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モトヤフ斎藤さんインタビュー

元ヤフーメンバー・インタビューシリーズ第15回

本日は、ヤフー・ジャパンの創業期に入社され、人事部門ひいては会社全体での様々な制度構築等にも中核メンバーとして参加し活躍された斎藤由希子さんにインタビューさせていただきました。斎藤さんは現在、日本マクドナルドの執行役員チーフ・ピープル・オフィサーとして更なる活躍をされています。
それではインタビュー記事をご覧ください。(事務局:那須・川村)

事務局
お名前をフルネームで教えてください。

斎藤さん
斎藤由希子です。

事務局
これまでのプロフィールをご紹介ください。

斎藤さん
1994年に大学を卒業し、最初はANAの情報系のグループ会社に5年ほどいて総務と人事をやっていました。(チケットレス精算推進とかパイロットやCAの教材作成などにも対応)
その後1999年8月にヤフーにジョイン。当時はまだ創業間もなく、私の社員番号は123番でした。こうして草創期のヤフーに入社してから様々な経験をして19年勤務し、その後縁あってアンダーソン・毛利・友常法律事務所に転職。更に今回2021年8月に日本マクドナルドに入社しました。

事務局
ヤフーの在籍期間はいつでしたか?

斎藤さん
1999年8月1日〜2018年10月31日の19年間でした。
入社したのはちょうど創業4年目で、箱崎から表参道にオフィス移転したタイミングでした。入社後は総務と人事をやっていました。

事務局
ヤフーに入ったきっかけは何でしたか?

斎藤さん
ISDN回線という遅い回線ながらヤフーがサイト上で「ヤフー転職就職情報」というサービスを開始したタイミングで、これを目にして応募し採用していただきました。当時はまだまだヤフーの認知度が低かったこともあって、そんな会社に行って大丈夫かと周囲から心配されたほどでした。

事務局
ヤフーでのお仕事は具体的にどんな内容でしたか?

斎藤さん
入社早々は、総務・人事系の業務でしたが、具体的には代表電話をとったり、文具の発注をしたり、オフィスに直接来訪する方に対応するなど何でもやっていました。ときにはトイレにものが詰まったという苦情に対応したこともあります。その後は採用・研修・労務対応・人事制度策定など人事畑で一貫して働いてきました。コロナで注目されている「リモートワーク」や「ダイバーシティウィーク」とか「パパママサポーター」とか「ファミリーデー」などの企画・展開などにも関わってきたので、現在のヤフーが多様な働き方のできる会社になったこの変化は感慨深いです。

しかし何と言ってもインターネット黎明期に日本でそれを使ったサービスを提供する会社で働くことができた体験がとても貴重でした。
規模が小さい100人くらいの時から個性豊かな方が多かったので、会社内での意思疎通はそんな簡単にはいかなかった記憶がありますが、逆にゴールとファクトを示した上でお金との妥当性が明確になれば、意思決定はとても早かったと思います。

事務局
ヤフーで学んだことはどんなことでしたか?

斎藤さん
ヤフーは個性豊かな方がたくさんいる会社で、いろんなバックグランドのある方が多いから楽しかったですね。人事として働く中で「専門性の高い方が企業内でいかに活躍していけるか」というのが私のテーマで、これを常に意識して心がけていました。専門性が高く、バランス型というよりも一点突破の個性豊かな方々と仕事をする中で「自分の強みを磨き続けること、相手の強みだけをみて叱咤激励することの大切さ」を学びました。ヤフーで人事としてやってこれたのは①人が好きだったから ②良い仕事と良い方々に恵まれてラッキーだったという特にこの2つだったように思います。

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事務局
辞めたから分かるヤフーの良さというものはありますか?

斎藤さん
とにかく好奇心が旺盛で面白い・ユニークな方が多かったです。またガバナンスがちゃんとしていて企業としてきちんとしていたので、会社が変わってもヤフーでの経験は本当に役立ちました。また、面白くてユニークであると同時に優秀な方が多かったと思います。

事務局
ヤフー在職中のエピソードがありましたらお聞かせください。

斎藤さん
入社した当時はまだISDN回線の時代で、ヤフーの社内イントラネットもできていなかったと思います。社内業務の多くはアナログで、faxや紙も多く、封筒もちゃんと社内便用に再利用していました。久しぶりに会ったモトヤフの方に「封筒を捨てようとするたびに、斎藤さんから『もったいないから捨てないで!』と言われたことを思い出す」と言われたほどです。

ベンチャー企業のようなこぢんまりとした感じの会社でしたが、日本でもようやくインターネットが普及し始め、ヤフーの影響力がどんどん強くなるフェーズだったので、将来性もあり、とてもワクワク感のある職場でした。職場の誰もがインターネットが好きで日本のインターネットは日本の会社が守るという気持ちが強かったと思います。

そして会社が大きくなって社長が井上さんから宮坂さんの時代に移ってからも、アカデミアの開講やアスクルをはじめとするグループ会社M&A戦略の展開や北海道美瑛での研修とか人事関連でもいろんなことができた時期がありました。

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事務局
ヤフー時代に東京理科大の大学院でMOTを学ばれたそうですが、そこではどんなご経験をされましたか。

斎藤さん
2016年、45歳の時に東京理科大大学院に入学しました。こちらは平日夜間と土曜日に授業がある理系の社会人大学院でMOTと呼ばれるコースで学びました。こちらに入学するにあたっては本間さん(当時の上司)や伊藤羊一さんから受けた刺激が大きかったです。やはり理論をきちんと知っている方は説得力が違うなぁと。

私は元々、文系出身だったのですが、MOTで学ぶ社会人の方々は技術者や研究者の方が多かったこともあり、最初は授業での会話も何を言っているかわからない状態でした。また平日は夜の6時から10時くらいまで、土曜日も朝9時から夜の7時まで授業があってかなりハードでしたが、エンジニア担当人事として多くの学びがありました。でもこの時期は会社の20周年での本社移転と自宅の建て替えと大学院に行くという3つが重なったとても忙しい時期でもありました。さらには自分自身の異動もありてんやわんやでした(笑

事務局
ネクストキャリアを選んだ決め手は何ですか?
(ヤフーからアンダーソン・毛利・友常法律事務所へ)

斎藤さん
ヤフーからアンダーソン・毛利・友常法律事務所に転職したきっかけは、アンダーソン・毛利・友常法律事務所の事務長の方が定年退職されることになって、たまたまお声がかかったので、ヤフーの20周年を見届けたこともあり、また井上さんから宮坂さん更に川邊さんと社長がバトンタッチされたタイミングでもあり、そろそろ節目区切りが良いかもと考えて決断しました。2018年11月に転職しましたが、経営強化のための基盤システム構築などのデジタル化を進めてきました。エンジニア組織強化など、業界が変わってもこれまでと同じような課題の取り組みをしていました。

企業のグローバル化が進展し、それに伴って法律事務所の規模もここ5年で急に大きくなり、4大事務所と言われるような日本の大手法律事務所はいずれも500名から1000名以上の規模になってきています。企業のグローバル化やテクノロジーの発展に伴い、日本の法律事務所が更に強くなるよう、人事面の強化や改革が益々重要になると思います。

事務局
ネクストキャリアを選んだ決め手は何ですか?
(アンダーソン・毛利・友常法律事務所から日本マクドナルドへ)

斎藤さん
日本マクドナルドの会長、社長、副社長にお会いしたのがきっかけでジョインすることを決断しました。約16万人もの方が働いている組織とカルチャー作りに人事という立場で貢献できるのは、やりがいがありますね。
私たちの世代では新卒時代に内定取り消しやバブル崩壊、その後も金融機関の不良債権問題などがあり、失われた30年という長くて暗い時代でもあったけど、働き方は大きくupdateしてきたとも言えると思います。今回マクドナルに入ったのも多様な方々が成長し、そしてhappyに働ける環境づくりに貢献したいと思ったからです。

事務局
現在のお仕事の様子や現在の仕事の面白いところ・素晴らしいところを教えて下さい。

斎藤さん
今は週に2回ほど出勤し、あとはリモート勤務をしています。人事は多くの部署の方との連携が必要ですが、メールも会議も英語が標準言語となっています。これほどのグローバルな環境は初めてですが、今はようやく慣れてきました。世界レベルの視点とか、成長可能性が高いところ等が見えてきて、ピープルビジネスと断言しているこの企業で働けることは楽しいと感じています。

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事務局
ご家族以外で尊敬している方がおられたら教えて下さい。

斎藤さん
ヤフーの創業期の社長の井上さんでしょうか。表参道オフィスの時代には皆で食事に行く等の交流があり、距離感はとても近かったです。
井上さんから「思いきって採用すれば良い」と言われたことをよく思い出します。特に創業間もない頃はインターネット業界の経験者も少なく、どんな人材を採用し育成していくのかは難しいところでした。そんな中で、バランス型ばかりでなく、とんがった強みのある方を採用することの大切さと難しさを学んだように思います。

事務局
ご趣味は何ですか?

斎藤さん
昔はゴルフやバイクに乗ってツーリングをしたりしていた時期もありましたが、今は主に美味しいものを食べること、お酒を飲むこと、映画を見ることなどが趣味ですね。

事務局
これからチャレンジしたいことは何ですか?

斎藤さん
マクドナルドのようなグローバルな企業は初めてで、社内の資料もほぼ全てが英語なので、毎日2時間ほど英語を勉強しています。このグローバルな環境で活躍できるようにとチャレンジしています。

事務局
イマヤフ・モトヤフに伝えたいメッセージをお願いします。

斎藤さん
Once Yahoo!, Forever Yahoo! これからもファミリーとしてよろしくお願いします。 

事務局
読者に伝えたいメッセージをお願いします。

インタビューを通じてヤフーで働いてきた期間を振り返ってみると、本当に色々な経験をさせて頂き、それが人生の大きな財産になっていることを実感します。ヤフーで働いてみたいなと思っている方は是非ご応募を! (イマヤフ気分ですね)

事務局
斎藤さん 本日はどうもありがとうございました!

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(申請に対する本人確認のため、ヤフー人事担当者が確認するための3つの質問にお答えいただきます。 回答を人事担当者が確認し、グループ参加の承認をしたら、入会完了となります)


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