyYahooリニューアルなどの各サービスにエンジニアとして関わられ、ヤフー退職後はIT系5社でエンジニアやEMとして活躍された後、2022年7月にはエムステージコミュニケーションズCTOに就任、同年10月には同社の代表取締役にも就任された尾澤稔さんにお話しを伺いました。

-尾澤さん本日はよろしくお願いいたします。まず最初にお名前をフルネームで教えてください。

尾澤 稔(おざわ みのる)と申します。よろしくお願いいたします。

-ご年齢はおいくつですか。また差し支えなければお生まれとお住まいも教えてください。

現在52歳です。生まれは長野県伊那市で、現在の住まいは埼玉県朝霞市になります。

-これまでのプロフィールをご紹介ください。

新卒で芝浦にある通信系メーカーに入社。OS(TRON)など作っていました。
1999年7月にこれからはネットの時代と考えてヤフーに転職しました。

ヤフーでは0→1フェーズを多く経験しました。具体的には就職転職、グルメ、占い、YahooBB(会員、課金)、ウォレット立ち上げ、MyYahooリニューアルなどです。

その後、IT系5社(Jストリーム、レコチョク、駅探、ビデオマーケット、出前館)でエンジニアやEMとして働きました。また開発部門の部長・マネージャー、インフラ部門の部長なども経験しましたし、事業推進や事業企画などを兼任でやっていた時もあります。

2020年4月にはフリーランスに転身し、HR系事業、電子マネー事業、MA事業などに参画し、PdM、PM、開発組織アドバイザーを経験しました。2022年7月に「すべては、持続可能な医療の未来のために」のビジョンを掲げて医療・ヘルスケアの課題解決に取り組むエムステージグループのエムステージコミュニケーションズCTOに就任、10月に代表に就任しました。

-ヤフーの在籍期間はいつ頃でしたか?

1999年7月〜2006年8月です。

-ヤフーに入ったきっかけは何でしたか?

ネットの時代を感じて、当時群雄割拠だったポータル系の企業に応募してご縁があったのがヤフーでした。入社したときのオフィスは箱崎でした。

-ヤフーでのお仕事はどんな内容でしたか?

先ほども触れましたが、エンジニアとして、Y!就職転職、Y!グルメ、ニューズ、天気、占い、MyYahooリニューアル、ウォレット立ち上げなどに0->1フェーズで関わらせていただきました。今も残っているものは少ないですね。

-ヤフーで学んだことはどんなことでしたか?

WEBサービスの仕組み、WEBサービスの作り方など本当に基礎を学べました。
事業も組織が超拡大フェーズでしたので、自分で周りをうまく巻き込んでいく力をつけられたことも大きかったと思います。
現職では医療・ヘルスケアの課題解決に取り組んでいますが、多くの課題を抱える分野のため、より多くのものを生み出し、ひとつひとつの課題を解決していく必要があります。
そのためには、課題を解決するアイディアをスピーディーかつより良い方法で形にしていく必要がありますが、ここにヤフーでの経験を活かすことができています。

-ヤフー時代のエピーソドやトピックはありますか?

当時は新規立ち上げのプロジェクトが多かったので、常に意見を戦わせながら、事業をブラッシュアップして作り上げていっていました。
お互いに白熱していくことも多かったので、よく怒っている人だと思われていたかもしれません(笑)
特にウォレットの立ち上げ時や立ち上げ後、当時はまだチャレンジングな取り組みであった課金系の仕組みについてはよく相談を受けましたし、熱のこもったやり取りが多かったですね。
あの頃の、本当に立ち上げ初期のベンチャーの空気感は、今も懐かしく思います。

-辞めたから分かるヤフーの良さというものはありますか?

あくまでも在籍当時の印象ですが、スピード感が全く違うなと感じました。
あのスピード感だから勝てていたのだと感じています。その後「爆速」という言葉が大きく取り上げられることになりますが、既に相当な爆速感はあった気はします(笑

-ネクストキャリアを選んだ決め手は何ですか?

ヤフーを辞めたのは、音楽を聴いたり映画鑑賞やゲームといったエンターテイメントが好きだったこともあって、エンタメ系の事業に関わりたいという考えがあってのことでした。そのタイミングで、エンタメに近い事業であるJストリームからの誘いを受けてジョインすることにしました。

エンタメ系企業のキャリアが長いですが、実はその後、家族が病気になってしまったことで、ワークライフバランスを取る必要が出てきたことなどもあり、キャリアの軸を変えた時期もありました。

医療分野に興味を持ち始めたのもその頃です。家族の病気という経験、そしてその時に医師の長労働時間などの問題を目の当たりしていたこともあり、いつか医療分野の課題解決に携わりたいとの思いを持つようになりました。

そんな中で、現職である「エムステージコミュニケーションズのCTOに」というお話を頂きました。「すべては、持続可能な医療の未来のために」というビジョンと、社会に対して価値提供をしていくためにプロダクト開発が重要なのだというグループCEOの熱意に強く共感し、心が決まりました。

-現在のお仕事は具体的にどんな内容でしょうか?

エムステージコミュニケーションズで代表兼CTOをしており、エムステージグループ5社が提供する医療に関するサービス、プロダクトの開発を一手に引き受けています。当社にはエンジニアやWebデザイナー、メディア編集者らが所属しています。
事業の領域としては、医療人材、産業保健、医療経営の3つの柱で展開しています。
(事務局参考)
エムステージグループとは👉
 株式会社エムステージホールディングス
 株式会社エムステージ
 株式会社エムステージマネジメントソリューションズ
 株式会社リウェル
 株式会社Rakusai
 株式会社 M.PLAT

-現在の仕事の面白いところや素晴らしいところを教えて下さい。

エムステージコミュニケーションズの前には、フリーランスとして活動していたのですが、フリーランスはやはり他社の事業のお手伝いをするという立場でしたので、自分のサービスを作っていきたいとも思い始めていた頃でした。
エムステージグループCEOの杉田さんと話をする中で、「すべては、持続可能な医療の未来のために」のビジョンに強く共感して入社しましたので、このビジョンのもと、医療・ヘルスケア領域のプロダクト開発を加速させていくことを非常に楽しんでいます。

-今、特に力を入れていることは何ですか?

エムステージグループを支えるプロダクト開発の体制作りですね。まさにこれから開発部門を形にしていくという段階で、0→1の組織づくりに関われるということにも面白さを感じていました。ビジネスサイドと一緒になってプロダクト、サービスを作っていく姿勢を大事にし、開発の段階からではなくプロジェクト初期のサービス企画段階から自分たちも参画し一緒に進められる体制を取っていきます。そのために2023年4月に30名程度の組織にして、開発ラインを複数動かせるような体制構築を予定しています。

-ご家族以外で尊敬している方がおられたら教えて下さい。

故)ヤフーの井上元社長 と エムステージグループCEOの杉田さん です。
どちらもセンスのお化けだと思っています。
ビジネス戦略というか、サービスを作っていくタイミングやスピード感などのセンスがすごいと感じています

-ご趣味は何ですか?

埼玉県民ですので、浦和レッズを応援することです。
スタジアムにも年に何回か足を運んでいます。
御朱印集めを始めたいと何回か思いながら始められていません。

-コロナで変わったことはありますか?

コロナと同時にフリーランスになったこともあり、当時、働き方は大きく変わって家から出ることが減りました。もちろん現在は、会社に行っていますよ(笑
エムステージコミュニケーションズの就業スタイルとしては、オフィスワークとリモートワークのハイブリッドワークです。

-ライフワークは何でしょうか?

特にはないですね・・・
浦和レッズの応援?
ウォーキング(ピクミン集め)?とか。

-これからチャレンジしたいことは何ですか?

医療分野はこれからも伸びていくし、なくならない産業です。なくしてはいけない産業で、そのために私たちがやるべき課題が数多くある分野です。

個人的には、これまでメンタル不調に陥った仲間も多く見てきていることから、特に産業保健領域をもっと伸ばしていきたいと考えています。資金的にも人員的にも体力のある大企業では、産業保健に力を入れる企業は増えてきましたが、まだまだ中小企業ではかかるコストや労力を考えると、取り組みが難しい企業も多くあります。

ですが、メンタルの問題は何も企業規模で決まるわけではなく、中小企業だから必要がないというものではありません。むしろ、事業スピードの速いベンチャーや人員に余裕のない中小企業こそ、産業保健が必要な面があるはずです。そうした中小企業やベンチャー企業に使ってもらえる、使いやすいサービスを作っていけたらと思っています。

そのために、「なぜ作るのか」、「何を作るのか」を大切にしたプロダクト開発を行って行けるよう、エムステージコミュニケーションズの組織を強化していきます。

-イマヤフに伝えたいメッセージをお願いします。

ヤフーは大好きでした(辞めてから気づいた)ので、あの時から今もヤフーにいる方には本当に尊敬と感謝の気持ちがいっぱいです。

-モトヤフに伝えたいメッセージをお願いします。

久しぶりに会った時に緊張するとか言わないでください(笑)。
あの時代を一緒に過ごせたのは本当に良かったと思っています、みんなで集まれると嬉しいです。

-読者に伝えたいメッセージをお願いします。

医療・ヘルスケアの課題はまだまだたくさんあり、より多くのものを生み出し、ひとつひとつの課題を解決していく必要があります。そのためには、課題を解決するアイディアをスピーディーかつより良い方法で形にしていく必要があります。なぜ作るのか、何を作るのかをしっかりと理解して、どう作るのか、どのような体験を提供できるのかということがとても重要です。一緒に持続可能な医療の未来をつくる仲間を募集しています!

-尾澤さん、本日はインタビューにご対応ありがとうございました!

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