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ローディー中野さんインタビュー

本日は、千葉に拠点を置くCBCCというサイクリングクラブでご一緒の中野さんにインタビューさせていただきます。

川村
先日は地元大網にある「とらねこパン」というパン屋さんの前までジョギングで中野さんがこられて、私もロードバイクで合流して立ち話をさせていただきましたね。では最初にお名前をフルネームで教えていただけますか。

中野さん
中野久といいます。先月57歳になりました。

川村
お生まれはどちらですか、またどちらにお住まいですか。

中野さん
新潟県新潟市の出身で現在は千葉県在住です。新潟の弥彦山ではヒルクライムイベントがあるので一度出てみたいと思っていますが、意外と新潟出身なのに新潟県内はそれほど訪れていないんですよね。

川村
ロードバイクを始めたきっかけは何でしたか。

中野さん
東日本大震災の時にはボランティアで石巻に行っていたのですが、その後も何度か石巻を訪れていて、その際にツールド東北の存在を知りました。そこで2016年には会場ボランティア(スタート地点の石巻専修大学構内で活動)としてツールド東北2016に参加し、このボランティアで一緒だった方にイベント自体への参加を勧められたのがきっかけでロードバイクを始めました。ツールド東北にも北上フォンド(100kmコース)に翌年から3年間参加しました。

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ボランティア参加した2016年の時点では、まだ自転車すら持っていなかったのですが、ツールド東北から帰ってきてから1ヶ月後に一念発起し、MERIDA RIDE150というエントリーモデルの自転車を購入しました。翌2017年にはツールド東北のスポンサーでもあるスバルが、同じチームジャージで走るという企画を立ち上げ応募者を募ったので、この企画に合流しての参加でした。2017年以降は2016当時のスバルイベントの参加メンバーを中心に有志の輪を広げて年1回全国から色々なメンバーが集まって一緒に走っています。

川村
ロードバイク歴は何年ですか。またロードバイクの楽しみ方は色々あると思いますが、どんな楽しみ方をしていますか。

中野さん
2016年に初めてロードバイクを購入して乗り始めたので5年目です。普段は休日に家の周囲100km圏内を行き当たりばったりにソロライドするのと、近くの周回コースでトライアスロンのトレーニングをする程度です。

川村
ロードバイクに関する情報は普段どのような方法で入手していますか。

中野さん
WEBからの情報が多いですね。

川村
今乗っているロードバイクの名前を教えてください。また今は何台持っていますか。

中野さん
MERIDA REACTO400の一台です。

川村
主にいつライドをされていますか。また年間でおおよそどれくらいの距離を走っていますか。それから今までで最長のライド距離や、今まででロードバイクで登った最高地点の高さも教えてください。

中野さん
ベテランローディーが読んでいられると恥ずかしい限りですが、週末のみなので年間でおおよそ2000km位です。一人で走るのも苦にならないタイプです。ライドでの最長距離では120km位ですね。最高地点はたぶん1000mくらいだと思います。

川村
これまでどのような大会やイベントに参加されましたか。また海外のサイクルイベントに参加されたことはありますか。またしてみたいですか。

中野さん
ツールド東北(2017、2018、2019)、箱根ヒルクライム、ツールドつくば、ツールドちば、そでがうらサイクルマラソン、潮来トライアスロン、木更津トライアスロン、館山若潮トライアスロン、袖ヶ浦トライアスロンフェスタ、千葉マリンマラソン、九十九里はまぐりマラソン、などです。

この中でも箱根ヒルクライム(10月開催)が最も印象に残っています。平均斜度8%となっていますが、実際は平均10%超はあったと思います。死にそうなくらい苦しかったし、足が攣ったりもしましたが、ゴールでは富士山が見えてとても達成感がありましたね。ファンライドやクリテリウムのようなものより、ヒルクライムの方が性に合ってる気がします。海外のイベントの方はあまり興味がありません。

川村
ご家族はロードバイクの趣味に理解はありますか。お子さんがいますか。いらっしゃる場合はサイクリングを薦めますか。

中野さん
一定の理解はありますが、放置状態ですね。私以外はスポーツ系の趣味ではないのであえて勧めません。

川村
何歳くらいまでロードバイクあるいは自転車を楽しんでいると思いますか。

中野さん
年齢というより乗れなくなるまでですね。

川村
ロードバイク仲間のネットワークを広げたいですか。

中野さん
大勢で走るのはあまり好きではないので、一緒に走らなくてもいいですが情報の輪は広げたいですね。

川村
Eバイクについては、どのように思われますか。

中野さん
機会があれば購入したいですね。Eバイクはロードバイクとは別物と思っています。例えば、ヒルクライムでは景色を楽しむ余裕を与えてくれますし、ロングライドでは初心者でも距離を走る楽しさを教えてくれます。

川村
所属しているサイクリング団体とか、参加しているサイクリング関連のSNSはありますか。

中野さん
サイクリングクラブでは「千葉ベイサイドサイクリングクラブ」(CBCC)という千葉市を中心に多くのメンバーを擁する地元クラブに参加しています。「JTRC千葉」というトライアスロンクラブにも参加しています。またフェイスブック上のグループでは「おとなの自転車部」と「初めてのトライアスロン部」に参加しています。

川村
おすすめのサイクリングコースはありますか。

中野さん
房総半島の北中央部(長柄、長南、睦沢、いすみ、大多喜、など)の里山地区はフラットな道が多く車も少なく走りやすいです。ところどころにグルメスポット(オシャレ系〜B級系まで)も点在しているので、探しながら走るのもいいですよ。

オススメの周回コースだと、外房有料出口から南下して「長福寿寺」を通過して「熊野(ゆや)の清水」から東へ、「道の駅むつざわ つどいの郷」を経由してオリンピックのサーフィン会場にもなった「釣が崎海岸」近くのハンバーガーショップ「40マイルステーション」で一休み、そこから北上して一松海岸から西へ進んでスタート地点に戻ります。これでだいたい80kmから90kmくらいですね。

先日は鴨川の方に新しい橋(ループ橋)が出来たということで、それ目当てで清澄山まで行ってきました。

川村
おすすめのサイクリングイベントはありますか。

中野さん
ファンライドならツールド東北、ヒルクライムなら箱根ヒルクライムです。

川村
ライドとセットできるおすすめグルメはありますか。

中野さん
新しいお店を見つけるのは好きなんですが、自転車で走っている時間帯が朝早いこともあって、お店自体が開店前なのでお店で食べることが少ないです。でも前述の上総一ノ宮の「40マイルステーション」、長南町の「ちょうなん西小カフェ」「ピッツァ ストーリア」は行きつけとなっています。また家で料理を作るのも好きですね。

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川村
これからぜひ走ってみたいところはありますか。

中野さん
石垣島を走ってみたいです。以前旅行した際は時間が無く走れなかったですがあの景色の中を走ってみたいです。
あとは蔵王も登ってみたいです。それに西伊豆スカイラインも景色が素晴らしいと聞いていますので機会があれば是非と思っています。

川村
ロードバイク以外の何か他のスポーツもしていますか。

中野さん
ロードバイク以外ではトライアスロンやウォーキングフットボールをやっています。またパラスポーツなどのスポーツボランティアもやっています。

トライアスロンについては年2回くらい大会参加していると思います。関東では6月から10月くらいがシーズンですが、トライアスロンの審判もやっているので、審判で活動することも多いです。知り合いだらけの千葉県内の大会には参加しにくいので、選手で参加するときは県外の大会に出るようにしています。

トライアスロンは審判として携わってそのあと選手で参加するようになりましたし、ロードバイクも自転車に乗らないボランティアからスタートして翌年から乗るようになったので、ある意味他の人とは全く逆パターンでのアプローチかもしれませんね。

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ウォーキングフットボールというのは、あまり聞きなれない名前かもしれませんが、一言でいうと誰でも楽しめる走らないサッカー(パスサッカー)です。日本サッカー協会も近年その普及に積極的に取り組んでいるサッカーで、欧米ではビッククラブと呼ばれるクラブチームには必ずウォーキングフットボールのクラブがあり、2019年にはワールドカップも開催されています。

引退したレジェンドと呼ばれるプレーヤーもウォーキングフットボールに携わっている人たちも多いです。日本では部活が終わる高校卒業を境にサッカー人口が一気に減少しますが、人生を通じてサッカーを楽しむ機会や方法を提供すること、更にはシニア世代の「健康」「生きがい」「つながり」といったものを創出することも目的としています。

その時々の参加者の年齢、性別、障がいの有無などを鑑みて様々なローカルルールをどんどん組み込んで、みんなが楽しめてかつ競技性も失いわない形で実施できるのもよいです。

例えば、パスはグラウンダーのみ、シュートは腰から下限定、ゴールを小さくする、大きくする、子供は走ってよい、などなど楽しむためのローカルルールは何でもありです。

川村
ロードバイクやトライアスロンなど以外にも取り組まれている活動はありますか。

中野さん
私は障がい者スポーツのひとつであるブラインドサッカーのボランティアをやっています。日本代表合宿、国内・国際大会、普及活動の運営支援から、大会の企画のお手伝いまでやっていました。
ブラインドサッカーは川村さんが以前勤めておられたゴールボール協会の競技種目であるゴールボールと同じように国内大会では視覚障がい者だけでなく健常者(晴眼者といいます)も参加できますので、有志で草チームを結成して大会に参加したこともあります。

川村
今年のオリパラにはどのような形で関わられましたか。

中野さん
パラリンピックはブラインドサッカー(競技名:5人制サッカー)のフィールドキャストとしてボランティア参加しました。具体的な役割はアスリートサポート担当として、各国代表チームの会場内でのあらゆるサポートを担当しました。日本は残念ながらメダルには手が届きませんでしたが、最後にサポートしたモロッコチームが銅メダルを取ってくれたのはうれしかったです。

川村
どんな資格をお持ちですか(お仕事関係でもプラーベートでも)

中野さん
障がい者スポーツ指導員(中級)、サービス介助士、防災士、救命講習インストラクター、トライアスロン審判、など全部プライベートで取得しました。ちなみに仕事とは全く関係ない資格ばかりです。次は同行援護従業者を取りたいと考えています。

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川村
将来の夢は何でしょうか。

中野さん
定年後も働く機会は得たいですが、プライベートや趣味の部分も両立させていきたいと思っています。

川村
これから自転車(ロードバイク・ミニベロほか)を始めようとする方に伝えたいメッセージをお願いいたします。

中野さん
最初に安いロードバイクを買うとすぐに高いもの(ハイスペックなもの)が欲しくなるから、最初から高いものを買った方がいいよという話を経験者からはよく聞きますし、実際私はその通りでした。

ですが誤解してはいけないのですが全員が全員そうであるわけではありません。ロードバイクが自分のライフスタイル合わない場合も多々あります。その場合ロードバイクは部屋の片隅で高価な置物と化すことになります。

次のロードバイクが欲しくなるということは自分のライフスタイルに合っているということですし、そのスタイルもロングライド系なのか、ヒルクライム系なのか、はたまたレース志向なのかが判ってきたところでステップアップしたほうが、より自分にフィットしたモデルを選ぶことが出来るはずです。

川村
Noteを読まれた読者に伝えたいメッセージをお願いします。

中野さん
新しいことを始めるのに年齢や性別、障がいの有無は関係ありません。そんなもので新たな楽しみ(チャレンジ)を棒に振ることは、人生を楽しむことを半分放棄したのと同じです。
私は30〜40代は子育てや仕事に追われてほとんどスポーツらしいものをしてきませんでした。トライアスロンもロードバイクも始めたのは50代からです。
おもしろそうだと思ったら出来る範囲でいいのでまずはやってみる、自分に合わなかったら速やかに撤退する、がいまの私の信条です。
人生を楽しみましょう!

川村
中野さん 本日はどうもありがとうございました。

https://note.com/riverv4180/m/m41ca6db9694c
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