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ローディー高野さんインタビュー

今回は、Glenn(グレン)トライアスロンチームに所属している高野典人さんにインタビューします。高野さんは膝痛のリハビリをきっかけに7年ほど前に本格的にロードバイクを始められ、その後ロングライドやブルベにもチャレンジ、そして2019年には念願のパリブレストパリにも参加し完走されたタフなローディーです。また奥様もトライアスロンをされているとのことで、とてもアクティブなご夫婦です。それでは記事をお楽しみください。

川村
高野さん、こんにちわ。早速ですがお名前をフルネームで教えてください。

高野さん
高野 典人(たかの のりひと)です。

川村
おいくつですか。ご結婚はされていますか。

高野さん
56歳 既婚です。

川村
差しつかえなければお伺いしますが、お生まれはどちらですか、またどちらにお住まいですか。

高野さん
荒川区生まれの荒川区育ちです(笑  
祖父の代から荒川に住んでいます。

川村
ロードバイクを始めたきっかけは何でしたか。

高野さん
東日本大震災の際に革靴で歩いて帰った際に痛めた膝の痛みがその後長く続いていましたが、その解消リハビリのために7年前から始めました。そのおかげですっかり膝痛は消えました。

川村
そういえば東日本大震災のときに、私の会社の同僚で徒歩で帰り始めた際に、途中自転車店があって運良く1台残っていた自転車を買い求めて、あとは自転車で帰ったという強者?がいましたよ(笑

高野さん
はい、私も当日徒歩で帰る際にドンキホーテで自転車を売っていたのですが、既に行列になっていて売れ切れそうだったので、諦めて帰りました。当時は買ったばかりの子犬がいたので心配で早足で帰った記憶があります。

川村
ところでロードバイク歴は何年ですか。

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高野さん
本格的に始めてからは7年と10カ月です。
尤も中学生・高校生時代はブリヂストンのロードマンを通学用で乗っていましたし、またその後20歳くらいの時にパナレーサーに乗り換えました。でも30代になってからはオートバイに関心が移って長く自転車からは離れていました。

川村
ロードバイクの楽しみ方は色々あると思いますが、どんな楽しみ方をしていますか。

高野さん
荒川サイクリングロードからロードバイクでのサイクリングを本格的に始めましたが、今ではファンライドやグルメライドなどで100kmくらいを走ったり、また時々ブルベやロングライドなどにも参加しています。

川村
ロードバイクに関する情報は普段どのような方法で入手していますか。

高野さん
最初は書籍を買っていましたが、最近ではウェブ情報が多いですね。その他では雑誌、友人などから情報を得ています。

川村
今乗っているロードバイクの名前を教えてください。また今は何台持っていますか。

高野さん
1台目は、ビアンキ/インテンソです。(上野のビアンキのショップで購入。3年くらいは乗ってました)
2台目は、bmc/ロードマシーン01です。(茨城のショップで購入しました)
3台目は、スペシャライズド/ルーベです。(ステム下にバネがついている珍しいタイプです)このルーベは、フランスの凹凸の激しい石畳の道を走ることを前提に設計されたロードバイクです。クッション性が良いです。

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川村
ブルベを始めてから、SRを取るまでに壁にぶつかったことはありますか。またPBPを目指したきっかけは何ですか。

高野さん
SRを取るまでの壁はあまりなかったように感じます。ただ、それほど走力が無いので400を超えるロングだと睡眠時間が削られてしまうことと、坂が苦手なところでしょうか。
初めてのロングライドである佐渡210を目指して練習をしていた頃のことですが、佐渡のロングライド参加には100kmを走った証明が必要だったことから、オリンピック参加歴のある田代さんが企画する100キロイベント(リンケージサイクリング主催)に参加しましたが、その際に置いてあった2015年のパリブレ特集の雑誌を見て、いつかは走れたらいいなと思ったのがパリブレを目指すきっかけでした。その後も沖縄で妻と350kmほどを走ったり、また2017年からはブルベに本格参加してBMC(ロードマシン)で400km、600km、1000kmをそれぞれ走破しました。(その後も各ブルベを走破してSR取得) なお2019年のPBPでは1000kmを走破した人から優先的にPBPに参加できるということでしたので、その点も運が良かったです。

川村
パリブレストパリは楽しかったですか。大変でしたか。どんな場所や経験が印象に残っていますか。

高野さん
レースは初日から厳しかったです。1200kmで獲得標高が12000mでしたが、思った以上にアップダウンが多く脚が削られていきました。また往路は向かい風でした。

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90時間の制限時間の中、仮眠の連続で睡眠時間を削って走った為、途中途中の記憶しか残っていないのですが、一番記憶に残っているのは日中や夜中も各町々で一般の方が水やコーヒー、お菓子をふるまってくれたのが印象的で、2万キロカロリーを消費する過酷なイベントでの貴重な救いでした。
そして一緒に走った友人とは途中で別れることになりました。(友人は890km地点でリタイヤ)
一方私の方も最後は胃がもたれる状態になって、胃薬を飲んだりしてなんとか凌ぎ、結果89時間20分でゴールしました。このイベントが終わって日本に戻ってからは半年間ぐらいギヨン管症候群になって、指先が痺れる症状がしばらく続きました。

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川村
普段は主にいつライドをされていますか。また年間でおおよそどれくらいの距離を走っていますか。

高野さん
基本的には週末の土日です。年間走行距離はだいたい8千kmから1万kmほどです。コロナの影響もあってイベントの有無によっては、かなり年間距離は上下しています。

川村
これまでどのような大会やイベントに参加されましたか。

高野さん
走るイベントでは次のようなイベントに参加しました。
・佐渡ロングライド210×3、・ツールド東北210×2、
・九十九里トライアスロンリレー×2
・沖縄一周ロングライド(妻と参加)、・喜連川温泉ライダー×2
・もてぎエンデューロ、・各種ブルベ(回数忘れました)・PBP
・竹谷さん高地トレーニング

またその他にも次のようなイベントに参加しました。
・富士山一周×2、・サイクルモード×2、・アスロニア試乗会×2
・ワイズロード試乗会×2

川村
ツールド東北に参加されたのは何年頃ですか。

高野さん
2018年と2019年だったと思います。

川村
では私と同じタイミングで参加されたんですね。

高野さん
あのコースもリアス式で結構坂がきついので、却って佐渡よりもきつかったかもしれません。

川村
ご家族はロードバイクの趣味に理解はありますか。

高野さん
妻も私がロードを購入した時に同時に同じバイクを買って乗っております。また妻はトライアスリートです。子供はいませんが、もしいたらロードに乗せていますね(笑)

川村
何歳くらいまでロードバイクあるいは自転車を楽しんでいると思いますか。

高野さん
目標は90歳ですね。

川村
ロードバイク仲間のネットワークをもっと広げたいですか。

高野さん
はい、現在でもいろいろな方と少しずつですがネットワークが広がっています。(フェイスブックのグループなどでも)

川村
海外のサイクルイベントに参加されたことはありますか。またしてみたいですか。

高野さん
今のところパリブレストパリだけですが、また別のイベントにも参加したいですね。(個人的に現地で借りてサイクリングしたことはあります)

川村
Eバイクについては、どのように思われますか。

高野さん
興味があり乗ってみたいですが、基本は人力推奨です。

川村
所属しているサイクリング団体とか参加しているサイクリング関連のSNSはありますか。

高野さん
Glenn(グレン)トライアスロンチームに所属しています。10年ほど前に参加しました。SNSではFacebookで「荒川サイクリングロードを走ろう!」「東京ポタリング部」「自転車の在る夫婦生活」などのグループに参加しています。

川村
おすすめのサイクリングコースはありますか。

高野さん
主に荒川サイクリングロードを走っていますので、荒サイが1番のお勧めです。でも先日初めて江戸川サイクリングロードを走りましたが、こちらも空いていて新しいお勧めコースになりました。

川村
おすすめのサイクリングイベントはありますか。

高野さん
佐渡ロングライドです。アクセスが少し難点ですが、休憩所の補給食が豊富でおいしいですし、参加費もかなり安いです。沿道の応援もたくさんあり元気をいただけます。

川村
ライドとセットできるおすすめグルメはありますか。

高野さん
荒サイがメインですので、荒サイ近辺のお店になりますが、こんなところがオススメです。
・川島町/庄司(武蔵野うどん)・川島町/相馬水産(海鮮)
・吉見町/四方吉(うどん)・さいたま市/文明堂工場内カフェテラス(カステラ)・さいたま市/栗原コーヒー・さいたま市/一ノ瀬(ラーメン)・川島町/四葉(ラーメン)・川島町/カフェけやき

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川村
今までで最長のライド距離を教えてください。また今まででロードバイクで登った最高地点の高さを教えてください。

高野さん
最長はやはりパリブレストパリの1230kmです。そして最高地点は、今年竹谷さん主催の高地トレーニングのときに行ったところで、2000mぐらいだと思います。

川村
これから走ってみたい場所はありますか。(初めての場所で)

高野さん
ハワイ島(400km)、イタリア、山口県、四国一周、九州など色々ありますね。

川村
ロードバイク以外の趣味はおもちですか。また何か他のスポーツもしていますか。

高野さん
写真が好きです。今はスマホの性能がいいので、ほぼスマホで撮影しています。映画も好きでよく見ます。他のスポーツは冬に時々スノボーをするくらいです。

川村
将来の夢は何ですか。

高野さん
先ずは、車に積んで行って自転車で日本中でまだ行ったことのない県を走ることです。そして、世界各国を自転車で走ることでしょうか。

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川村
これから自転車(ロードバイク・ミニベロほか)を始めようとする方に伝えたいメッセージをお願いいたします。

高野さん
二つあります。一つは自転車は楽しい乗り物です。自身の力だけでどこまでも行ける魔法の乗り物です。是非、初めて自転車に乗った感動を思い出して、また自転車に乗ってみてください。
もう一つは、自転車は車両です。車道を走る際は交通ルールを守って走行してください。たとえママチャリでもルールはルールです。ヘルメットなし、逆走、無灯火、信号無視等々の違反が自転車乗りを隅に追いやり、走り辛い世の中にしています。自分の子供たちが安心して自転車に乗れるように、まずは自身から、そして自分の子供たちにもルールを教えていっていただきたいです。

川村
Noteを読まれた読者に伝えたいメッセージをお願いします。

高野さん
自転車に乗ることで私は膝の痛みが解消し、沢山の仲間と知り合うことが出来ました。そして新しい世界の扉を開くことにもなりました。
このNoteを読まれて少しでもロードバイクやクロスバイクに興味が湧くようでしたら、是非レンタルで乗ってみてください。
風の香りで季節の移り変わりを感じたり、いつもならいけない場所まで連れて行ってくれるのが自転車です。
気持ちがいいと思えたらそれはもう第一歩の始まりですから。

川村
高野さん、今日はどうもありがとうございました。

(完)

https://note.com/riverv4180/m/m41ca6db9694c
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